ひろの映画見たまま

映画にワクワク

歓喜の歌

2008-02-06 16:11:02 | 映画
歓喜の歌とは、例のベートーベンの第九である。

年末コーラスの定番だが、なぜか心を高揚させ楽しくさせてくれる。

もしメジャーなら、年末公開で見たいが、マイナーで今になった。

しかし、こぶりながらなかなかの作品だ。

主演の小林薫がいい。

駄目な男を絶妙に演じている。

市役所から転属した文化ホールの主任を気楽に務めるが、

ダブルブッキングでおおもめに。

おまけに、いれあげたスナックのおやじにせめたてられピンチに。

はては、誕生日だというのに、妻から三下り半を突き付けられる。

そんな、情けない男を、見事に演じあげている。

これを励ます役どころの安田成美の持ち味がなんとも、ほんわかしていい。

監督も気を使って、最初の対決場面は、リーダーなのに副リーダーに任せた。

おかげで、喧嘩にならずに、大合唱団が生まれる。

小林の妻役は、浅田美代子だが、これはミスキャスト。

離婚を迫る役だが、ちょっと顔が汚い。

きつくないのはいいが、もうちょっとすっきりして欲しかった。

最後は仲なりするのだからね。

女性たちは、コーラスがお好きだ。

役者たちも、芸達者で、由紀さおりをはじめ

歌手も混じって、大合唱団を見事に吹き替えなしで演じている。

落語が原作だけに、そこここに笑いの種がある。

楽しくしてくれる映画だ。







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