こんばんわ。
鎌倉の彼岸花といえば英勝寺と相場が決まっている。鎌倉駅西口から今小路を、寿福寺を経て、老人の足でも15分も歩くと、英勝寺に着く。入り口に”彼岸花見頃です”の案内が出ていてほっとする。ここは木曜日が定休なので気をつけねばならない。この日は水曜日。
受付してすぐ、今小路側の塀沿いに彼岸花苑がある。以前は苑内全面を彼岸花が覆っていたが、今は隙間が多くなっている。それでも、まだ量感があり、見応えがある。
彼岸花苑入り口から
見頃!
隙間はがまん(笑)。
鐘楼側は密になっている。
仏殿を背景に
横須賀線の列車が!
黒揚羽が!
飛び立つところ!
和服姿が! 観光人力車のお兄さんと一緒。
では彼岸花苑を離れて。
鐘楼と彼岸花
惣門と山門を結ぶ道。
惣門と彼岸花
山門へ向かう道
山門(重文)
酔芙蓉と彼岸花と山門
洞窟前の彼岸花
そして、締めは竹林の彼岸花。以前より増えている。
英勝寺の彼岸花、十分満足でした。さて、次は海蔵寺と予定していたが、暑くなり、これから往復はきついかなと、門前の高砂芙蓉に聞いたら、止めとけというので、近場の川喜多映画記念館と鏑木清方記念館で涼むことにした。
英勝寺から今小路を戻ると、寿福寺辺りに横須賀線を横切る細道がある。細道とはいっても、鎌倉時代、和田の乱で敗戦濃厚となったとき、和田義盛の三男義秀(朝比奈三郎義秀)が50騎ほどをまとめ、今小路を上がり、寿福寺横の窟堂道(この細道のこと)に入り、幕府側の惣門を攻め入った”歴史的”細道だ。ここを数分歩くと、道沿いに川喜多映画記念館がある。洋画輸入の先駆者、川喜多長政・かしこご夫妻の旧居をもとにしている。
庭にはお客の接待用に使ったという旧和辻哲郎邸がある。
さて、今日の展覧会は? シネマ紀行/日本の風景展であった。入場料200円、もちろん入った。
身体がほてっていたので、まずクーラーで涼む(笑)。裕次郎の”嵐を呼ぶ男”が流れている。そのあと、加山雄三やひばりさんら歌う映画スターのお馴染みの曲。落ち着いてきたところで、展示物を。ここも”けちんぼ”で写真を撮らせない。目の前に小津安二郎コーナーがあった。ポスターは晩春。舞台が鎌倉なのでロケ地も鎌倉が多い。北鎌倉駅や八幡さま、由比ガ浜の写真も。晩春のポスターはぼくのコレクション(笑)にあるので、それをここに。
その横のコーナーに黒沢明監督の”天国と地獄”。ここでの風景は酒匂川とか江ノ電の極楽寺駅とか。山田洋次監督の”家族”は、長崎県の小さな島を離れ、北海道の開拓村まで旅する一家の姿をオールロケーションでドキュメンタリー風に撮った異色作。それこそ全国ロケだったようだ。ほかにも、九州ロケの”無法松の一生”とか、京都ロケの”古都”など、以下のような作品が並ぶ。これらは本館で上映もされたが、今期はぼくは一度も行かなかった。猛暑のせいにはしたくない(笑)。
映画ロケ地巡りを楽しんで、近くの鏑木清方記念館に寄ったが、これがまた素晴らしい。それは、次回にでも。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
十四夜の月(小望月)。明日はいよいよ十五夜、中秋の名月。満月の名月、次は2030年とか。どうぞ、明日も晴れて下さい。