おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム 鑑賞 1959年製作
日本でも翻訳出版されて好評を博したアンネ・フランクの『アンネの日記』の映画化。
アカデミー賞3部門受賞(助演女優賞、撮影賞、美術監督・装置賞)。
隠れ家での生活だけで、3時間の長尺、結構疲れる。
1945年、ナチ占領下から解放されたアムステルダム。強制収容所を出たオットー(ジョゼフ・シルドクラウト)は、想い出の屋根裏部屋に戻って来た。そこで娘アンネ(ミリー・パーキンス)の書いた日記をみつけた。
日記は1942年7月9日から始まる。アンネの父オットーはユダヤ人で、母はオランダ人だった。姉マーゴット(ダイアン・ベーカー)とアンネはドイツで生まれた。ヒットラーが政権をとるとユダヤ人の排斥が始まった。アンネ一家は親友のバン夫妻と息子ピーター(リチャード・ベイマー)と共に、オランダへ亡命した。隠れ家の屋根裏部屋の下は香味料工場で、オットーは家族にいろいろと注意を与えた。
後半は、アンネとピーターの恋愛というか、二人の希望物語。閉塞感の中に一つの明かりが。
だが、戦勝の報道に一喜一憂するも、ラストは悲惨な結果に。
この、アンネが過ごした部屋は、博物館として記念に残されている。