Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

【帯の別誂え(フルオーダー)にも挑戦】《友禅&刺繍完了編》

2013-01-23 23:20:21 | 着物

別誂えをお願いしていた染め名古屋帯ですが、とうとう友禅と刺繍が完了して、
反物が手元に届きました


くるくる反物を広げていくと、まず目に飛び込んでくるのは、お太鼓部分の柄。
地色は予想していた通りの、派手すぎず地味すぎずちょうど良い濃さの橙色で、
そこに映える色使いで優美な文箱が手挿し友禅で描かれています


刺繍は文箱の蓋を囲うように、金駒刺繍ではなく細めの金糸を使って施してあり
ます。金駒刺繍だといくら細めにして頂いてもどうしても目立ってしまうので、
もっとさりげない雰囲気にしたかったのです。牡丹の花にも金糸の刺繍を施し、
光が当たったときに「あれ」と気づく程度の上品さ

どんな太さにするかが一番の問題でしたが、工房の方と何度もやりとりをして、
ベストな太さを見つけました。金糸目も柄全体に施されています


前帯の部分は、関東腹には可愛らしい色使いの文箱を、関西腹には添え物である
硯と筆と巻紙を描いて頂きました。自分ではお太鼓の柄はあまり見えないので、
鏡で見やすい前帯の柄が可愛いとテンションが上がりますよね

染め名古屋帯も思い通りの仕上がりになってくれて、とっても嬉しいです。実際
工房にお伺いして決めるわけではないので、とても細かいやりとりをしますが、
毎回丁寧にお答え頂いた上でアドバイスを下さったので、とても助かりました

早速仕立てに出して、この冬のどこかで締めようと思います。また仕立て上がり
ましたら、名古屋帯の別誂えについてのおまとめ記事を書こうと思っています