気ままに

大船での気ままな生活日誌

朝霧の風景

2009-07-31 20:06:01 | Weblog
今朝、箱根は霧の中でした。仙石原のホテルの庭園でみた風景。

霧の中の少女。
♪涙はてなし 雪より白い 花より白い 君故かなし あわれ少女よ 霧の中の少女 消えて帰らぬ あの夜の街角 いまも僕の心の うちに生きてる君よ♪ 魅惑の”ロマンチックボイス”で売り出した、久保浩のヒット曲を思い出します(相当な歌謡曲通でしょ;汗)でも、この写真の人が少女だったか、中高年だったか、みんな霧の中です(汗)。


霧の中のホテルとシンボルツリー



霧の中の小道と柵


霧の中の蜘蛛の巣


霧の中の椅子とテーブル


霧はロマンチックですね。多くの霧の名曲が生まれています。”霧の摩周湖” ”夜霧のブルース” ”夜霧に消えたチャコ”♪俺のこころを 知りながら なんでだまって 消えたんだ チャコ チャコ 酒場に咲いた 花だけど あの娘は可憐な 可憐な 娘だったよ♪ フランク永井も、魅惑のロマンチックボイスでしたね。

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芸大&芸術院コレクション展

2009-07-30 06:49:43 | Weblog
先日、芸大美術館で開催されている、”芸大コレクションの誕生、成長、変容”展、そして”芸術院所蔵作品”展を観に行ってきました。どちらも、名品ばかりで、さすが、芸術の殿堂、ぼくでも知っている作品も多く、十分楽しめましたよ。

ポスター絵に選ばれたのは、上の絵が高山辰夫の”装い”、下はレオナール・フジタの”婦人像”です。フジタらしくない画風ですが、それもそのはず、芸大の学生時代の作品で、先生の黒田清輝の影響を受けています。公開するのは初めてだそうです。

でも今回、ぼくが一番観たかったのは、松園の”序の舞”。先日、山種美術館で”上村松園展”を観てきたばかりですが、彼女の代表作の”序の舞”を是非観てみたかったのです。宮尾登美子の松園をモデルにした名作、”序の舞”も読んでいるところですし。この作品は松園自身も自信作だったようで、”何ものにも犯されない、女のうちにひそむ強い意志を表しました”と述べています。名取裕子主演の映画にもなっています。思ったより大きな絵で233x141の大きさです。大振袖の袖を返す瞬間をとらえています。息子の松篁の奥さん、たね子さんがモデルだそうです。
隣に、清方の名作、”一葉”が並んでいました。まさに美人画の東西両横綱土俵入りのような見事さでした。


この打ち掛け姿の美人画にも惹かれました。松岡映丘作”伊香保の沼”。ちょっと不気味な雰囲気。榛名の大名夫人がもとの蛇体に帰り、湖に入水したという伝説をもとに描いたという作品です。”遠野物語”で有名な民俗学者、柳田国男(松岡家から養子に出た)の実弟です。

若仲の鯰図や日本画の源流と評価される狩野芳崖の”悲母観音”。この作品は去年の夏、ここで”狩野芳崖展”の代表作として観ています。(詳しくはこのブログ8年8月30日を開けてみてください)

山本芳翠の”西洋婦人像”

朝倉文夫の”つるされた猫”。猫ちゃんがかわいそうなので、絵ハガキを買ってやりました。

そのほか、黒田清輝の”婦人像”や高橋由一の”鮭”等、名作ごろごろ。ひとつでもお客を呼べる、名優ぞろい、むかしの東映正月映画のようなオールスター競演でした。♪幸せぼろぼろこぼれるから 寝返り打って夢ん中♪

。。。

そして”芸術院所蔵作品”展。芸術院恩賜賞作品がずらり。これも、”もおう、本当にすごいんですから”(先代三平の口癖)。

ポスター絵は杉山寧の”暦”。たしか三島由紀夫の義父でしたね。♪やさしさ装うその前に 聞いておきたいことがある だけど 想い出ぼろぼろ くずれるから 瞳こらして闇ん中♪(意味不明?三島由紀夫の”暦”を想ってです)



