昨日は仕事始めでしたので早めに会社を出ることができて、お招きを頂いていた
日舞のお稽古場のおねえさんが出演される舞台を見に行ってきました
会場は国立劇場の小劇場。日舞を始めてから何度となく通っている劇場です。
お正月は入口の両脇に酒樽が積まれ、のれんにもお正月飾りが付けられていて、
華やかな装いになっています。会場内にもお正月らしい餅花が飾られていたり
するので、この時期に国立劇場に行くのは毎年楽しみです
今日お伺いしたのは、毎年お正月に国立劇場で行われている各流派合同による
「新春舞踊大会」です。この大会は若手舞踊家の登竜門と言われているほど大切
な舞台で、秋の予選を通過した舞踊家さんだけが出場できるもの。
お稽古場のおねえさんは数年前から毎年予選に挑戦されていて、毎回予選を通過
してこの本大会に出場されています。全国から流派を問わずに我こそはと思う
舞踊家さんが応募されますので、この本選に出られるというのはとてもすごい
ことなのです
さらに、この本選で入賞した舞踊家さんは、2月に行われる入賞者のみの舞台に
出演することができます。お稽古場のおねえさんはこの入賞を目指して、毎年
頑張っていらっしゃいます
今回は「長唄・島の千歳」という演目で出場されました。島の千歳とは白拍子の
起源とも言われる女性で、鳥羽院の時代に水干を身に付け、立烏帽子をかぶり、
白鞘巻の刀を差して舞う「男舞」を作り出した人物です。
かの有名な「平家物語」の「祇王」にも名前が出てきます。本当の女性の名前は
「千歳(ちとせ)」なのですが、能の三番叟を意識したのか、舞踊では「しまの
せんざい」と読ませます。
こちらは葛飾北斎の描いた白拍子・静御前の絵。頼朝から舞を請われた際に、
義経を想って「しづやしづ 賤のをだまき…」と舞った場面です。義経の子供を
身ごもりながら、頼朝の前での命がけの舞だったそうです
日舞の舞台では、上の絵のように緋袴ではなく、引き振袖とだらりの帯の上に、
水干のように見える上着を着て、立烏帽子をかぶり、刀を差します。かつらは
日本髪を結い、髷の部分を長く背中に垂らした形のもの。
上着を途中で引き抜くので、後半は鮮やかな引き振袖とだらりの帯の姿です
私などが感想を言うのも憚られますが、おねえさんの踊りは、去年にも増して
磨きがかかって、思わず見入ってしまうような素晴らしい踊りでした大人に
なってから日舞を始められ、十年ちょっとでここまで来るのは、並大抵の努力
ではなかったと思います
本当に、普段の生活以外の全てを日舞に捧げていらっしゃるからこそ、こんな
風に踊ることができるのだろうと、自分の努力不足を恥じました
私は色々な習い事をちょこちょこやるのが楽しくて、何か一筋に打ち込む事は
あまりないのですが、せっかく素晴らしいお師匠さんやおねえさんに恵まれた
環境にいるので、もう少し真剣にお稽古しなければ、と思いました
去年の体調不良から3ヶ月ほどお休みをしていたお稽古ですが、今週からまた再開
しようと思います。(夫からは少し体を休めるようにと言われているので、無理
をしない程度に…)
日舞のお稽古場のおねえさんが出演される舞台を見に行ってきました
会場は国立劇場の小劇場。日舞を始めてから何度となく通っている劇場です。
お正月は入口の両脇に酒樽が積まれ、のれんにもお正月飾りが付けられていて、
華やかな装いになっています。会場内にもお正月らしい餅花が飾られていたり
するので、この時期に国立劇場に行くのは毎年楽しみです
今日お伺いしたのは、毎年お正月に国立劇場で行われている各流派合同による
「新春舞踊大会」です。この大会は若手舞踊家の登竜門と言われているほど大切
な舞台で、秋の予選を通過した舞踊家さんだけが出場できるもの。
お稽古場のおねえさんは数年前から毎年予選に挑戦されていて、毎回予選を通過
してこの本大会に出場されています。全国から流派を問わずに我こそはと思う
舞踊家さんが応募されますので、この本選に出られるというのはとてもすごい
ことなのです
さらに、この本選で入賞した舞踊家さんは、2月に行われる入賞者のみの舞台に
出演することができます。お稽古場のおねえさんはこの入賞を目指して、毎年
頑張っていらっしゃいます
今回は「長唄・島の千歳」という演目で出場されました。島の千歳とは白拍子の
起源とも言われる女性で、鳥羽院の時代に水干を身に付け、立烏帽子をかぶり、
白鞘巻の刀を差して舞う「男舞」を作り出した人物です。
かの有名な「平家物語」の「祇王」にも名前が出てきます。本当の女性の名前は
「千歳(ちとせ)」なのですが、能の三番叟を意識したのか、舞踊では「しまの
せんざい」と読ませます。
こちらは葛飾北斎の描いた白拍子・静御前の絵。頼朝から舞を請われた際に、
義経を想って「しづやしづ 賤のをだまき…」と舞った場面です。義経の子供を
身ごもりながら、頼朝の前での命がけの舞だったそうです
日舞の舞台では、上の絵のように緋袴ではなく、引き振袖とだらりの帯の上に、
水干のように見える上着を着て、立烏帽子をかぶり、刀を差します。かつらは
日本髪を結い、髷の部分を長く背中に垂らした形のもの。
上着を途中で引き抜くので、後半は鮮やかな引き振袖とだらりの帯の姿です
私などが感想を言うのも憚られますが、おねえさんの踊りは、去年にも増して
磨きがかかって、思わず見入ってしまうような素晴らしい踊りでした大人に
なってから日舞を始められ、十年ちょっとでここまで来るのは、並大抵の努力
ではなかったと思います
本当に、普段の生活以外の全てを日舞に捧げていらっしゃるからこそ、こんな
風に踊ることができるのだろうと、自分の努力不足を恥じました
私は色々な習い事をちょこちょこやるのが楽しくて、何か一筋に打ち込む事は
あまりないのですが、せっかく素晴らしいお師匠さんやおねえさんに恵まれた
環境にいるので、もう少し真剣にお稽古しなければ、と思いました
去年の体調不良から3ヶ月ほどお休みをしていたお稽古ですが、今週からまた再開
しようと思います。(夫からは少し体を休めるようにと言われているので、無理
をしない程度に…)