漫画の神様、手塚治虫の展覧会が東博で開催されている。2000万部超の発行部数、そして、英、仏、北京、広東、韓国、スペイン、ポルトガル語での翻訳もあり、加えて米国で最も権威ある漫画賞を二度も受賞したという、”ブッダ”の展覧会だ。もちろん、ぼくは、この漫画については知ってはいたが、読んではいない。こんなに幅広く読まれているものとは知らなかった。
釈迦(ブッタ)の誕生から涅槃までの人生を、手塚治虫の原画と、その場面に関連する仏像を並列展示してある。わかりやすい、シンプルな展示構成である。子供たちにも分かりやすいようにということもあるのだろう。ジュニアガイドも置いてあった。
ぼくも好きな、ガンダーラの小型の仏像さんもたくさん出てきて楽しめた。もちろん、日本の仏像さんもいっぱい。たとえば、”誕生”の場面では、”摩耶夫人と天人像”(東博所蔵)、よくみると袖の中から(脇から)誕生した、合掌するブッダの姿が現れている。そして”誕生仏立像”(京都・大報恩寺)、天上天下唯我独尊のポーズをとっている。手塚の、赤ちゃんブツダも可愛いこと。ちゃんと左手をあげている。
そして、”結婚”。ガンダーラの仏伝図”酒を飲む男女”が添えられている。”苦悩”では菩薩半跏思惟像(飛鳥7世紀)、”出家”そして”苦行”。頬がこけ、あばら骨を出した”出山釈迦立像”(奈良博)が。そして”悟り”。ちらしを飾る、”仏立像”(パキスタン、ペシャーワール)がいかにも落ち着いた表情でお立ちになる。”説法”、”瞑想” 、”行脚”と続き、”涅槃”に入る。”仏涅槃像”は奈良、岡寺から。調布の深大寺からは、尊いお姿の”伝釈迦仏倚像”(飛鳥7世紀)がおでましでした。
5月28日から、このアニメが上映されるとのこと。これに合わせて展覧会が企画されたのだろう。このアニメのナレーションは吉永小百合さんだそうだ。ぜひ、行かねば(汗)。
ブッダの言葉(手塚治虫の言葉でもあるだろう)が、いくつかパネルになっていた。メモってきたので紹介します。昆虫好きな手塚らしい表現もあります。
人は生まれてから七つの敵に会う、病気、飢え、裏切り、嫉妬、慾、老衰、それに死
小さなものよ おまえは ただ無心になき メスをよび 交尾をして死んでいく その無我、無心の境地が私もほしい 無心になる方法を教えてくれ
この世にあるものは 一秒もとまっていない つねに動く 変わる これを無常というのだ
ブッダの一生
深大寺から伝釈迦仏倚像
上映予定のアニメ
不忍池のスカイツリー
神様、仏様、手塚さま この日本をお助けください
よし、わたしにまかしてくれ。
大震災対応には、心のケアー対応にブッダ、被災地整備に鉄腕アトム、わては医者でもあるから病人のお世話をしよう。
原発対応には、10万馬力の原子炉で動いているアトムにお願いしよう。助手に妹のウランちゃんをつけよう。放射能なんかこわくない子だ。ブッダには大船観音さまの隣りで一緒にお祈りしてもらおう。
一昨日の朝日新聞のインタービュー記事で、中曽根元首相、言葉では”遺憾千万”と言っていたが、行間では、しゃーしゃーとしていたとしか感じられない。はじめての原子力予算は、少数でこっそり提出したそうだ。エネルギー政策、先見の明があった、これからも続けなければならない、と。はあ?。だいくんい、剥奪だ。
ある本を読んでいたら、原子炉の炉心が損傷するような重大事故の起こる確率は100万年に一度だと国と電力会社が評価していたそうだ。現生人類が誕生してからだって10~15万年だよ。でたらめ評価の、おたんこなす、おまえのかあさん、でべそ。