日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

紅葉を待たず、枝を処分される落葉樹並木

2022年12月22日 | 社会

東京都府中市にカエデが非常に美しい並木道があります。昔は住民が総出で枯れ葉の掃除をやっていました。今では行政が、紅葉の前に枝を落としています。住民が枯れ葉掃除が大変だと文句を言ったからです。緑の美しさは楽しめますが、肝心の紅葉は楽しめません。

隣町の本郷台は、小菅ヶ谷北公園から中央公園に至るバス道路が住宅街の主要道路です。中央公園で左折し、本郷台駅に至る道が商店街の主要道路です。どちらの主要道路にもカエデ並木になっています。

ところが、住宅街の並木は、今は丸坊主で紅葉が見られません。紅葉を待たず枝を処分したからです。一方、商店街の並木は美しい紅葉を見ることができます。商店の方(かた)が、朝、店の前の枯れ葉を掃除しています。商店は紅葉の集客効果を認めているからでしょう。

現代の日本の並木は固定概念的だと思います。改善が不十分で、並木の管理に苦労していると思います。

日本にも古くから並木道があります。東海道の松の並木や、箱根や日光の杉の並木は有名です。主要道路が宿場町の中に入ると、木の種類が変わり、手入れがしやすい低木が家と道路の間に、芸術的に配置されたと思います。

現代も並木道は、固定概念にとらわれず、町の美、歩道に木陰をつくる効用、管理のしやすさを考え、理想形を追求するといいと思います。

日限山4丁目の北辺の大通りは約50年前はカイズカイブキの並木でした。宅地造成した京急電鉄がカイズカイブキにこだわったようで、住宅でも生垣にカイズカイブキがよく使われました。

大通りのカイズカイブキは、車道の見通しを悪くし、横断者に危険ということですべて除かれ、現在のコブシに植え替えられました。現状、管理不十分でコブシは見栄えはしませんが、車道の見通しを悪くするとか、大量の枯れ葉で道沿いの住民を悩ますという問題はないようです。

住宅の生垣によく使われたカイズカイブキは、道路にはみ出す、剪定作業がむずかしい(表面を刈るだけでは道路はみだしを防ぐことはできない)、十字路の見通しを悪くするなどの問題があり、処分する家が増えています。

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