ひろの映画見たまま

映画にワクワク

『犯罪「幸運」』、数奇な運命で娼婦になった女と、路上生活の若い男の恋物語。

2014-02-06 19:06:51 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆☆

劇場未公開。ただ、ドイツ映画祭などで上映。

2012年本屋大賞翻訳小説部門1位の短編小説を映画化。現役弁護士フェルディナント・フォン・シーラッハが実話に基づいて書いた短編集『犯罪』。

監督は、ドイツのベテラン女性監督、ドリス・デリエ。

故郷マケドニアの内戦で両親を惨殺され、自身もレイプされたイリーナ。ベルリンに流れ着いて娼婦をしている。いまでも、ふとしたことでレイプシーンを思いだしトラウマに。

そんな彼女が、愛犬と路上生活をするパンク青年カレと知り合い、恋に落ちた。

それぞれ傷を持つ二人、2人の過去のことはあまり語られず、恋は進む。

ベルリンの綺麗な街並みでのデート三昧。

イリーナは、娼婦で稼いだ金でアパートを借り、2人の新居を作る。そして、彼には新聞配達の仕事を用意する。

不法滞在の女と路上生活の男。底辺に生活する二人の、それでも灯りが見えてくる。

そこで事件が(ネタバレ)
























娼婦の客が行為中に腹上死する。びっくりした彼女は、公園へ。

その間に戻ってきた男は、事情を知らぬ間に男をのこぎりで切り刻み、山に捨てる。(男自身は菜食主義者で鶏さえ料理できないのだが)

だが、階段に残る血の跡からばれて、警察に捕まる。

淡々と事件を追いながら、やむを得ず犯した罪を、結局許す結末に。

暗くなりがちな底辺の青春を、未来的に明るく描いた演出はさえている。


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