三溪記念館で所蔵品展「春告草」を開催中。
三溪記念館の庭
トイレを借りた後に展示室へと。薄暗い展示室の中、目はお雛様に吸い寄せられる。
年上友が「ね、このお雛様、顔が変じゃない?」と言う。ほんとだ。
小さなお雛様がガラスケースの中にちんまりと座っている。可愛いけれど。
暗い中ガラス越しに老眼鏡かけて見ると、なんだかお猿さんの顔に見えるのよ。
鼻の上の黒い丸い点がお猿の目に見えるの。えっ?猿顔のお雛様なんてあるのかと頭の中で
ぐるぐる。横に札か何かあった気がするけれど、三人ともそんなもの見やしない。
変な顔だね、で終わってしまって。
どうも気になる。いったいどんな顔をしているのだ。
家に帰って写真を拡大して、よおく見た。
いやだ、ちゃんと目があるじゃない。私と同じ超絶細目が引かれているじゃない。
ほんとに無知。じゃああの黒い丸は何かしら、と全く、無知の上塗り。
そりゃあ調べましたよ。
<殿上眉(てんじょうまゆ)>というのね。
奈良時代から平安時代にかけて始まった化粧法で、まゆ毛の代わりに円形の点が2つ描かれている
もとの眉を剃るか抜いたあと、元の眉より高い位置に墨で長円形に描いたもの
そういえば平安貴族とかの眉はそうだものね。大河ドラマを見ていればすぐに分かったのか、なんて。
とんだ寄り道してしまったけれど。
その雛人形「一位稚児雛」で、今から128年前の明治27(1984)年、原三溪が長女春子さん誕生に
際して誂えた雛人形。
木彫の小さな雛人形1体のサイズが高さ約5cm、横約8.5cm、奥行約6cmで、
櫟(いちい) の木で作られている。
櫟(いちい)は縁起が良く、魔除けの象徴でもあり原三溪さんが娘の誕生を喜んで
用意したことが伺えるという。
屏風には三溪が支援した日本画家・前田青邨による柳と桜が描かれ、特注で制作された、
父親・三溪の思いがこもったお雛さま。
大実業家三渓さんも人の親ね。
それにしても豪華だわ。小さなサイズがいいわ。お持ち帰りしたいって、変顔だね
と言ったのはどこの誰かしら。
いやいや長くだらだら書き綴った三渓園記事に、お付き合いくださいまして
ありがとうございました。
もの知らずは困ったもんだ。
おかげでひとつ賢くなったでしょ。
ところで、この記事のタイトルが「殿上眉」に
なっているの。おかしいわ、どうしたんだろう。
変なことが続く。
そうか、よく見ればあれは眉だったのね。
目だなんて思いこむから何をビックリしているのかと思ったりして。
よく見るとちゃんと可愛い目が描かれているじゃない
それにしてもあんなにまん丸に描くから
なんて自分の無知を棚に上げて