こんばんわ。
祇園祭・前祭の合間、智積院の等伯父子の国宝障壁画等を見て、泉湧寺、下鴨神社にも参拝した。これらの寺社は数回は訪ねているが、みな秋の紅葉の頃で、暑い夏の頃は初めてかもしれない。以下まとめて、簡単に記録しておこうと思う。
智積院
お目当ては、長谷川等伯父子らの国宝障壁画だが、今年の冬、六本木のサントリー美術館で、”京都・智積院の名宝/抒情と荘厳”という展覧会があり、そこに寺宝が勢揃いして、詳しくレポしているので、ここでは、写真撮影の可能な復元図をニ、三に留めることにする。
国宝は宝物館に展示されているが、ここでは撮影禁止。しかし、名勝庭園を望む部屋にそれらの当時の色彩を鮮やかに復元した襖絵がある。ここは撮影可能である。
手前から国宝・桜図(長谷川久蔵)と国宝・楓図(長谷川等伯)の復元展示。
”桜図”の完成の翌年に亡くなった息子久蔵の突然の死を悲しみ、創作意欲を失いかけたが、息子の分まで精進しようと自分を鼓舞し、”楓図”を描き上げたといわれる。桜図と同様な豪華さで楓の古木が枝をいっぱいに広げ、その下には様々な草花がみごとに配されている。 息子の死という悲痛な思いを乗り越えた力強さと、落ち着いた秋の雅が感じられる。等伯55歳の時の作品(智積院・解説)。
もう一度、国宝・楓図(等伯)。宝物館内の本物は色あせているが、威厳はある。
国宝・松に黄蜀葵(とろろあおい)図(等伯)
この部屋の前が名勝庭園。
名勝庭園は廬山を模している。楓も数本(秋には紅葉する)。池の水は揚子江に模して、わざと濁らしてあるとのこと。
宝物館と青紅葉。智積院の紅葉は素晴らしい。穴場かも。
泉湧寺
紅葉で有名な東福寺から歩いても来れる泉湧寺。途中の今熊野観音寺も紅葉名所である。ここを10分も登れば、御寺・泉湧寺。皇室ゆかりの寺で、歴代天皇皇后が訪問されている。
大門
大門をくぐってすぐ左に楊貴妃観音堂がある。唐の皇帝玄宗の妃・楊貴妃の等身坐像にかたどったという聖観音像が安置されている。
堂内は写真撮影禁止だが、楊貴妃観音さまはこんなにお綺麗。
鎌倉の浄光明寺にも京都の泉湧寺から寄進され楊貴妃観音がある。美人祈願として人気がある。
大門の坂道を降りると、仏殿、舎利殿、御在所、霊明殿とつづく。途中に泉湧水屋形がある。
泉湧水屋形 泉湧寺の由来となった清泉を囲う尾形。清泉は絶えることなく湧き続けている。
仏殿、舎利殿、御在所、霊明殿など案内してもらったが、写真撮影禁止であった。
下鴨神社
正式名は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)で山城国一宮。
楼門
舞殿と中門(本殿への入り口)本殿は写真撮影禁止。
みたらし池。夏の風物詩、みたらし祭(足つけ神事)は7月21日(金)~30日(日)に行われる。ちょっと早かった。
この池でおみくじ(みずみくじ)を浸すと、文字が現れてくる。
ぼくのおみくじ。中吉でした。
最後はちょっと、はしょりましたが、これで夏の京都旅紀行の完といたしまする。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
今日は上弦の月