地下鉄蹴上駅を出て小さなトンネルをくぐり道なりに歩く。
南禅寺山門が見えてきたら境内に沿って歩いて行けば永観堂。
今まで南禅寺までは数回行ったことがあっても、ちょっと先の永観堂には立ち寄ったこと
がなかった。我ながらどうしてだろうと不思議。
だから今回は、永観堂だけでいいから紅葉をぜひにと。来年なんてあるかどうか分から
ないからね、って。そんなこと言ったらどこもかしこもそうなのにね、焦ってるのよ。
11月中旬頃が見頃だろうとは分かっていたけれど、ものすごい混雑ぶりを見聞きすると
恐れをなしてしまう。慣れない人込みの中で紅葉狩りなんて、と枯れ始めは承知の上で
12月1日と決めた。
天気予報では(天気は大事)晴れマークが出ていたのに直近は曇り。出発の横浜も曇り。
それなのに、頭固いから翌日に変更なんてことしないで決行してしまう、参っちゃうわ。
無鄰菴、お庭だから曇りぐらいの方がいいか、と言い聞かせて。
永観堂は曇り空、時々気まぐれに薄日が差す。
ほんとうに見頃は過ぎていて、もう葉が落ちている木々もそこここにあったけれど
それでも圧巻よ。息をのむわ。
阿弥陀堂の「みかえり阿弥陀」もしげしげとお顔拝顔したのに、紅葉に目が眩んでどこが
どこやら何が何やら。
「永観、遅し」のエピソードを持つ永観律師、恵まれない人々のために奔走し、いつしか
禅林寺は永観堂と呼ばれるようになったそうな、そんな由来があるのか。
紅葉が赤く染めあげている広い境内をゆっくり散策した。
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永観堂 2022/12/1 11:00 曇り