こちらもオールスターキャスト。日本画部門(一部)。ここにも松岡映丘が。ぼくの知り合いに松岡家の末裔がいます、関係ないけど(笑)。東山魁夷も。


洋画部門。


彫刻部門。平櫛田中の作品、すばらしかったです。本物の衣装を着せているのかと思って、触ろうとしたら注意されました(汗)。


東博でお伊勢参りもしてきましたが、それは次回に。今日はこれから箱根へ(汗)。晴れてよかった。
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撤退デパートのあとは

2009-07-29 09:24:59 | Weblog

近所の、某有名デパート鎌倉店が閉店して、もう半年近くになる。ワンフロワーの小さなデパートだったが、このまま空家(二階のレストラン街は営業している)になっては寂しいなと思っていた。ところが、ワイフが、友達から仕入れた情報によると、どうも、近々、新たなお店が入るらしい。喜ばしいことだ。

ひとつは、ブックオフらしい。最近、支店を増やしている新しいスタイルの古本屋さんだ。そして、もうひとつは、古着屋さんらしい。大船は結構、婦人ものの、古着屋さんが多く、はやっている。ぼくの妹なども、うちに来た帰りにいくつか買って帰った。なかなかセンスがいいのがあるらしい。

古本屋さんと古着屋さん、なかなかいいコンビではないか。それに喫茶店も入るらしいと、その友達は言っていたそうだ。どうせなら、こちらも”古典喫茶店”にしたらどうだろうか。

たとえば、先日紹介した、野毛にあった、伝説のジャズ喫茶”ちぐさ”を復活させるとか。その店のLPが3000枚も横浜市中央図書館の倉庫に眠っているそうだから、それの利活用として市も大歓迎だろう。中田市長の置きみやげにぜひ実現してほしい。あるいは、新宿の歌声喫茶”ともしび”を呼んでもいいかもしれない。うちの奥さんなんか、”出張歌声喫茶”によく出かけているから、これができれば、交通費だけでもだいぶ節約できる。それがだめなら、ドーナツ版のレコードのデュークボックスを備えた音楽喫茶でもいい。”仕事するしか能のない”でも、ジャズやナツメロの大好きな団塊の世代が、どっと定年退職してくるから、繁盛するのは間違いないと思うがどうだろうか。

さらに、スペースがあれば、中古品専門の小映画館もいいだろう。月曜日は小津安二郎作品、火曜日は木下恵介作品、水曜日は成瀬巳喜男作品、日曜日は寅さんシリーズとか、在りし日の松竹映画専門の映画を上映するのだ。この場所は、以前は松竹大船撮影所だったのだから、ぴったりではないか。

ついでに、2階のレストラン街も、むかし松竹のスターたちが通った、現在も営業中のレストランみかさ、蕎麦屋の浅野、ラーメン屋の”でぶそば”等をここに集中移転し、”松竹スター食堂街”とかにして、なつかしい味を売りものにするお店に並べ変えたらどうだろうか。

それにしても、いつまでも空き家にならなくてよかった。撤退した、某・三越デパートもこれでひと安心したことだろう。
。。。

昨日、のぞいてきた上野、不忍池の畔で骨董市。そうか、骨董品売り場もいいかもしれない。骨董品100円ショップなんて、当たるかもしれない。

懐かしい、円谷監督のゴジラの逆襲の映画ポスター。5000円の値がついていた。

古本もあった。日本のジャズ、1000円ぐらいなら買おうと思ったが、5000円だったのでやめた。こうゆうのはブックオフにはないのだろうか。


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いわさきちひろ展 in 平塚

2009-07-28 08:25:17 | Weblog

先日、平塚美術館で開催されていた、いわさきちひろ展を観てきた。いわさきちひろの絵は、彼女のご両親の出身地、安曇野にある美術館で2年ほど前、じっくり鑑賞していて、今回が二度目で、ある程度の予備知識はあった。

いわさきちひろ作品の今回の展示は、”わたしが選んだ、ちひろ展”というテーマが示すように、有名人のみならず、普通の中学生や高校生が”わたしはこの作品が好き”とメッセージを添えた、楽しい展覧会になっていた。90歳になる、評論家、秋山ちえ子さんも、ちひろフアンで、ある作品を推挙していた。

