おはようございます。
山種美術館の開館50周年特別展シリーズで、前回の日本画の教科書/京都編に引き続き、その東京編/大観、春草から土牛、魁夷へ が先日、始まった。京都編は最終日に滑り込んで冷や汗をかいたが、東京編は早々と出掛けた。
東京編も一部、撮影許可作品があり、まず、それから入ろうと思う。京都編は松園さんの名作、牡丹雪だったが、今回は速水御舟の二作品が選ばれた。山種というと、松園さんと御舟ですもんね。その二作品とはこれ。昆虫二題、葉隠魔手(右)と粧蛾舞戯(左)。
葉隠魔手から見てみましょう。八つ手の葉が囲む、画面中央に白い蜘蛛の巣。その真ん中に、女郎蜘蛛のような蜘蛛が餌を待ち構えている。
粧蛾舞戯は、御舟の代表作”炎舞”の翌年に描かれた。炎に飛び込むうつくしい蛾。真上からみたところでしょうか。この写真は、はからずも、撮影禁止の、隣りの屏風絵(落合朗風のエバ)が写っていて、面白い効果が出ている(笑)。
そして、”大観、春草から土牛、魁夷へ”のサブタイトルのように彼らの名作がずらり。それぞれ、心神、月四題、鳴戸、年暮れる。さらに、観山の老松白藤、映丘の山科の宿、古径の清姫、清方の伽羅、深水の吉野大夫、靫彦の初陣、紫紅の大原の奥、高山辰雄の座す人、青邨の腑分、球子の鳥文斎栄之、荒木十畝の四季花鳥、(順不同)等々。
馴染みの作品ばかりで、とてもくつろげた、いい展覧会でした。
旅先、京都からの投稿です。城南宮の枝垂れ梅も見頃になっていましたよ。それでは、みなさん、今日も一日、お元気で。