すでに亡くなった、日限山4丁目に住んでいた、私の先生だと思った人が町のために制作した大きな木工作品が使われなくなり、処分することになったので、私が処分を引き受けました。
破壊処分するのではなく、丁寧に木ネジを抜いて解体しました。先生がどのように制作したかよくわかります。私の発想とは異なる発想が使われていました。細い格子構造の部分ですが、細い棒状の木を組木で格子にするのではなく、1枚の合板から格子を切り出していました。強度は組木よりはるかに大きいと思います。町で20年以上使われてきたものですが、この構造は永久にもつなと思いました。
木材、木ネジ、ちょうつがいなどの廃材が出ました。廃材に、新しい、厚さ2.5mmの合板1枚を加えて、町のために比較的軽くて大きい木箱を二つ制作し、今日、制作が完了しました。木ネジもちょうつがいもすべて活かしました。
先生の作品の解体は心が引けたのですが、廃材を活用して新しい作品ができたので、先生が新しい作品に生き続けているような気がします。