このように、128枚もの絵を展覧会前に提示し、メッセージを募集していたのだった。


ぼくは今回、絵本コーナーに少し多く時間をとって、その場にあった、ちひろが描いた絵本、”おやゆび姫”、”つるの恩返し”そして”おにた(鬼太)のぼうし”を眺め、読んでみた。”鬼太”以外の絵本は子供の頃に、もちろん読んだことがあるが、こうして改めてちひろの絵本をながめてみると、その絵のほのぼのした”深さ”が、物語の根っこに、しっかり結びつき、やはり一級品の絵本だという思いがした。




自画像もあったが、これは、”ほのぼのとした”とはほど遠い、芸術家としてのきびしい顔であったのも印象深かった。ちひろの仕事場の再現や彼女が使用していた日常品も飾られていたが、その中にトランプをみつけ、面白く思った。どうもトランプ占いが趣味であったようだ。いったい何を占っていたのだろうか、恋占い?(笑)。

ぼくは若い時に杉並区に住んでいたことがあり、その選挙区(中選挙区時代)に共産党の松本善明がいて、よく見かけた。だいぶあとまで、彼がいわさきちひろのご主人であることを知らなかった。ちひろの絵には政治的な色彩はほとんどないが、ほのぼのとした少女や少年、そして景色の中に、平和への想いが、さりげなく語られている。


”はじめてマリー・ローランサンの絵を見たときは、本当におどろいた。どうしてこの人は私の好きな色ばかりでこんなにやさしい絵をかくんだろうかと”と思ったという、ちひろ。その”ちひろとローランサン”展が、練馬区の旧居跡に出来た”ちひろ美術館・東京”で開催されているという。そのうち、見学に行ってみようかと思っている。
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本降りになって出てゆく雨宿り

2009-07-27 18:51:05 | Weblog
本覚寺のさるすべりと蓮の花をみて、若宮大路を上り、八幡宮の源平池の蓮を楽しんでいるうち、急に暗雲がたちこめてきて、ぽつりぽつり。雨宿りのつもりで、池の前の喫茶店に入った。近代美術館と源平池の白い蓮を望める窓側の席をとり、アイスコーヒーを頼んだ。そのうち雨足がどんどん強くなってきて、篠突く雨になってきた。

20分、30分たっても、なかなか止まない。でも窓の外の雨にうたれる蓮の花もいいな、それに、蓮の葉の上に雨水が、里芋の葉っぱ上の水のように、たまり、まるで生き物のように動き回り、嬉しそうに下の葉っぱに落ちてゆく。その科学者のお名前は忘れたが、従来の生物の概念とは違った、DNAがなくても、動き回るものは”半生物”だという概念を提唱されていた。たしかに、こうゆうのをみていると、この水は”半生物”だと思える。

そんな景色をみていると全然、あきない。”高齢者は働くことしか能がない”と麻生さんは言われたが、働かなくても、毎日、いろいろ面白いことがあるのだ。でも、そう言われて仕方ない人もいるかな(爆)。官僚が天下り先を渡り歩くのも、”働く”(実際は働いていない、顔を出しているだけ)しか能のない輩だし、退職後、テレビばかりみて3食、奥さんの世話になってるじじい(笑)もそれに当たる。同じセリフも綾小路きみまろが言えば、笑ってくれるが、総理が言ったんじゃ、しゃれにならない。

いつまで待っても雨が止まず、この喫茶店は閉店時間が早く、出るはめになった。土砂降りはまだ続いている。まさに、江戸の川柳、”本降りになって出てゆく雨宿り”みたいだな、と空を睨んだ。そういえば、麻生さんのうった解散の時期もまさに、これでしょうね。うふふのふ。

。。。

本覚寺のさるすべりが咲き始めました。


蓮の花も、本覚寺で。


雨にうたれる、源平池の蓮の花。


蓮の葉の上の半生物(笑)

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名古屋場所星取表予想 大外れ(汗)

2009-07-27 09:36:44 | Weblog


大相撲名古屋場所は、白鵬の3場所ぶりの11度目の優勝で幕を閉じました。さて、初日段階でぼくの予想した星取表結果を総括してみましょう。大外れでした(大汗)。

ただ今回の予想は、そのときにも、述べましたが、意識的に”えこひいき予想”をし、期待を込めて、ぼくの応援する3力士に優勝、3賞独占とゆう、思い切った大穴狙いをしたのです。

