案の定、通勤時間帯の地下鉄は混んでいた。
そんな時間、ばあさんなんてひとりも乗っていないんだから身を縮める。
穴倉の中を進む地下鉄はほんとに好きじゃない。って。
伊勢佐木長者町駅下車。ヘンリー・ムーア「三つの部分からなるオブジェ」がお出迎え。
クリニックには8時半着で一番乗り。
採血も一番、けれどなぜか診察は3番。致し方ない事情があるのだろう。
医師が「どう?」って。「はあ、冬鬱とコロナ鬱です」と。
「まあね」とのお答え。双方、持病についてはもう、あ、うんの呼吸で言及しない。
脈を取るやら首筋チェックやら。
そんなことしながら、コロナ関係コメンテーターの話を二人で。何が何やら。
「現場の医師の話がいちばんだね。背広着てスタジオ待機している人は・・・」
なかなか辛辣。
医師は先回の血液検査の結果表を見ながら、肝機能もいいし腎臓もok、コレステロール値も
大丈夫、貧血もないね、血糖値もよしと太鼓判押してくれて。
そうなの、基本的な血液検査の結果は毎回極めて上々なの。
γーGTPなんか毎回12、中性脂肪は100を切っているし、まあいいわってな具合。
半年に1回血液検査で健康チェック、医師とのあれこれと思えば通院は欠かせない。
だって私、もう10年以上他のがん検診とか心臓、肺とか一切やってないから、
唯一の健康チェックでして。だから何が何でも行くわけ。
で。
「気晴らしに散歩とか買い物ぐらいすれば、そのくらいいいよ。
あっ、風邪ひかないようにね。寒いからさ、家にいようって思えばいいんじゃないの」
とまことにごもっともで、妙に納得させられたわ。
でも何となく微妙なアドバイスだな、とひとりおかしくなって薄ら笑いよ。
「肝機能いいんだからさ、ビール飲んでストレス発散したら」
との追加アドバイスもあったりして。そこはそれお互いのビール好きは分かっている。
「先生、ちょっとお太りになったんでは」の言葉はぐっと飲み込んで、
「先生もお大事に」と診察室を後にした。
帰りは散歩がてら京急日ノ出町駅まで歩いた。
伊勢佐木町通り
大岡川 春のサクラ開花が待たれる
日ノ出町駅ホーム
急行 10時過ぎの車内
やっぱり久しぶりに電車乗ったりすると疲れるな。