仏壇の 菓子うつくしき 冬至哉 子規
冬至の朝は冷たい雨から。
一昨日の晩、日本海側大荒れのニュースに佐渡でひとり暮らしの叔母に電話した。
除雪が入ってこの日は雨になったから雪も解けてきたと言う。停電にもなってないと。
買い物と掃除は頼んでいるから何とかやっているって。思いのほか元気な声に安心する。
愚痴もない。90歳で何もかも自分で考え対処してるから凄いことだなとつくづく思うわけ。
炬燵の四本足にしがみつき、テレビと相撲を取っている毎日だというけれど、
なんでもいいわ、この冬を乗り切ってもらわねば。
申し訳ないくらいに晴れたこの日。
昼食を食べた後、歩きたくないな、このままごろごろしていたいな、と自分内で散々ごねた。
ごねたけれど。
朝何もしなかったでしょ、京都で17、000歩も歩けたのは少しでも歩いていたからでしょの
声に負けて、いちばん近くて道路高低差のない高台公園にぶらぶらと。
ケヤキに迎えられた
サクラも迎えてくれた
もう1本のケヤキ すっかり葉を落として青空に映える
こちらは ハクモクレン 枝がちょっと奇怪よね
冬芽がふくらんでいる
下へと降りていくと ケヤキの下 ベンチに座る人が 冬の日差しはあたたかくて
読書しているんだ さすがにお断りして写真を撮る
「じゃまだったらどきますよ」「いえいえそのままがいいのです」
私もベンチで読書したいけれど そんなお行儀のいいことはできない
ふだん寝転んで読んでいるから 姿勢がすぐに崩れるに決まっている
タバコをくゆらせてひと息ついていた お邪魔しました
ほんの少しの散歩、いい午後だった。