やっとDVDで公開。
NHKでも同じタイトルで朝ドラが放映された。
でもこちらの方が、より現実に近いように思う。
写真による見合い結婚、金に困らないとの触れ込みが、まったくの貧乏。
ただ、志の高さにひかれて、夫を信じて生きていく。
そんな昭和の女を吹石がよく演じている。
時代背景は、家などはしっかり出ているが、ロケの背景には現代が写りこんでいる。
劇中、妖怪が出てきたり、漫画(動画)が差し込まれ、自由にドラマに入り込む。
水木しげるという、漫画家の一生だけに、その漫画のモチーフを尊重したといえようか?
一方、水木しげるを演じるのは、宮藤勘太郎。
彼の作品中、一番雰囲気を出していたように思う。
最後は、成功物語になるが、ユニークな人生を送った二人の生活からは
考えさせられることが多い。
DVDには、監督とプロデューサーの対話が挟み込まれ、映画の意図がよくわかる。
松下奈緒。