おすすめ度 ☆☆☆★
シリアスな映画好き ☆☆☆☆
ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ベルナー・ファスビンダーが1972年に手がけた、女性同士の愛を描いたメロドラマ。
1972年のドイツ映画賞で主演女優賞、助演女優賞、撮影賞を受賞。
日本では2023年にオゾン監督の「苦い涙」の公開にあわせた特別上映企画「オゾンとファスビンダー」にて、劇場初公開となる。
女性ファッションデザイナーのペトラは、二度の結婚に失敗していて、最初の夫との間には娘がいた。
今の彼女は、アシスタントのマレーネをしもべのように扱いながら、アトリエ兼アパルトマンの部屋で生活している。
ある日、友人のシドニーが部屋を訪れ、彼女に若い女性カーリンを紹介する。
ペトラは美しいカーリンに心奪われ、彼女と同棲を始めるが、カーリンは自堕落で奔放だった。
やがてカーリンがペトラを見限り、夫のもとへと戻ってしまうと、そのショックからペトラは常軌を逸してしまう…。
演劇の映画化。アパートの一室のみで繰り広げられる愛(レズビアン)の物語。
その演劇的空間と映画的構図、衣装や絵画による色彩効果、印象的な音楽の挿入など、実験的な演出が取り入れられ、完成度の高い作品となった。
そして、愛の孤独のテーマに沿って、ショッキングなシーンの数々、特にラストは!
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