日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

横浜市は町づくりのロマンを持ってほしい

2012年08月18日 | 日記
横浜市は経済成長を期待して税金と借金を港湾、沿岸部工場地帯、地下鉄、幹線道路に重点投資してきました。
経済重視の方針の下、産業育成を図りました。
その結果、住宅産業においては乱開発の様相を帯び、横浜は住宅密集地化がどんどん進み、緑被率は年1%の割合で下がり、とうとう30%になりました。
反対に集合住宅、戸建住宅が丘陵の下、上だけでなく、斜面まで被いました。
建物そのものの耐震性は改善されているようですが、町の安全とか美しさは二の次になっています。
町の住環境を重視する人々が悲鳴を上げて横浜市に泣き付くと、市は人々に同情しながらも行政指導はしないと言います。
住環境より住宅産業が拡大することを重視しています。
どうしてもと言うなら町の人々が話し合って地区計画のような既存成文法に上乗せするルールを考え市に申請せよと言います。
ところが効力のある地区計画の申請に対する条件は非常に厳しいもので地権者がほぼ全員ルールに賛成しないとルールは成立しません。

港南区の日限山3・4丁目まちづくり協議会は、現在の美しい町を保全するため5年に渡って地区計画を目標に一生懸命頑張ってきました。
町に住んでいる人は大半地区計画に賛成しました。
しかし協議会は一部の頑強な地権者の反対に会い、横浜市の厳しい条件をクリアできず、疲れてしまいました。

いったい横浜市は町の住環境をどのように考えているのでしょうか。
ロマンがありません。
良好な町の住環境を求める大半の住民を苦しめて市は何を得するのでしょうか。

皮肉にも横浜市は町の住環境悪化まで容認してきたのに経済成長せず、借金残高で苦しんでいます。
市は目標設定、目標達成方法の策定に重大な誤りを犯したと思います。

上乗せルールの成立条件緩和を行うか、横浜市が条例の改正を行って町の住環境基準を上げるべきです。
法律改正は土建と違って別にお金を要しません。
市がロマンを持つことで実現します。
横浜市は危険で雑然とした町を再開発することは容易でないことを知るべきです。
コメント
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