”稀勢の里 13勝2敗 優勝、殊勲賞、”。実は7勝2敗の9日までは、まだまだいけると思っていました。10日目の琴欧州戦に勝っていれば、十分可能性があったのですが、ここで負け、以降、ばたばたと負け続け、結局9勝6敗。とほほの成績に終わりました。でも1横綱3大関を破っての9勝ですから、殊勲賞は当然でしょう。 それにしても、琴将菊とか把瑠都などのライバル力士に苦手意識をもつようで、この辺りの力士に負けているようでは、優勝も大関も遠いですね。また、みんなに批判されている、張り差しもときどき出てくるし、進歩がないですね。

”豪栄道 10勝5敗 技能賞”まったくの期待はずれ。勝ち負け数が逆にすると当たりでした。上位陣総当たり戦では、まだまだといった実力ですね。大阪・寝屋川市出身だから、けいこしないで寝てばかりいるのかな

”豊真将 12勝3敗 敢闘賞”敢闘賞こそ逃しましたが、10勝5敗で、まあまあの成績。この地位では、もう二つ勝ってほしかったですね。

。。。

まず、ぼくの初日段階での予想星取表です。

白鵬 13勝2敗
朝青龍 10勝5敗

日馬富士 11勝4敗
琴欧洲 10勝5敗
魁皇 6勝9敗
琴光喜 8勝7敗
千代大海 6勝9敗

鶴竜 6勝9敗
稀勢の里 13勝2敗 初優勝 殊勲賞
旭天鵬 5勝10敗
琴奨菊 7勝8敗

阿覧 3勝12敗
豪栄道 10勝5敗 技能賞
栃煌山 8勝7敗
豊響 7勝8敗

把瑠都  9勝6敗
豊真将 12勝3敗 敢闘賞
。。。。。

そして実際の結果は。
いつも通り、ぴたり賞に、1勝違いにのマークをつけここまでを、ぼくの予想勝ち星とします。勝ち越せたかな。

白鵬 14勝1敗
朝青龍 10勝5敗

日馬富士 9勝6敗
琴欧洲 13勝2敗
魁皇 8勝7敗
琴光喜 12勝3敗
千代大海 8勝7敗

鶴竜 5勝10敗
稀勢の里 9勝6敗
旭天鵬 6勝9敗
琴奨菊 8勝7敗

阿覧 4勝11敗
豪栄道 5勝10敗 
栃煌山 2勝13敗
豊響 3勝12敗

把瑠都  11勝4敗
豊真将 10勝5敗 

と、ぼくの成績も、6勝11敗と豪栄道豪太郎並みの予想史上最低の成績に終わりました。(ふて寝)
やっぱり、来場所は、えこひいき予想は止め、客観的に判断しましょう。
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横浜はジャズの街

2009-07-26 21:40:52 | Weblog
ガイド付き、食事付き、横浜散歩のツアー。この日のテーマは”ジャズのヨコハマ”。歌謡曲には結構詳しい、ぼくですが(汗)、ジャズはもうひとつ。でも我々の世代はジャズは自然と耳に入ってきていましたので、それなりに耳に馴染んでいます。いろいろなことを知り、とても楽しいウオーキングになりました。

横浜は、かってすごい、ジャズの街だったのです。そして今でも、毎年10月上旬に、桜木町駅、関内駅周辺を中心にジャズフェスティバルが開かれるほどの、ジャズの街なのです。一枚切符を買うと、どこのジャズ喫茶、バーなどのお店でジャズが聞かれるらしい。これは安い、飲み放題らしい(これはうそどす)是非、行かねば(汗)。

桜木町駅から野毛方面に。松葉寿司の隣りに、ここのご主人が個人的につくったという、美空ひばりの像が。”東京キッド”(野毛が舞台でした)の姿のひばりさんは、歌謡曲だけではなく、ジャズを唄わしても天下一品。天才はなんでもこなすんですね。ひばりさんが最初にレコーディングした曲はなんだか分かりますかとの、ガイドさんの質問に、スターダスト?ハーバー・ライト?、ノー、”アゲイン”でした。

