おすすめ度 ☆☆★ (劇場鑑賞)
時代劇好き ☆☆☆
日本映画界のレジェンド・中島貞夫監督の20年ぶりとなる長編劇映画。東映時代劇スタッフ総動員。
尊皇攘夷派の長州や薩摩脱藩志士たちと新撰組や見廻り組が抗争を繰り広げていた幕末の京都。長州を脱藩した清川多十郎は、居酒屋・満つやの用心棒をしながら、なんとか糊口をしのぐ生活を送っていた。
満つやを切り盛りするおとよは多十郎に好意を寄せるが、おとよの思いを多十郎が気づく気配はなかった。
多十郎は、そもそも剣の使い手ではあるが、居酒屋の酔客をあしらう程度で、基本、刀を使うシーンはない。
長州藩とつながりがあるように見られ、幕府の見回り組に目の敵にされる。
そんな時に弟が上京、兄に立ち上がるように要請。
そんな中、見回り組に追われ、弟が目を切られる。多十郎は、おとよと逃げるようにと説得。
自分は、見回り組を惹きつけておくからと大立ち回り。これが、売りの立ち回り。見回り組の隊長とのタイマンもある。ちょっとした見せ場ではあるが。
だが、話がしっかりとまとまらない。
恋物語でもないし、剣豪の話でもない。
ただ、大ぜいを相手に刀を振り回しているだけ。
命を懸ける意味がない。
なんともしまらない話だ。
多十郎に高良健吾、おとよを多部未華子が演じている。