今朝も天気がいいのに・・・追いついていけないわ、変。
昨夜は珍しく枕に頭を落とすや否やパッと眠れて4時までぐっすり、トイレに起きて。
その後またもや珍しく5時半まで眠った。こんなこと1年に数回、たいていは睡眠時間4時間から4時間半なのに。
身体といまさらだけれど頭が変。珍しいこと続きがいけないのかしら、ね。
ま、そんな日もあるか。
『おおきなかぶ、むずかしいアボガド』
長編小説『1Q84』刊行後、雑誌「アンアン」に連載された人気エッセイ・シリーズ52編を収録する。
『おおきなかぶ、むずかしいアボカド―村上ラヂオ2―』改題。
1エッセイに付き4ページ、そのうち1頁は大橋歩さんのエッチングイラスト。素敵です。
村上さん、軟弱だわ、でもえらそうに物言うよりいいわ。と私が上から目線でえらそう。
それにしてもこじゃれたタイトル。
「おおきなかぶ」はなんとなく見当がつくけれど、「むずかしいアボガド」はちょっと。
あっ、でもまあそういうことなのね。
絵本、大きなかぶを抜いた後はどう処理されたかって?うーーーん、知りませんそんなこと。
ご本人もま、いっかとおっしゃっていることだし。
「むずかしいアボガド」それは、アボガドの食べごろはむずかしいってこと。確かに。
でもハワイのフルーツスタンドのおばさんはアボガドの熟れ具合をほぼ完ぺきに言い当てて感動的ですって。
その二つの野菜をタイトルにしたのね。
村上さんにとっては「ちょうどいい」が人生のキーワードになっているそうな。
「このへんでちょうどいいかな」とゆるく思えるようなると、自分がおじさんかおばさんかどうかなんて
どうでもいいことになってくる。何歳だろうがそんなこと関係なく、ただの「ちょうどいい」人です。
年齢についてあれこれ感じるところのある方は、できるだけそう考えるといいと思います。ですって。
ここ数年年齢についてあれこれ考えすぎてどうにかなりそうな私には大きなプレゼント。
そうか「ちょうどいい」ね。
座右の銘、追加 『ちょうどいい』
『すぐ死ぬんだから』内館牧子さん
内館さんの作品、脚本のテレビドラマも含めて初めて読む。
いやあ、歯切れがいいのね、歯に衣着せぬとはこのことね、と思うくらい本音ビシバシ。
表紙装画が年なんだから「らくがいちばん」と言ってる方々 裏表紙が「外見が大事」と言ってるハナさん、と推察。
78歳の忍(おし)ハナは夫岩造と東京の麻布で営んでいた酒店を息子雪男に譲り、近所で隠居生活をしている。
年を取ることは退化であり、人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、
という信条を持つハナは美しさと若さを保っており、岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖の穏やかな男だ。
ある日岩造が倒れたところから、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。
そうなのです、岩造さんが亡くなったことで発覚した思わぬ事態。てんやわんや。
でも、さすが前向きのハナさん、その思わぬ事態を乗り越えて、78歳後の人生を生き生き過ごすであろうと
予感させるあたたかな結末。読後感、まことに爽やか。
その岩造さんが生前掛け軸にして、その前に座ってじっと長い時間眺めていた文言。
『平気で生きている』(正岡子規の悟りの言葉、ね)
長い間一人胸に秘めて家族に黙っていたのですものね、そうでも思わなきゃ生きていけない。
その秘密を知ったハナさん、何度も口から出た言葉。『すぐ死ぬんだから』
うーん、いい!私も付け加えよう座右の銘に。
○○でも 『平気で生きている』
『すぐ死ぬんだから』 ○○しておこう。
なかなかだ。私のそれは軽くて申し訳ないけれど、いいことにして付け加えさせてもらおう。