今日は日舞のお稽古場の踊り初めがありました。毎年1月の最後の日曜日に開催
されているもので、同門の皆様が華やかに装って集まります
例年は小紋に伊達衿をつけ袋帯を締めて参加していました。というのも、舞台は
板張りで、所作の中には膝をついたり横座りになったりというものも多くあり、
よっぽど綺麗に拭き掃除がされていなければ着物が汚れてしまうからです
踊っていると足袋の裏が汚れることからも分かるように、どうしても舞台上には
ほこりなどがあり、それに着物を擦り付けることになると思うと、訪問着などは
怖くて着られなかったのです
ですが、今年は立ったままで踊るような振りだけだったので、初めて訪問着での
参加に挑戦してみました
この着物は一昨年の三味線の舞台用に誂えた着物で、馴染みの百貨店を通して、
私の大好きな「千總」に別誂えをお願いしました。これが初めての別誂えです。
せっかく全て好きに決められるならと、既製品では絶対見かけないような地色を
選びました
図案は、祇園の舞妓さんがお正月に来ていた色紋付の写真をお渡しして、それを
ベースに書いていただいたものです。その着物は紫色だったのですが、私は同じ
くらいの濃さで別の色を選びました。
今まで二回程着ているのですが、鶸色や黄色など色物の帯を合わせていたので、
今回はもっとすっきりした装いになるように心がけました。
そのおかげで踊り初めの場では着物も帯もたくさんの方にお褒め頂いて、着物は
特に地色を褒めてくださる方が多くて、少ししたら染め直しを考えていることを
お話ししたら「もったいないから40歳まではこのままで着たほうが良いわ」と
おっしゃって頂きました。
また、帯をとても気に入ってくださった方がいらっしゃり、この方は私と着物の
趣味が近いようで「この帯本当に素敵。あなたがいつも着ている着物も帯も、
全部欲しいものばかりよ」と嬉しいお言葉を頂きました。
先日偶然にも出会ってしまって急いで仕立てをして頂いた帯ですが、この着物に
合わせて踊り初めに締めることが出来て本当によかったです
着物は鮮やかなロイヤルブルーのような青い縮緬地に、貝桶と、流水上に浮かぶ
四季の花々を描いたもので「千總」製の別誂えの訪問着。刺繍も上前と後ろ、
そして肩にもたっぷりと入っています。
伊達衿は着物の一番目立つ柄に色を合わせて、深めの橙色にしました。
帯は銀通しの白地に格子取の場を設け、その中に松竹梅・雪輪・唐草・華紋を
金糸や綺麗な色糸を使って織り上げた、華やかながらも品格のある、西陣の名門
「藤原織物」の唐織の袋帯。
帯揚げは流水を表現した鶸色の総絞り。
帯締めは橙色と白と金のグラデーションになった礼装用の平組紐。
(この写真が一番実物に近い色です)
お稽古場に着くと、まずはお師匠さんにご挨拶をして、御年賀をお渡しします。
もう一月も終わりなので、今までのお稽古にてお正月のご挨拶は済ませているの
ですが、踊り初めでは改めてお正月のご挨拶をします。
その後は、お名取のおねえさんの前でご挨拶をして、お屠蘇を注いで頂きます。
お屠蘇を頂いてから踊るので、空腹で行かないように気をつけておかないと、
踊った後に気持ち悪くなります(笑)
お稽古場は20~30代の若い女性が多いので、皆様が晴れ着を着て集まると本当に
華やかになります。男性も4名いらっしゃるので、なお一層華やかでした
踊る順番が書かれた番組表は、毎年大きいお師匠さん(お師匠さんのお師匠さん)
がとても美しい字で書いてくださいます。私が踊らせて頂く「藤娘」は比較的
初めのほうでした。
男性の踊りや、綺麗どころによる華やかなおどり、そして小さいお嬢さんによる
可愛らしい踊りなど、沢山拝見して楽しませて頂きました。やはりその中でも、
お名取のおにいさんおねえさん方の踊りは素晴らしく、同じ踊りを踊っていても
どうしてこんなに違うのかと、色々と勉強になりました
私は藤娘の最初と最後の部分だけを、おねえさんと一緒に躍らせて頂きました。
こちらのおねえさんは春にある本舞台で藤娘を踊られるそうで、華やかな踊りを
見られるのが今から楽しみです
全ての演目が終わったところで、テーブルを出して宴会が始まります。皆さんは
お酒が入るので毎年とても賑やかで、毎回楽しい宴会が2時間ほど続くのですが、
私は体調の心配があり、今年は初めてお酒を飲まない踊り初めになりました
お弁当は毎年、お師匠さんが「亀戸枡本」さんの二段重ねのものを用意して
くださいます。ボリュームたっぷりなので今日はほとんど食べれずに、家に持ち
帰って夫と一緒に食べました。
帰る前には、お師匠さんからお年賀を頂きます。浅草仲見世の「評判堂」さんの
もので、お正月らしく可愛らしい飾り付けがなされたお菓子の籠盛りでした
今日は朝から夜までの長時間で少し疲れましたが、とっても楽しい一日を過ごさ
せて頂きました。同門の皆様が全員集まるのは年に1~2回しかありませんので、
沢山お話をさせて頂けて嬉しかったです
