ワイフが10年ほど前、劇団四季の”キャッツ”の福岡公演を観ている。とても良かったと言っていた。昨年11月から、横浜公演が始まったというので、是非にと、彼女が前売り券を買っておいた。ぼくもミュージカルは好きな方で、今までも、劇団四季のライオンキングとかオペラ座の怪人とか美女と野獣(これはヤンキース戦を観に行ったときにNYのブロードウエイで)なども観ている。だから、今回の”キャッツ”もとても楽しみにしていた。
劇場に入って、まず驚いた。舞台上のみならず、壁という壁に粗大ゴミ(猫の目線でみた大きさなので、みなそうみえるのだが)の小道具が置かれている。このゴミ捨て場がにゃんこの”舞台”なのだ。幕が開くと、ぐるりと舞台が回り、粗大ごみが後方に回り、夜空にはこうこうと満月が輝いている。今日は、年に一度の野良にゃんこの舞踏会なのだ。
そしてこの日、天上の世界で永遠のいのちが与えられる、にゃんこが選ばれるのだ。それがクライマックスになるのだが、それまでに、さまざまな個性をもったにゃんこが現れる。若いときには名優だった、年老いた、にゃんことか、むかし娼婦だったにゃんこだとか、聖者のような長老にゃんことか、魔術つかいのにゃんことか、もちろん、若いぴちぴちした美尻(汗)のにゃんこだとか、個性あふれるにゃんこたちが、舞台中、ときには客席まで来て、歌い、踊り、飛び跳ねる。
俳優さんたちの歌声は一流だし、ダンスも上手だし、いろいろなストーリーが織り込まれている脚本もいいし、本場英国の"CATS"のことばを翻訳した日本語もとても自然だし、前述の舞台装置もいいし、文句の言いようのない、すばらしいミュージカルだった。
猫も人間と同じさ、いろんな猫がいる、猫とはじめてつきあうときには、なれなれしく近づくのではなく、尊敬の念でをもって近づいてきて、そうすれば、うまくつきあえるだろう、そんな意味の言葉があった。・・・これから、そうします、にゃんこさま。
5月ころまで横浜公演があるようなので、もう一度、観にいこうと思っている。で、もう少し、勉強しておこうと思って、2000円のカタログを買ってきた。いろんな、にゃんこさまのプロフィルが紹介されていて、とても参考になる。次回はもっと楽しめることだろう。客席はできれば、通路側をとろう。美女にゃんこさまと握手をしたいから(笑)
カタログから。さまざまな情景。
カタログには約30人(匹というとつきあってもらえないからね)のにゃんこさまのプロフィルが。そのひとり。ぼくが次回、握手したいタントミールというにゃんこさま。そこの説明。1998年福岡公演(ワイフが観た)からバージョンアップ。新生”キャッツ”の象徴といえる猫。ワインレッドのシャム猫の一種。毛足の短いスレンダーな姿がひときわ目を惹くセクシーな雌猫(汗)。
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キャッツの初日は1983年の東京公演。劇団四季創立30周年記念だった。そして、大阪、名古屋、と全国主要都市公演がつづき、現在まで7000回上演という、演劇史上空前のロングランになった。カタログに浅利慶太さんの苦労話が載っていた。また、機会をみて紹介したいと思う。