気ままに

大船での気ままな生活日誌

妙本寺界隈、梅花巡り

2025-02-07 22:09:02 | Weblog

こんばんわ。

いつも鎌倉一番で咲く妙本寺の梅が1月10日になっても、ひとつも開花していなかった。あれ以来、ほかのお寺の探梅で忙しかったので、ご無沙汰していた。あれから、もう一か月にもなる。梅の開花はだいぶ進んでいるはずと、午後に出掛けた。

妙本寺の梅といっても、それほど多くなく、祖師堂左の池の端に五、六本あるだけだ。

祖師堂

池の端に並ぶ梅。紅梅二本はよく咲いているが、手前の白梅は咲き始め。新婚さんもほころぶ。

白梅

蝋梅はひと月、咲き続けている。

妙本寺は4月に咲く海棠が有名。先方の柵に囲まれた海棠が散る頃、前の岩に小林秀雄と中原中也が座り、女優の長谷川泰子との三角関係を和解した。(小林秀雄の”中原中也のこと”)

この物語が映画になるとは思わなかった。映画『ゆきてかへらぬ』の舞台は大正時代。新進女優の長谷川泰子(広瀬すず)を主人公に、詩人の中原中也(木戸大聖)、評論家の小林秀雄(岡田将生)という男女の三角関係を濃密に描いた作品だという。2月21日、全国公開。ぜひ、見よう。小林秀雄は鶴岡八幡宮の裏山、中也は寿福寺の境内に住んでいた。

映画紹介ビデオの中に妙本寺の海棠が出て来た。おそらくラストシーンになるのでは。

近くの大巧寺の白梅もだいぶ開いてきた。

氷室雪月花もようやく開花した。

本覚寺の紅梅と木瓜と松も見頃になっていた。

なかなか楽しい花散歩の午後だった。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

月と木星のランデブー。満月まであと5日。

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寒い朝 シモバシラと節分草を同時に

2025-02-06 21:57:35 | Weblog

こんばんわ。

寒い朝だった。今日こそシモバシラの”雪の花”が見られるかもしれない、そして、節分草の花も増えているに違いないと、大船フラワーセンターへいそいそと出掛けた。まだ、9時開園直後、受付の方が”モミジ山のシモバシラ出てますよ”、とうれしい一声。

シモバシラ(シソ科植物)と節分草はもみじ山の麓に少しだけ群生している。シモバシラの”雪の花”と節分草の花をこれまで同時に見たことはない。歴史的な日になるかどうか(笑)。

もみじ山には、まだ誰もいない。一番乗り!奥のベンチの前に節分草の小群落、その手前にシモバシラの小群落がある。

まず、シモバシラ。名札の両側のシモバシラのすべての株が小さいながらも根元に”雪の花”をつけていた。

早朝に零下にならないと咲かない花なので、めったに見られない。年に一、二度。今季初見。

左側。

右側。もみじ山の枯葉も一緒に。

枯れた株元に地中から染み出した水分が凍って花のような美しい氷ができる。今回はせいぜい、5,6センチの”雪の花”。

フラセンの玄関口にも古株のシモバシラの群落がある。今日はゼロだったが、最盛期には30センチ以上も大きな”雪の花”を咲かせてくれた。年をとり、水気がすくなくなったのだろうか。

もちろん、本物の霜柱はざくざっく。

さて、節分草は?1月30日にかまくら節分草1号を見つけたが、あれから1週間、どこまで増えているか、一挙公開!

6輪まとめて!

これは、たしか1号株。まだ元気に咲いている!

もみじ葉と一緒に一輪。

さらに2輪。

併せて10輪!光則寺の6輪(2月3日)、浄妙寺の1輪(2月3日)を抜いて、単独トップへ!

シモバシラの雪の花と節分草を同時に見た記念すべき日となった。2025.02.06。

。。。。。

寒い朝に二種の清らかな花を見た記念に吉永小百合さんの名曲、”寒い朝”を。

吉永小百合/「寒い朝」  /マヒナスターズ

では、おやすみなさい。

いい夢を。

節分草、同様に春を呼ぶ花、寒桜もだいぶ花数を増やしてきました。

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瑞祥のかたち (三の丸尚蔵館)

