まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

異客

2015-09-28 08:00:38 | くらし

佐渡での話。

用足しから帰ってくると、お隣のケンチャンが、
「家と○さん(実家ね)の間に鳥がおるみたいだが。
娘の話だと、バタバタ音がするもんだから、見たら鳥が飛べえんでバタバタやっとるみたいだが。見てくれるか?!」って。
えーーーっ!!引っくり返りそうだ。
実家と娘さんが住んでいる裏の家の間は50センチくらいの隙間がある。そんな狭い隙間にわざわざ入りこまなくても、ね。
なんて酔狂な鳥だ。

先月、オヤジ同級生の実家に鳩が死んでいた話を書いたばかり。
まさかね、わが実家にもそんなことが起こるとは。



取るものもとりあえず様子を見に行くと。
ひゃー!鳥って、トンビがバタバタやっているじゃないの。
間近で見ると大きいのね、羽を広げるとなおさらでっかいのよ。
それが必死になって飛ぼうとしているじゃないの。
そこら辺にある横木に掴まろうとしたり垂直に飛び上がろうとしたり。かわいそうな限りである。
かわいそうだが、こちらだってそんな大きいのが向かってきそうで怖いのなんの。
トンビの顔なんて見たことあります?いやあ、怖い怖い。ひとりじゃとってもダメ。急いで一回外に出た。

助っ人にお隣の奥さまも来てくれた。
「追い立てて、そこの通路から外に出したら?」って、その追い立てるのが怖い。
追い立てるためにはトンビの後ろ側に行かなきゃダメでしょ、すり抜ける一瞬を想像したら。あああああーっ!!である。

が、やらねばならぬ。50センチの隙間をトンビとすれ違わなきゃならぬ。
「こいこい、こっちへ来い!」と呼んでも敵だって怖いから来るわけないからね。トンビは自力解決できないからね。
こうなったら覚悟を決めて、追い立て用の傘を持った。
もう決死の覚悟だったね。どうやって後ろ側に行ったのか覚えていないくらいだわ。

はい!恐怖と闘いながら、傘でトンビを追い立てて隙間を走らせ、どん詰まりで直角に曲がらせて通路に侵入させたわ。
両者の呼吸もぴったりで、順調。
後は通路を一直線。トンビは通路を駆け抜け助走をつけて低空飛行から無事大空く上昇しましたよ。
いやあ大変だった。見送った後はどっと疲れが出た。


もういいからね、君。お客さんに来なくても。歓迎はしない。

人生、いろいろある。ほんと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野のピンク | トップ | 9月の朝顔 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

くらし」カテゴリの最新記事