通勤時間を少し過ぎた電車内での出来事
成田から上野方面に向かう車内は、国籍を問わずスーツケースを持った乗客が多い
向かいに座っていた日本人夫婦は、ご主人が中型のスーツケース二つ、奥さんが一つを持っていた。年齢はおそらく60代前半くらい。
ご主人は座席の端、扉近くにすわっていたので、扉側にスーツケース一つと、自分の目の前に一つを置いていた。
途中、停車駅でブレーキのかかりかたの度合いで、扉側に置いていたスーツケースが動き出した
それを見ていた私の隣のおばさまが、「あーっ」とすかさず大きな声を上げた。
スーツケースは、扉の前に立っていた男性が受け止め、ご主人の方に動かした。
私が見たのはこの時からだったが、このご主人、おばさまの雄叫びに慄いたからなのか、スーツケースを戻してくれた男性に一言もなかった
おばさまは、旅慣れているらしく、「引っ掛けておくといいのよ」と、これまた大きな声でアドバイスをした。
この引っ掛けての意味は、おそらくスーツケースの取手にベルト様のものをつけておいて、手すりの棒などと一緒に止めておくということだったんだと思う。
すると、このご主人、「運転手が下手くそだからだよ」と苦笑い気味で言った。
私は空いた口が塞がらなかった
すると、おばさまは、
「それも言えてるわね!」と、まさかの同意
なんて素直じゃないんだろうと、思うのは私だけだろうか
昨年の秋にパリに行った時は、初めて大型のスーツケース2つを引きずって出張した。
パリの街中で、スーツケースを引きながら歩くというシーンは全くないが、空港と最寄駅迄の電車は必ず利用する。スーツケース2つを自己管理出来る自信はないので、一つは自宅↔︎羽田空港間を宅急便にお願いした。
たった一つのスーツケースでも、車内では細心の注意を払う。うっかりスーツケースが転がっていかないように手と足で抑える。立っている時も座っている時も同じ。座っている時の方が力が掛けにくい。
まだ転がしたことはないが、万が一そうなってしまったら、受け止めてくれた方には平謝りだ
実際、重いスーツケースだから危ないし、怪我でもしたら大変。
だから、このご主人の態度が信じられなかった
朝からちょっぴりモヤっとしました!!