2025-02-05 21:56:56 | Weblog

東御苑の三の丸尚蔵館で、1月4日から始まっている特別展”瑞祥のかたち”。東御苑の梅林坂の梅見に行ったとき、ちょうど、その後期展の初日だったので、覗いてきた。あまり期待をしていなかったのだが、入ってびっくり、若冲の国宝・動植綵絵30幅のうちでも最も人気の高い作品のひとつ、老松白鳳図、そして、岩佐又兵衛の古浄瑠璃絵巻のひとつ、”をぐり”(小栗判官絵巻)が展示されていた。この二つを見られただけでも幸せ。まず、その二つから。

国宝 伊藤若冲《動植綵絵/老松白鳳図》明和3年(1766)頃 

おめでたい松と鳳凰の組み合わせ。新館オープン記念展覧会にも出場した人気作品。

小栗判官絵巻 巻8下

小栗判官と照手姫の苦難の恋物語だが、この場面は照手の父横山が小栗を宴に招くおめでたい場面。台所では白木の台に松や岩を立て、その周りにアワビや鳥など三海の珍味を飾る島台がつくられている。色彩が今も鮮やか。

ほかにもおめでたい絵巻が。

《蓬莱山絵巻 上巻》 江戸時代(17〜18世紀)

蓬莱山にまつわるさまざまな物語を集めた御伽草子”蓬莱物語”を絵巻にした。蓬莱山は大きさが一万里もあるという巨大な6匹の亀に支えられている。

横山大観が描いた”蓬莱山”

おめでたい掛け軸が並ぶ。

松鶴延齢図(今尾景年)大正13年 昭和天皇の結婚記念に

寿老人鶴亀図 橋本雅邦 明治33年

向かいの部屋には大観の大作、日出処日本

桐に鳳凰の図 川端玉章 明治33年

まだまだたくさん。

帰りに若冲の動植綵絵30幅のリーフレットを無料で頂いた。お礼に一挙公開(笑)。

今朝の蓬莱山(笑)。

上弦の月

上弦の月の真下が富士山。上に木星。(高層ビルの横に富士山)

では、おやすみなさい。

いい夢を。


鶴巣籠置物 五代清水六兵衛(陶磁)

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東御苑の梅林坂へ 

2025-02-04 21:34:04 | Weblog

こんばんわ。

春分の日を過ぎるとそわそわ。東御苑の梅林坂の紅梅、白梅はもう咲いたか。今日、行ってきました。

梅林坂の登り口の紅梅がもう十分、魅せてくれる。

その先の白梅もよく咲いている。

ロータリーの桃色の梅は咲き始め。みちしるべ、という品種。

梅林坂から本丸へ向かう坂道の梅はこれからだが、平川門へ向かう道なりの紅梅、白梅も魅せてくれた。

二ノ丸雑木林入り口の蝋梅は今が盛り。

皇居正門石橋旧飾電燈と一緒に。

三の丸尚蔵館では”瑞祥展”。

平川門付近のお堀端

楽しい一日だった。

今朝の富士山。新雪がいっぱいという感じ。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

宝舟と富士山(大観)

(瑞祥展より)

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大覚寺展(3)御冠の間の襖絵など 春分の日に節分草6輪

2025-02-03 22:18:48 | Weblog

こんばんわ。

東博ではじまった大覚寺展の第三報となりまする。本展の一番のみどころの第4章が写真撮影OKだったのがうれしかった。本ブログ第一報では、本展の目玉、狩野山楽の襖絵群、牡丹図と紅白梅図を紹介し、第二報では、1~3章の概略と、第4章の渡辺始興の襖絵群などをレポした。今回は第4章の、”御冠の間”の襖絵(山楽の山水画)そして山楽の松鷹図をまとめて、大覚寺展の記録の〆としたい。

第1章「嵯峨天皇と空海―離宮嵯峨院から大覚寺へ」
第2章「大覚寺中興の祖・後宇多法皇―『嵯峨御所』のはじまり」
第3章「歴代天皇と宮廷文化」
第4章「女御御所の襖絵―正寝殿と宸殿」

”御冠の間”の襖絵は狩野山楽の山水図

正寝殿は歴代門跡の御在所(居室)であり、なかでも最も格式の高いのが”御冠の間”。本展では特別な許可を得て、この部屋を原寸大で再現している。部屋の北側の奥半分が一段、高くなっていて、そこに上畳をしき御在所としている。脇には冠を置く冠台が置かれている。背後には華やかな桐竹文様の蒔絵を全面にほどこした帳台構と呼ばれる座敷飾が付されている。奥の襖を開けた先にある”剣璽の間”には三種の神器のうち、宝剣と玉(璽)を保管した場所と伝えられる。この最高位の空間を飾るのが狩野山楽の山水図である。

