Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

花街の始業式 / 私も仕事初めでした

2013-01-07 23:38:15 | 京都花街
長い休暇が終わり、今日は仕事初めでした。京都の花街でも、芸舞妓さんたちが
仕事初めを迎えて、1月7日には始業式が行われます。


(写真は報道系サイトからお借りしました)

祇園甲部では芸舞妓さん100人が歌舞練場に集まり、始業式に臨みました。

始業式の冒頭では「芸妓・舞妓の誓い」が読み上げられて、昨年のお花の売上が
優秀だった芸舞妓さんやお茶屋さんが表彰されます。最後には、祇園甲部唯一の
舞の流派・井上流お家元である井上八千代氏によるご祝儀舞も披露されるとか

始業式のあとはお茶屋さんへのご挨拶周りがあって、その様子がとっても華やか
なので、多くのアマチュアカメラマンが写真を撮ろうと詰めかけるようです

正月三が日と7日と15日の5日間は、芸舞妓さんたちは黒紋付の正装で装います。
私達の黒留袖と同じ位置付けの着物で、染め抜きの五つ紋が入り、比翼が付いた
お引きずりです


(写真は報道系サイトからお借りしました)

若い舞妓さんは両肩に柄の入った華やかで可愛らしい振袖を、年長の舞妓さんは
肩に柄のない裾模様の振袖を、芸妓さんも肩に柄のない落ち着いた裾模様の留袖
を着て、金銀の帯を締めます。黒紋付のとき舞妓さんは帯締めや帯留はつけずに
だらりの帯を締めるのだそうですが、よく崩れないものですよねぇ


(写真は報道系サイトからお借りしました)

舞妓さんは普段2本の襟足を正装用の3本に塗り、普段「おふく」を結っている
年長の舞妓さんは「奴島田」という髪型になります。正装なので、簪や櫛は鼈甲
のものを使い、向かって右にはお正月の花簪、左には稲穂の簪を干支の簪をビラ
(銀色のビラビラした簪)の上に挿します


(写真は報道系サイトからお借りしました)

芸妓さんも鼈甲の簪や櫛を使い、向かって左に稲穂の簪と干支簪を挿してお正月
らしい装いになります

松の内の上記以外の日は色紋付(私達の色留袖と同じ位置付けの着物ですね)に
変わり、16日からは普段のお引きずりに戻ります。黒紋付も色紋付も、いずれも
華やかでおめでたい柄のものが多いので、いつも別誂えの参考にしています