ひばりさんの視線は向いの場外馬券売り場に。競馬も好きだったんです(うそどす)。むかしこの場所に国際劇場とマッカーサー劇場があったのです。そして、ひばりさんのデビューは、ここの国際劇場だったんだそうです。ひばりさんの初舞台。





野毛町1丁目にあったジャズ喫茶”ちぐさ”は、ジャズフアンのみならずプロにとっても、すごいお店だったらしい。1933年、吉田衛さんにより開業。6000枚のレコードを所持していましたが、1945年の横浜大空襲で全部焼失してしまいました。戦後、また、横浜に駐留する米兵向けのレコードを収集し再開したといいます。 秋吉敏子さんもよく来られ、ここのレコードを聞いて勉強したそうです。日野皓正さんも渡辺貞夫さんらも常連だったとのこと。残念ながら、吉田さんの死去により2007年1月31日に閉店となってしまったようです。所蔵レコードの3000枚は、現在、近くの横浜市中央図書館に保管されているそうです。

現在、”ちぐさ”の後は、マンションが建っています。ジャズフアンが伝説のジャズ喫茶ここにありきと讃え、このような記念タイルをマンション脇に残しています。



在りし日の”ちぐさ”


狭い室内でした。大きなスピーカーが目立ちますね。



川べりに、たくさんのスナックを従えた大岡川を渡ると、伊勢佐木町。
 

そして、伊勢佐木町2丁目あたり。


ここらあたりに、ジャズクラブ”モガンボ”がありました。昭和29年7月27日、深夜、伝説的なジャムセッション(即興的演奏)が開かれたのでした。ハナ肇さん、植木等さん、谷啓さんらが仕掛け、当時横浜で演奏していた、連中があちいこちから集まってきて(なべさだもいたらしい)、思い思いの演奏をした、すばらしいジャムセッションになったらしい。そのときの演奏をテープレコーダーで録音していた学生がたまたまいて、それがCDになり今でも聞くことができるのです。”ジャズに名曲なし、名演奏あり”というそうですね。この夜の演奏はまさに、自由気ままな、天をかけめぐるような、名演奏だったのでしょうね。


ジャズセッション以外でも、何でもいいですから、こうゆう、すばらしい、忘れられない一夜をすごすことができれば、もうあと何もいりませんね。
。。。

ジャズの街、横浜を散策して、夕食は赤レンガのレストランでビール、お酒飲み放題(汗)。隣りに、ずいぶん、ジャズに詳しい茅ヶ崎の人がいましたが、ウイスキーもぐいぐい飲んで、そちらでも驚きました(笑)。70代前半でしょうか、いいな、こんな晩年。
ぼくも、あと10年、がんばらなくちゃ。歌謡曲だけでなく、ジャズももう少し聞かなきゃね(汗)。

食事中に流れていた、鈴木章治さんのクラリネット演奏の、ジャズアレンジした”鈴懸の径”もとても良かったです。灰田勝彦さんの歌で大ヒットしました。こうゆうのならとっつきやすいです(汗)

作詞 佐伯孝夫
作曲 灰田晴彦

友と語らん 鈴懸の径  
通い慣れたる学び舎の街
やさしの小鈴 葉陰になれば
夢はかえるよ 鈴懸の径

友と語らん 鈴懸の径  
通い慣れたる学び舎の街
やさしの小鈴 葉陰になれば  
夢はかえるよ 鈴懸の径






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光明寺 蓮と猫と少女と

2009-07-25 09:19:18 | Weblog
雨の日は図書館にいるときが多い。この日も逗子図書館にいた。別冊太陽の”親鸞”と”内田百”を眺めていた。前者は、いつか国府津の、ある寺の前に”親鸞聖人七ヶ年御旧蹟”の石碑をみつけ不思議に思い、その後、その”証拠”を探しているが、いまだ見つからず、この本ではどうかと手にとったのだ。やはり、何の手がかりもなかった。ただの伝聞なのだろうか。

一方、百先生は、芸術院会員に推挙されたが断って、理由を質すと”嫌だから、嫌なのだ”と言ったとか(笑)で有名だ。確か、師の漱石も文学博士号を断っている。似たもの師弟である。うふふふ、百さんらしい、と窓の外をみると、雨があがっていた。