”御冠の間”の原寸大再現

ここの襖絵等の実物が別に広々と展示されている。

正面の奥の襖の山水図(狩野山楽 安土桃山~江戸時代 16~17世紀、以下同様)

”御冠の間”の右側の障壁画の山水図。

左側の襖絵

  桐竹蒔絵帳台構蒔絵部材 帳台構の一部。桐竹は鳳凰すなわち天子を連想させるモチーフ。

山楽の山水図

最後に、正寝殿鷹の間の山楽の松鷹図を。巨大な松と勇猛な鷹を豪壮に表した、山楽による水墨花鳥画の代表作。山楽の師である狩野永徳の檜図屏風に酷似するが、柔らかい筆使いに個性が見いだされるとのこと。

すばらしい展覧会でした。(完)

春分の日に節分草

いつもは節分の日に節分草を見に行くのだが、今年は一日遅れで春分の日に節分草を見てきました。大船フラセンで第1号(1株)を見て、第二号(1株)は浄妙寺、そして、今日、第3号は、長谷の光則寺。咲いてくれていました。それも6株も。

光則寺の山門前に咲く蝋梅の花。

山門をくぐり左方向へ。すでに先客が!

咲いてますね!と声をかけ、ぼくも小さな節分草にカメラを向ける。このコーナーに2輪。

手前に固まって4輪!

向きを変えて。

併せて6輪!春分の日に見たことに意味がある。春を呼ぶ花だから。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


今日、実は浄妙寺の節分草も見に行っている。もう10輪ほどは咲いているかと思ったが、二日前と同じ1株のみ。この寒さで進まなかったようだ。一方、紅梅はゼロから数輪へ。

コメント (10)
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大覚寺展(2)旧嵯峨御所の名品

2025-02-02 21:37:44 | Weblog

こんばんわ。

大覚寺展の紹介の第一弾で、いきなり本展の目玉、狩野山楽の牡丹図と紅白梅図の豪華な襖絵を並べたが、会場の雰囲気を思い出し、自身でうっとりしてしまった(汗)。そのせいで、本覚寺の由来や、本展の概要を説明するのを忘れていた。遅ればせながら、今日はまずそれらから。

平安時代初期、嵯峨天皇(786-842)は風光明媚な嵯峨野に離宮・嵯峨院を造営し、空海(774-835)の勧めで持仏堂に五大明王像(現存せず)を安置する。その後、貞観18年(876)に皇女・正子内親王の願いにより寺に改められ、大覚寺が開創された。旧嵯峨御所と呼ばれる由縁である。

本展は、開創1150年を来年に迎えるのを記念して行われるもので、寺内の中央に位置する宸殿、これは、後水尾天皇入内した和子(東福門院)の女御御所を後に移築したものと伝えられ、すでに一部、紹介したここの豪華な障壁画が展示される。また、歴代天皇の書や平安後期の仏像を代表する「五大明王像」など密教美術の名品も公開される。

次のような章立てになっている。第4章のみ撮影が許可されている。

第1章「嵯峨天皇と空海―離宮嵯峨院から大覚寺へ」
第2章「大覚寺中興の祖・後宇多法皇―『嵯峨御所』のはじまり」
第3章「歴代天皇と宮廷文化」
第4章「女御御所の襖絵―正寝殿と宸殿」

ここでは、写真撮影のできない第1~3章までは、代表的な展示物をちらしの写真などから移すのみとし、撮影可能な第4章の残りを中心に進めたい。

第1章「嵯峨天皇と空海―離宮嵯峨院から大覚寺へ」

重要文化財《五大明王像》明円 平安時代(1777)

平安時代後期の上級貴族のための仏像制作を担った仏師・明円による。天皇家ゆかりの仏像。力強い体つきには気品があふれ、整った顔つきの仏像である。

第2章「大覚寺中興の祖・後宇多法皇―『嵯峨御所』のはじまり」

重要文化財・後宇多天皇像 鎌倉時代・14世紀

同寺の中興の祖である後宇多法皇の肖像。大覚寺で院政をひいたため大覚寺殿と呼ばれた。出家後、真言密教に帰依して伽藍整備を進め、仙洞御所を新造した。

国宝・後宇多天皇宸翰 弘法大師伝 後宇多天皇筆 鎌倉時代・正和4年(1315)

