Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【手打ちパスタ中級編・9月】

2014-09-18 23:05:56 | イタリア料理
今日の夜は娘を夫に預けて、イタリア料理教室へ行かせてもらいました

最近は夫のお仕事が遅い日が続いていてなかなか行けずにいたのですが、今週は
今日と明日の2日連続で行けるので楽しみです


今日は手打ちパスタコース中級のレッスンを受講します。中級と言っても難しく
なるわけではなくて、よりマイナーな手打ちパスタを教えて頂くので、日本では
あまり見たことがないようなパスタが登場します

いつも通りメニューの内容と調理手順のご説明をお伺いしてから調理スタート


まずは寝かせる時間の必要なパスタ生地から準備していきます。今日のパスタは
「Pizzocheri」。なんとイタリアでは唯一という、そば粉を使ったパスタです

ロンバルディア州・ヴォルテッリーナの伝統料理で、ソースはの具はキャベツと
ジャガイモがお決まりで、北イタリアなのでバターをたっぷりと使います

イタリアではそば粉は貧しい人が食べるものというイメージがあり通常はあまり
使われませんが、このお料理だけは昔からそば粉で作られているのだとか

そば粉と言っても日本で売っているものとは違って、そば殻も混じっている少し
粗めに挽いたものを使います。


ボウルにそば粉・強力粉・塩・水を入れて混ぜ、ひとまとまりになったら表面が
滑らかになるまで捏ねていきます。そば粉は寝かせてもあまり状態が変わらない
ので、ここでしっかりと捏ねておくことが大切です。捏ねあがったら生地を30分
ほど休ませておきます。


その間にメインの準備を始めます。今日のメイン料理は「Pollo alla romana」。
ローマ風と名前の付いたお料理です。ローマ風煮込みといえばピーマンもしくは
パプリカが入るのがお決まりで、今日は赤パプリカを使います

パプリカから甘みが出るので、普通のトマト煮込みよりも甘めに仕上がります。
お好みでオリーブを入れても良いそうです


今日は鶏もも肉を使いますが、鶏肉はどの部位を使っても大丈夫です。もともと
大人数の場合には鶏を丸ごと使って作ることもあるようなお料理なので、好きな
部位を選んで作って下さいね。骨付き肉の場合でも、1~2時間煮込めばOKです



鶏肉は大きめの一口大にカットし塩コショウをして小麦粉をまぶしておきます。
フライパンにオリーブオイルをしいて、鶏肉を皮目から焼いていきます。皮面が
きつね色になったらひっくり返し、白ワインを入れてアルコールを飛ばして一度
取り出しておきます。



フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて熱しオイルに香りを移します。
スライスした玉ねぎ・大きめにカットしたパプリカを入れて炒め、鶏肉を戻して
トマト缶・水を入れて塩コショウで味を整え、20~30分煮込みます。その際には
蓋をした方が水分が保たれて、他の作業をしながらでも安全に煮込めます。


次は前菜の準備を進めます。今日の前菜は「Insalata di sauro con aranicia」。
お魚をオレンジでマリネするお料理で、どの地方のお料理というわけではないの
ですが、レストランなどでは良く出てくるお料理です


お魚は生で食べられるものであれば何でもOKで、今日は鯵を使いますが、白身魚
などでもOKです。シチリアではマグロで作るそうですよ{さかな}


まず鯵を三枚おろしにします。魚の三枚おろしはしたことがなかったのですが、
先生に丁寧に教えて頂いて、なんとかできるようになりました。でもスーパーで
処理をしてもらえるならその方が楽なので、自宅で作るときはそれでも良いです
と先生がおっしゃっていたので、そうしようかと思います



オレンジは皮をむいて実を取出したら、実と果汁とに分けておきます。鯵の身を
縦半分に切って塩を振ったら10分ほど置いておき、その後オレンジの果汁に漬け
こんでマリネします。


ズッキーニとパプリカは薄くスライスしたら塩もみして水分を出しておきます。
ズッキーニなどはある程度薄い方が良いので、スライサーを使う方が良さそう


ボウルに鯵・ズッキーニ・パプリカを入れたら、塩コショウ・オレンジの果汁・
オリーブオイルで味を整えます。味が決まったら、オレンジの実を入れて完成。
盛りつけの際にはオレンジの皮を削ったものを散らします


さて次はパスタ生地の形成に入ります。生地はそば粉が多いためボロボロとして
しまうのですが、何度かマシーンを通していくと纏まってきますので、根気よく
作業をしてくださいね


生地をマシンに何度か通して薄く伸ばしてから、パスタマシーンの幅に合わせて
折り畳んでもう一度伸ばしていきます。ある程度厚さがあったほうが良いパスタ
なので、薄くしすぎずに。厚めのパスタなので、マシーンがなくても麺棒で作る
こともできるそうですよ



伸ばした生地を、幅1.5㎝、長さ6~7㎝の短冊状にカットしていきます。手打ちの
パスタというと難しいイメージがあるかもしれませんが、意外とこうした簡単な
形のものが多いので、まずはこういうものから作り始めると良いですね


パスタソースの具はキャベツとジャガイモがお決まりです。あまり農作物が豊か
ではなく小麦なども取れないような北イタリアでは、こうしてそば粉と、ほんの
少しだけ取れるこうした野菜を使ってお料理していたのでしょうね


形成が終わったピッツォッケリ・ジャガイモ・キャベツを、時間差をつけて同じ
鍋で茹でていきます。ピッツォッケリは12~13分、ジャガイモは5分、キャベツは
2分ほどで大丈夫です。

フライパンにバター・みじん切りのニンニクを入れて火にかけて、茹で上がった
ピッツォッケリ・ジャガイモ・キャベツを入れて和えたら、仕上げに粉チーズを
入れて混ぜ、塩コショウで味を整えれば完成です

ここで使うチーズは本来ヴォルテッリーナ地方で作られるカゼーラというものを
使うのですが、日本ではあまり手に入らないので、同じロンバルディア州特産の
グラナバダーノで代用してもOKです

全部のお料理がで騎亜があったところで、さっそく試食タイムに


前菜は鯵のオレンジマリネサラダ仕立てです。ビネガーを使わずオレンジ果汁で
マリネするので、少~し魚臭さは残ります。それが苦手な方は白身魚などで作る
のが良いかもしれませんね。オレンジの爽やかさで、さっぱりと食べられます


パスタはピッツォッケリ・ヴォルテッリーナ風。そば粉を使ったパスタなので、
日本のお蕎麦のように香りを楽しむものかと思っていたのですが、蕎麦の香りは
全くせず、バターの香りが一番強かったです

パスタ自体はモチモチというよりはくにゃっとした感じですが、それがバターの
風味とシンプルな具に合っていて、私は割と好きなパスタでした


メインは鶏肉のローマ風煮込み。弱火でじっくりと煮込んだ鶏肉は柔らかくて、
パプリカの甘さが染み込んでいてとてもおいしかったです。パプリカや玉ねぎの
食感と自然な甘さがクセになりそうな、万人受けする一皿でした


食後はコーヒーを淹れて頂いて、ほっとひと息。明日もレッスンがあるので、
とっても嬉しいです。やはり月に数回のこのお料理教室は、とても良い息抜きに
なっていて、毎日の仕事と子育ての両立を支えてくれている気がします

明日はどんなお料理を習えるのかな