電話の向こうで、
「おう、生きとったか?!」
遅刻友ご主人。生きとるわい!
薬局にふらりと立ち寄ると、ワタナベサン、カバンヤサン、打ち揃って巨頭会議。
「珍しいな、帰って来たのんか、生きとるのんか」
「どうしとった、生きとったのんか?」
二人、口を揃えてのいきなりのご挨拶。
生きとるっつうの。どうにかこうにか息しとるっつうの。
それなりに生きとるわさ。
「そちらこそどう?頑張って生きとった?」
ため口きいたりして。
負けてはいられない、元気が出るっていうものだ。
こちらのお三方だって生きとるわい!ね。
枯淡の境地でいるよね。
枯れた美しさ、誇示。
いやいや誇示ではない、分かる人だけ分かっての境地か。もちろん・・・。