綺麗な映像の連続に圧倒されるが、見ようによっては退屈そのもの。
話の主体は、主人公の誕生から少年時代までの家族の物語だ。
強い男を理想とし、厳格にしつけようとする父、対照的な優しさに満ちた母親。
でも、父親は時に粗暴であり、母親は時に被虐的だ。
長じて建築家となった主人公の回想とでもいおうか。
出てくる映像は、ミクロからマクロへ、自然と建築の芸術的な映像、バックに流れるクラシック音楽。
そして神の問題も。
果ては、あの世の世界も描かれ、時代を超越する。
キリスト教者でない私たちには、少し難解。
でも、考えれば現世の様々な問題を比ゆ的にまたは直接的に表現し、
その映像の素晴らしさが、心に届く。