後宇多天皇自らが筆をとって記した空海の伝記。空海への尊崇の深さがしのばれる。謹厳な楷書から力強い草書と変化する書体がみどころとのこと。

第3章「歴代天皇と宮廷文化」
室町時代以降、火災や応仁の乱等を迎えながらも、歴代天皇に支えられた。ここでは、南北朝時代以降の天皇や門跡の実績を紹介。伏見宮家とゆかりの貴族たちによって書写された『源氏物語』や、義経を筆頭に歴代の清和源氏に継承された名刀を紹介。
重要文化財 太刀 名物  薄緑〈膝丸〉)鎌倉時代・13世紀
源満仲、頼光、義経ら清和源氏に代々継承された、「薄緑」および「膝丸」の伝承をもつ太刀。

重要文化財 太刀 銘 安綱名物 鬼切丸髭切〉)鎌倉時代・13世紀 京都・北野天満宮蔵
源満仲から頼朝に至る源氏の重宝「鬼切丸」および「髭切」の伝承をもつ太刀。上の大覚寺蔵の太刀とは兄弟。今回、京都以外の地での初の兄弟刀の揃い踏み。

第4章「女御御所の襖絵―正寝殿と宸殿」

以下、撮影自由の領域。狩野山楽や渡辺始興(1683〜1755)による123面の障壁画群を紹介。今回は渡辺始興の作品を中心に。

野兎図 渡辺始興 江戸時代 18世紀 屋内の縁側を飾る腰障子。卯年生まれの幼い門跡を慰めるためとの寺伝。

内側は四季花鳥図。

芭蕉図 と鶴図 渡辺始興 江戸時代 18世紀 始興が仕えた近衛家熈(いえひろ)は博物学への造詣が深く、始興も写生を重んじた。


芭蕉図

鶴図

松に山鳥図  江戸時代 17世紀

立木図 安土桃山~江戸時代 16~17世紀

竹林七賢図 伝渡辺始興 江戸時代 18世紀

今日で一気に片付けようと思ったが、第4章がまだ、だいぶ残っているのでまた明日へ(つづく)。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


今日は節分。いつもどこかの豆まきに出かけるのだが、あまりに寒くて、家で映画鑑賞。いつ見ても感動、サウンド・オブ・ミュージック。

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大覚寺展(1)障壁画100面一挙公開 浄妙寺も節分草一輪

2025-02-01 22:07:26 | Weblog

こんばんわ。

東博で大覚寺展がはじまったので、早速、行ってきました。

京都、嵯峨の大覚寺は紅葉巡りで何度か訪ねているが、本堂内に入ったのは、ブログを書き始めてからは一度だけである。そのとき狩野永徳の襖絵などもみた、と簡単に記しているだけで、今回、展示の狩野山楽の襖絵には全く触れていない。というわけで、ほとんど初めて見るものばかり、としておこう(笑)。

ぼくが一番、見たかったのが、第4章の女御御所の襖絵(正寝殿と宸殿)で、そこには山楽の襖絵など100面が一挙、公開されているのだが、うれしいことにこの章のみ撮影が許可されている。展覧会はこうでなくては、と小躍りして撮った写真を一挙公開します。順不同で、いきなり、本展の目玉、山楽の牡丹図と紅白梅図。どちらも、もちろん重文です。豪華絢爛の山楽の襖絵をどうぞお楽しみください。

牡丹図(宸殿牡丹の間)狩野山楽 江戸時代17世紀 18面

紅白梅図(宸殿紅梅の間)狩野山楽 江戸時代17世紀 8面

紅梅と白梅

紅梅と鶯

残りは次回に一挙公開!(つづく)

浄妙寺の節分草とマンサク、開花

一昨日、大船フラセンで節分草1号を見つけたが、節分草といえば浄妙寺。いつもは節分の日に節分草の開花を探りに行くが、明日、節分の日の天気が悪そうなので前倒しした(笑)。

二か所に節分草の群落があるが、アブラチャンの木の下で一つだけ開花している株を見つけた。よかった!

これも開花といってもよいが、あと一歩。明日は開くだろう。

明日の節分の日には開こうというものがいくつも。10輪以上の開花がみられるはず。近くの方はどうぞ。

春になれば、まんず咲く、金縷梅(マンサク)の花も咲き始めた。

今季のマンサク初花は浄妙寺!

節分草、金縷梅の開花で春が目前!

では、おやすみなさい。

いい夢を。

日本庭園の白梅がもうこんなに。

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