テレビコマーシャルで口紅の宣伝をしていたのよ。
塗るとつやっつやになるというやつ。
使用前使用後二枚の写真並べて、違いがくっきりはっきり。
観ていた夫がにやにやしながら明らかにからかう口調で、
「買うてやろか」と言ってきたから速攻で「買って!」って。
プレゼントなんて今の今まで1回もないもんね。
「昔は唇の色がものすごく悪かったもんな」
「(今も悪いけれど)ほんとだよ。ぶす色だったもんね」って。
えっ?ぶす色!
思わず出た佐渡弁に我ながらびっくり。驚き桃の木山椒の木。
ぶす色。お分かりになります?
ほら、海とかプールとかに限界になるまで浸かっていて震えながら上がってくると、
唇の色が青紫色になるじゃありませんか。あの色のことです。
あの濃い赤とも青ともつかない気味の悪い紫色のことを『ぶす色』って言ってたのです。
他にも、殴られたりぶつけたりして赤黒い?青黒い?紫色に腫れると、
「あらあ、ぶす色になってしもた」なんて表現して。
ほんと絶妙なニュアンス、佐渡弁。
ちなみに、ぶす繋がりで『ぶすこき』なんて方言もあるのです。
「あの人は、ぶすこき だ」
とか、
「またぶすこいとるっちゃ」 なんて使い方をします。
こちらで言うと「すねる」かしら。
この何ともオブラートにくるんだと言おうか、微妙な言い回しと言っていいのか。
ズバッと言っていながら、そう傷つかずに済む。うん、結構奥が深いわ、佐渡弁。
それにしても。
雀百まで(この使い方でいいのか?)。
何十年も遠く離れていても忘れていないもんね。感心するわ、自分。
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