そうだ、光明寺へ行こう、と図書館近くの、京急逗子駅前から鎌倉駅行きのバスに乗った。川端康成が命を絶った逗子マリーナ・マンションの横を通り、市境の短いトンネルを抜けるとそこはもう光明寺であった。

光明寺は、親鸞と共に越後に配流された法然の、弟子の弟子の、良忠上人が開山した。10月の、ご十夜法要が有名で、賑わう。

思った通り、本堂左手奥の蓮池庭園(紀主庭園)の蓮は咲いていた。ここのは、すべて古代蓮。大賀博士が弥生時代の遺跡から発掘した蓮の弟子の弟子の弟子くらいかな。ちょうど翌日(今日)に蓮見会があるようで、見ごろのときだった。早朝がいいけど昼すぎでも十分。





光明寺といえば、猫。猫はどこ?山門からここまで歩いてきてまだ、1匹も会っていない。
やっと、みつけました。蓮池と反対側にある、三尊五祖の石庭。

その縁側にねそべって昼寝していた。3匹も。

そのうち、一匹を指で突っついて起こし、写真をとらせてもらった。なかなかのビケイだった。

百先生は大の猫好きで、飼い猫のノラが失踪したとき、多額の懸賞金をつけてポスターをつくり(何版も)探したが結局、見つからなかったようだ。”太陽”にそのときのビラの写真が載っていて、ほほえましかった。その悲しみを綴った”ノラや”の名エッセイを残している。血統書つき名猫ではなく、ノラ猫だったようなので、上の写真のような猫だったかもしれない。

次の、鎌倉駅行きバスの到着まで時間があったので、すぐそばの材木座海岸に下りてみた。雨上がりあとだったので、海岸は、まだひっそりしていた。遠くで少女がひとりで、波と遊んでいた。前日、平塚美術館のいわさきちひろ展で観た、海岸で遊ぶ、こんな少女の絵を思い出していた。

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上村松園/美人画の粋 in 千鳥ヶ淵

2009-07-24 10:36:53 | Weblog

千鳥ヶ淵にある山種美術館が、この展覧会を最後に広尾に引っ越しするという。ラストを飾るに相応しく、山種所蔵の上村松園の作品をすべてみせてくれ、おまけに、歌麿や鳥居清長等の浮世絵美人、伊東深水、奥村土牛等、会場内、美女ビジョだらけの豪華な布陣(ふじん)であった。そうでないのは観ている中高年の婦人(ふじん)だけだった(爆)。

東の清方、西の松園とよく讃えられるが、美人画家では東西の両横綱といっても、だれも文句はいわないだろう。清方は地元、鎌倉に美術館があるので、たびたび観られるが、松園の作品をこうしてまとめて観ることはめったになかった。

ギフトショップで、ここの所蔵品だけを集めた松園作品集を500円で売っていたので、そこの写真を紹介しながら、感想を述べてみたい。それに、今、読んでいる、宮尾登美子の松園をモデルにした小説”序の舞”にも触れてみたい。この本では主人公以外の人は実名で出てくるし、作品面も”実名”なので、その作品が、どんな状況のときに描かれたのが分かり、面白い。

作品集(全18作品と、松園自身のエッセイも載っている、安い買い物だった;笑)

”序の舞”文庫本、図書館で借りたもの。題名の”序の舞”というのも、松園の作品名で、文部省買い上げで、芸大所蔵。今、芸大美術館で展示されている。近いうち、東博に行く予定なので、そこにも寄ってみようと思っている。


はじめに掲げたポスター絵は、”つれずれ”で昭和16年の作である。そして、作品集の表紙絵は、”庭の雪”で、昭和23年、亡くなる1年前に描かれた作品である。どの絵も素晴らしかったが、この絵と、次に紹介する絵がとくに気に入った。それも最晩年に描かれたもので、最後まで技量が落ちないどころか、完成度を高めているところがすごい(玄人がみると、どうなのか知りませんが)。

”序の舞”では、”庭の雪”の構図を考えていたところ、息子が息を切らして駆けつけ”お母さん、とうとうきましたえ、文化勲章”と電報をみせるくだりがある。女性初の文化勲章の誕生が決まり、描かれた作品なのである。そう思って観ると、松園の喜びがじわじわと湧き出ているようである。