今年も一年、お稽古をがんばって行こうと思います
されているもので、同門の皆様が華やかに装って集まります
例年は小紋に伊達衿をつけ袋帯を締めて参加していました。というのも、舞台は
板張りで、所作の中には膝をついたり横座りになったりというものも多くあり、
よっぽど綺麗に拭き掃除がされていなければ着物が汚れてしまうからです
踊っていると足袋の裏が汚れることからも分かるように、どうしても舞台上には
ほこりなどがあり、それに着物を擦り付けることになると思うと、訪問着などは
怖くて着られなかったのです
ですが、今年は立ったままで踊るような振りだけだったので、初めて訪問着での
参加に挑戦してみました
この着物は一昨年の三味線の舞台用に誂えた着物で、馴染みの百貨店を通して、
私の大好きな「千總」に別誂えをお願いしました。これが初めての別誂えです。
せっかく全て好きに決められるならと、既製品では絶対見かけないような地色を
選びました
図案は、祇園の舞妓さんがお正月に来ていた色紋付の写真をお渡しして、それを
ベースに書いていただいたものです。その着物は紫色だったのですが、私は同じ
くらいの濃さで別の色を選びました。
今まで二回程着ているのですが、鶸色や黄色など色物の帯を合わせていたので、
今回はもっとすっきりした装いになるように心がけました。
そのおかげで踊り初めの場では着物も帯もたくさんの方にお褒め頂いて、着物は
特に地色を褒めてくださる方が多くて、少ししたら染め直しを考えていることを
お話ししたら「もったいないから40歳まではこのままで着たほうが良いわ」と
おっしゃって頂きました。
また、帯をとても気に入ってくださった方がいらっしゃり、この方は私と着物の
趣味が近いようで「この帯本当に素敵。あなたがいつも着ている着物も帯も、
全部欲しいものばかりよ」と嬉しいお言葉を頂きました。
先日偶然にも出会ってしまって急いで仕立てをして頂いた帯ですが、この着物に
合わせて踊り初めに締めることが出来て本当によかったです
着物は鮮やかなロイヤルブルーのような青い縮緬地に、貝桶と、流水上に浮かぶ
四季の花々を描いたもので「千總」製の別誂えの訪問着。刺繍も上前と後ろ、
そして肩にもたっぷりと入っています。
伊達衿は着物の一番目立つ柄に色を合わせて、深めの橙色にしました。
帯は銀通しの白地に格子取の場を設け、その中に松竹梅・雪輪・唐草・華紋を
金糸や綺麗な色糸を使って織り上げた、華やかながらも品格のある、西陣の名門
「藤原織物」の唐織の袋帯。
帯揚げは流水を表現した鶸色の総絞り。
帯締めは橙色と白と金のグラデーションになった礼装用の平組紐。
(この写真が一番実物に近い色です)
お稽古場に着くと、まずはお師匠さんにご挨拶をして、御年賀をお渡しします。
もう一月も終わりなので、今までのお稽古にてお正月のご挨拶は済ませているの
ですが、踊り初めでは改めてお正月のご挨拶をします。
その後は、お名取のおねえさんの前でご挨拶をして、お屠蘇を注いで頂きます。
お屠蘇を頂いてから踊るので、空腹で行かないように気をつけておかないと、
踊った後に気持ち悪くなります(笑)
お稽古場は20~30代の若い女性が多いので、皆様が晴れ着を着て集まると本当に
華やかになります。男性も4名いらっしゃるので、なお一層華やかでした
踊る順番が書かれた番組表は、毎年大きいお師匠さん(お師匠さんのお師匠さん)
がとても美しい字で書いてくださいます。私が踊らせて頂く「藤娘」は比較的
初めのほうでした。
男性の踊りや、綺麗どころによる華やかなおどり、そして小さいお嬢さんによる
可愛らしい踊りなど、沢山拝見して楽しませて頂きました。やはりその中でも、
お名取のおにいさんおねえさん方の踊りは素晴らしく、同じ踊りを踊っていても
どうしてこんなに違うのかと、色々と勉強になりました
私は藤娘の最初と最後の部分だけを、おねえさんと一緒に躍らせて頂きました。
こちらのおねえさんは春にある本舞台で藤娘を踊られるそうで、華やかな踊りを
見られるのが今から楽しみです
全ての演目が終わったところで、テーブルを出して宴会が始まります。皆さんは
お酒が入るので毎年とても賑やかで、毎回楽しい宴会が2時間ほど続くのですが、
私は体調の心配があり、今年は初めてお酒を飲まない踊り初めになりました
お弁当は毎年、お師匠さんが「亀戸枡本」さんの二段重ねのものを用意して
くださいます。ボリュームたっぷりなので今日はほとんど食べれずに、家に持ち
帰って夫と一緒に食べました。
帰る前には、お師匠さんからお年賀を頂きます。浅草仲見世の「評判堂」さんの
もので、お正月らしく可愛らしい飾り付けがなされたお菓子の籠盛りでした
今日は朝から夜までの長時間で少し疲れましたが、とっても楽しい一日を過ごさ
せて頂きました。同門の皆様が全員集まるのは年に1~2回しかありませんので、
沢山お話をさせて頂けて嬉しかったです
今年も一年、お稽古をがんばって行こうと思います