こんばんわ。
大相撲春場所も昨日、千秋楽を迎え、尊富士が110年振りの新入幕優勝を飾った。ぼくのマティス展もだらだら続けているが、今日で一気に千秋楽にしようと思う(笑)。
国立新美術館のマティス展のうち、写真撮影可能で、本展のメイン展示でもあるセクション4,5はすでにレポした。今回は写真撮影できなかった残りのセクションをまとめて記録したい。
こんな章構成だった。ほぼ時系列になっているが、セクション3だけあるジャンルに限っている。絵がないのはさびしいので、ちらしや公式サイトの写真等を載せて、少しでも華やかさをお伝えしたい。
セクション1 色彩の道 (マティスの故郷、フランス北部からパリへ)
セクション2 アトリエ (ニースへ移り、アトリエでの作品が多くなる)
セクション3 舞台装置から大型装飾へ(衣装デザイン、壁画、テキスタイルの領域の仕事)
セクション4 自由なフォルム(撮影可能)
セクション5 ヴァンスのロザリオ礼拝堂(撮影可能)
本展の作品の大部分がニースのマティス美術館所蔵のもので、切り紙絵の作品に優品が多いが、本展では油絵、素描、彫刻なども含め150点ほど展示されている。
マティスというと昨年の都美のマティス展でたくさん見た赤や青の明るい色彩で描かれた窓の風景や人物画だが、ここにもある。
セクション1
《本のある静物》1890年 マティスが”私の最初の絵画”と称した作品。

《マティス夫人の肖像》1905年 後期印象派の影響を受け、自由な色彩による絵画表現を目指す。

セクション2
1917年にニースに移り、アトリエを中心に制作に励む。様々なオブジェを蒐集、それらを劇場風に配置し、画題にした。モデルもここで描いた。
《ロカイユ様式の肘掛け椅子》1946年 オブジェの一つ。

《小さなピアニスト、青い服》1924年

赤い小箱のあるオダリスク 1927

横たわる裸婦(1927)自作の彫刻も多数、展示されている。

ザクロのある静物 1947

セクション3 舞台装置から大型装飾へ
ぼくらは2012年、米国東海岸の美術館巡りのツアーに参加したが、そのときフィラデルフィアのバーンズ財団美術館を訪ねた。そこで、マティスの大壁画”ダンス”に出会った。それ以来のマティスファンといえるかもしれない。ここは写真撮影禁止で巨大壁画の写真はないが、絵葉書から。

大壁画を描くマティス。

本展ではバーンズの壁画”ダンス”の習作等がいくつも展示されている。このダンスの習作が後の切り紙絵に繋がっているようだ。
ダンス、灰色と青色と薔薇色のため習作》1935-1936年

《森の中のニンフ(木々の緑)》1935-1943年 タペストリーの準備習作として描かれた。

バペーテータヒチ 1935 タヒチ滞在の思い出、タペストリーの習作。

今回は千秋楽ですので、序盤戦、中盤戦の作品もいくつか再出場(笑)。
セクション4


セクション5


では、おやすみなさい。
いい夢を。

(MOMA所蔵のダンス)