ひろの映画見たまま

映画にワクワク

中国映画「ロストイン北京」、中国で上映禁止処分となったいわくつきの映画!

2012-06-07 15:19:00 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆
    女性主義者 ☆

2007年ベルリン映画祭に出品され、中国でも制限つきで公開されたが、その後の扱いが不適切として、上映禁止となった。

ゆえに、劇場未公開。

中国映画としては、性描写が鮮烈で、前半は、この男女関係の乱れが主として描かれ、現代中国の貧富差の一面をうまく表現している。ちなみに監督は女性。

成り上がりで、足マッサージ店を経営する社長。そこで働く女従業員。

同僚の失職をねぎらったつもりが酔っ払って、社長と事を起してしまう。ところがその最中、彼女の夫が窓掃除をしていて、乗り込んでくる。

一旦は、収まるが、彼女が妊娠。

そこから話がややこしくなる。

社長には夫人もいるが、まだ子供がいない。中国社会では、後継ぎが絶対だ。そこで、自分の子どもにしようと契約を。

その後は、どろどろの夫婦関係。

丁度北京オリンピック前の急激に変化しつつある北京の様子が背景として挿入され、今の中国を切り取る貴重な映像だ。

アップ多様の手持ちカメラで、流れるような映像は、愛憎表現を巧みに描き、役者たちの熱演もあって、引き込まれる。

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日本映画「外事警察 その男に騙されるな」、日本のスパイ映画です!

2012-06-05 18:50:25 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
     
昨今、中国書記官のスパイ疑惑がもてはやされて、日本でも、スパイがいるんだと、覚醒されているが、この映画は、その日本のスパイ、外事警察が舞台の映画だ。

これはもともと、NHKでドラマ化され、評判を呼んでいたが、その流れの映画で、主役の渡部篤郎が、そのまま演じており、演出もドラマの演出者だ。

今回は、話が、北朝鮮(はっきりとは言わないがやみにそう聞こえる)が対象の、それも核に関する取引がテーマだ。

冒頭、核物質の取引と、日本から核起爆装置が盗まれるというところから話は始まる。これに、渡部ら外事警察が絡んでいくさまが描かれ、渡部が何者かにナイフで刺される。素早い展開と、流れるようなカメラワークで、盛り上がる。

そして、情報捜査の網にかかったのが、貿易商社の社長とその夫人。その夫人を真木よう子が扮している。

韓国情報部も絡んでいることが分かり、当初は三つ巴の様相だ。舞台は韓国へも飛び火する。

とまあ、かなりサスペンスぽい展開で面白いのだが(ネタバレ)



























後半、核の技術者が日系の朝鮮人で、その娘が日本にいるという設定で盛り上がるが、核爆発と話が大きくなって、田中泯の大芝居もむなしく、嘘っぽさにうんざりする。

渡部と真木よう子の迫真の演技も同様、むなしい。

韓国映画だとどう描くだろうかとふと思ってしまう。



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アメリカ映画「MIB3 メン・イン・ブラック」、宇宙人とのバトル、だが、コメディです!

2012-06-04 17:47:45 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
     宇宙人好きの方 ☆☆☆☆

これ、シーリーズ三作目だとか、だが、10年ぶりとのこと、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビだが、さすが、トミー・リー・ジョーンズは年老いてボテボテなので、40年前にタイムスリップして、これは、ジョシュ・ブローリンが演じている。

悪役は、月の刑務所から脱走と話は大きい。

したがって、1969年の月へのロケット(アポロ11号)打ち上げが絡んでくる。このロケット上でのアクションが面白い。

ただ、SF映画だけに様々なエイリアンが出てくる。たとえば、1969年に出てくる有名人がエイリアンだったりするのだ。

これは、3Dで観た。2Dでもよいが、壮大なアクションものだけに3Dの方が迫力がある。最近は、見せ方が上手になってきた。

で、一方でこれはコメディだ。これは、シーリーズのコンセプトだ。

宇宙人は、爬虫類系で気味悪いが、なんとなく愛嬌がある。

最後の方で、親子についてのエピソードがあり、これが感動を呼ぶ。

娯楽性満載の活劇だ。





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スペイン映画「Vengo」、フラメンコを描いた傑作!

2012-06-03 11:15:24 | 映画
2000年作品。

ツタヤレンタルで、旧作無料券を手に入れ、ふと目についたこのDVD。なかなかの曲者だった。

ジプシーを描いた復讐劇なのだが、物語そのものよりも、中に流れるフラメンコの力に圧倒される。

ジプシーだから、いわゆるきらびやかなフラメンコではない。土着音楽、舞踏なのだ。

説明によると、かなり有名なミュージシャンが登場しているという。

その人気のフラメンコダンサーが主演を務め、自らは踊りを封印したというしろもの。

もともと仲の良かった先祖、だが、相手の息子を殺したばかりに加害者ばかりでなく、代わりに息子や弟が狙われる。(やくざ映画張りだが)

兄の息子は、身体障碍者、だが、この男、ダンスがうまい。

そしてラストは、自らを犠牲にする主人公。そのあと流れる音楽が、また、哀愁を誘う。

見つけ物の一作だった。
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日本映画「My House」、路上生活者と!

2012-06-01 16:50:12 | 日本映画
おススメ度 ☆

なんでタイトルが英語なんでしょうか。

坂口恭平という建築家が路上生活者の家を撮って、「Tokyo0円ハウス」という本を出版した。

これに触発されて堤幸彦監督が演出した映画だ。

白黒のドキュメンタリーを思わせる作りだが、路上生活者と、受験勉強に翻弄される中学生、異常なまでの潔癖症の主婦などを対比させながら描いていく。

名古屋が舞台だ。

路上生活者といっても、公園ににわか作りながら立派な家を建てている。冒頭、主人公とその相棒(女性)が、家を作るところから始まる。

名古屋の都会としての顔を、様々なショットで切り取り、そして黙々と家を建てる二人。0円生活もなかなかと思わせる。

で、この映画、なにか物言いの映画なのだろうが、ちゃんと胸に迫ってこない。

最後は事件が起こり、展開的には面白いが、結局、くら~い映画で終わっている。あまりお勧めできる出来ではない。
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新藤兼人氏死去、100歳

2012-06-01 09:07:56 | 映画
映画監督新藤兼人氏が亡くなった。

100歳だという。

まあ、大往生だ。

近代映画という独立プロで、自らの映画を撮り続け、大企業とは一線を引いていた。

その作風も、合宿という集団生活から生み出す活力。

そして、98歳まで映画を撮り続け、芦田愛菜ちゃんを相手にまだ撮りたいと言っていた大御所。

でも考えてみれば山田洋次も80歳を超えているんだ。

これからも老人パワーは、ますます盛んだ。

コメント (1)
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