おすすめ度 ☆☆☆
PG12
1973年製作の名作ホラー映画「エクソシスト」の正統続編で、同作より50年後の現在を舞台に、悪魔に憑依された2人の少女が呼び覚ます恐怖を描いたホラー。
ヴィクターは妻を亡くして以来、一人で娘アンジェラを育てている。ある日アンジェラはキャサリンと森に出かけたきり、行方不明になるが、数日後に発見される。しかし、その日から彼女たちの様子がおかしくなり、突然暴れ出したり、自傷行為を行うなどの行動を繰り返すように。ヴィクターは、かつて憑依を目撃したクリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いを始めるがそれは想像を絶する危険な試みだった。懸命に見守る親たちを嘲笑い、悪魔は問いかける。一人は生き残り、一人は死ぬ。どちらかを選べと――。
さて、悪魔憑き少女が2人になり、怖さも2倍という訳でもなかろうにと見ていたら、ストーリーの核は、そのうちの一人を選ばせるという人間の心の弱さを突く企み。結局は選ばなかった方が助かるのだが、希望は苦境に負けない人の心という辺りに災害が身近になった人間の心の置き方を言っているかのよう。