おすすめ度 ☆☆
変わった映画好き ☆☆☆
ロシア・フランス・スイス・ドイツ合作 R15+
これは、ロシア演劇界の鬼才キリル・セレブレンニコフが、強烈なブラックユーモアで国内にセンセーションを巻き起こしたアレクセイ・サリニコフのベストセラー小説「インフル病みのペトロフ家とその周囲」を映画化したもの。
セレブレンニコフは、国の演劇予算横領疑惑を掛けられて軟禁状態の中で脚本を執筆、カンヌ国際映画祭でフランス映画高等技術委員会賞を受賞したいわくつきの作品。
2004年のロシア、エカテリンブルグ。インフルエンザが流行する中、高熱を出したペトロフは、トロリーバスに乗り込む。ペトロフは、熱にうなされ、政治家たちを銃殺したりする妄想と、現実を行ったり来たり。 そこへ友人のイーゴリが現れ、ペトロフをトロリーバスから強引に降ろすと、無断借用した霊柩車で、知人の哲学者ヴィーチャの家に押しかけ、酒を飲む。やがて熱と酔いで意識が朦朧としたペトロフは、まだ国がソヴィエトだった子ども時代のヨールカ祭りの記憶へと回帰していく……
ロシア社会への強烈な風刺を込めつつ、妄想と現実の境界が曖昧な原作の世界観そのままに、型破りな芸術的感性と刺激的なアクションを散りばめて描き出す。
なぜか、全裸の男女がうろうろ。
ロシアを非難するには、狂気が必要か?
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