おすすめ度 ☆☆☆★
ドイツ・フランス・ベルギー合作
パリで起こった同時多発テロにより息子の母親でもある妻を失ったアントワーヌが、テロリストに対して書いた、彼らを憎まないという意思表示が世の中にどう受け止められたかを描く、実話の映画化。
2015年11月13日の朝、ジャーナリストのアントワーヌと幼い息子メルヴィルは、仕事へ急ぐ妻エレーヌを送り出す。しかしその夜、パリで多数の犠牲者を出すテロ事件が発生し、エレーヌも命を落としてしまう。アントワーヌは誰とも悲しみを共有できない苦しみと今後の育児への不安をはねのけるように、妻の命を奪ったテロリストへ向けてメッセージを書きはじめる。ひと晩で20万人以上がシェアした彼の「憎しみを贈らない」宣言は、動揺していたパリの人々を落ち着かせ、テロに屈しない団結力を生み出していく。
ずっと亡き妻の思い出に浸っていた主人公がラストでは子どもと生きている"今"にちゃんと目を向けているシーンを見て、かすかな光と言いますか、希望を感じた。
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