そのときの文化勲章受章者名も、”序の舞”に紹介されているが、遺伝学の木原均、評論の長谷川如是閑、彫刻の朝倉文夫、日本画家の安田靫彦そして松園の5名であった。錚々たる顔ぶれである。清方に”どんな地団駄踏んでも、松園さんの、あの目と眉の美しさは真似できません。まさに天賦の才です”と言わしめている。

掛け軸の絵、”杜鵑(ほととぎす)を聴く”。ぼくがじっと観ていると、”私もこの絵が好きよ”と中高年のご婦人が声をかけてきた。


松園は雪のほか、蛍も好きで、この”新蛍(しんけい)”も良かった。蛍をみつめる視線がなんともいえず、いい。簾のこまやかさも、歌麿の描く浮世絵の蚊帳のこまやかさを想った。


偶然、紹介した作品の、美女のきている着物の色が全部、青系のものになってしまった。新橋色というのはこうゆう色なのだろうか。ぼくの好みの色でもある。

おわりに、松園自身の言葉を載せておこう。

私はたいてい女性の絵ばかり描いている。しかし、女性は美しければといい、という気持ちで描いたことは一度もない。一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである。

。。。

これでさようなら千鳥ヶ淵となりますが、念のため、次の、広尾の新美術館もみてきました(汗)。恵比寿駅下車、徒歩15分、広尾高校の前です。第1回は、速水御舟展です。このビルの地下1階になるようです。村上春樹も引っ越し魔だったそうだけれど、山種美術館も相当な引っ越し魔ですね。





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小泉さん、”議員最後の講演”を聞く

2009-07-23 09:30:45 | Weblog
円覚寺夏期講座の最終日、小泉元首相の講演があった。当日、解散の日なので、午後の国会に間に合うようにと、予定時間を短縮して、約1時間の話だった。ただ、昨日の新聞記事によると、国会に向かう途中、交通渋滞に遭遇し”最後の国会”を欠席することになってしまったようだ。

講演題目が、”思うようにいかないのが人生、だからorそれでも”だったので、最初の言葉が、”この時期には、もう議員バッジをはずし、のんびりしているはずだと、引き受けたのに、なんと、この日が解散の日になり、国会に出なければならなくなってしまった、まさに、題名どおりだね”と笑わせた。

まず、人生は何が幸いするかわからない、悪いことがあってもくよくよするな、という中国の故事”塞翁が馬”を紹介し、自分の人生も、そうだったと、切り出した。たとえば、自分は小選挙区制に反対だった、しかし、前回の郵政選挙のときに、もし小選挙区でなかったら、こんな大勝はできなかった、と例に出した。

政治の話はこれくらいで、あとでちょっぴり、簡保の宿のことでメディアは本質的な問題を何も論じないと批判したくらいだった。あとは歴史好きの小泉さんだけあって、そういう話しが多く、明治維新直前の29歳で夭折した高杉晋作の話も出た。辞世の句 ”おもしろきことなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり”下の句は、看病していた野村望東尼がとつけたと言われているが、晋作は本当はなんて言いたかったのか、とか。粋な都々逸もあるんですよ、と”三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい”とか。

これは、講演には出てこなかったが、伊藤博文の言葉、晋作顕彰碑の、”動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし。これ我が東行高杉君に非ずや” きっと、小泉さんは、これを自分に写しているのではないだろうか。

ぼくは今の政治にはあまり関心はないが、選挙だけは大好きである。スポーツやドラマと同じ感覚でみている(汗)。前回の選挙ほど面白い選挙はなかった。大物議員を党から追いだして、刺客を出し、落選させたりと、ボクを含め、アホ大衆を熱狂させ、結局、圧勝してしまった。こんなことは、小泉さんしかできない芸当だろう。その点、今度の選挙は、はじめから勝負が決まっていて、面白くもなんともない。もう少し、面白くしてくれよといいたい(笑)。

江戸期末期の儒学者の佐藤一斎の言葉を紹介して、講演を終えた。議員を辞めたあとは、この言葉のように生きていきたいということだ。

若くして学べば、壮して成すあり
壮して学べば、老いて衰えず
老いて学べば、死して朽ちず
。。。。。

当日、寄った、円覚寺黄梅院の門前の言葉。議員バッジをはずした、今日の小泉さんの心境でしょうね。





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