おすすめ度 ☆☆☆★
フランス・イギリス・ドイツ合作 R15+
ミア・ハンセン=ラブ監督が、父の病への悲しみと新たな恋への喜びという相反する感情に直面したシングルマザーの心の機微を、自身の経験を基に描いたヒューマンドラマ。
博識だった父親が病のため一人での生活もままならなくなり、衝撃を隠せないシングルマザーの主人公サンドラ。既婚者の男友達クレマンとの仲が急接近し、父の介護と新しく始まった恋愛とが並行に描かれる。
サンドラを演じるレア・セドゥ。現代フランスを生きる等身大の女性の姿を通して今を生きる人間が見えてくる。彼女のたたずまいが本作を活気づけている。
一方でフランスにおける介護事情。家族は振り回される姿は日本も同様だ。