goo blog サービス終了のお知らせ 

Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【手打ちパスタ中級編・4月】

2015-04-08 23:31:57 | イタリア料理
今日は4月だというのに朝から気温は2度近くて、なんと霙も降っていてびっくり
しました。場所によっては桜と雪の競演も見られたようですね

今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室へ行かせてもらいました


今日は手打ちパスタを習います。普段は仕事が忙しくない日にレッスンを入れる
ようにしているのですが、今月は京都旅行の関係などでどうしても他の日にする
ことができなくて、仕事が詰まった日にレッスンを入れてしまったので、かなり
ドタバタした状態でお教室へお伺いしました


まずパスタから。パスタは「Strozzapretti con pesto di pomodori secchi」です。
エミリア・ロマーニャ州の手打ちパスタです。色々なソースとの相性が良いもの
ですが、ボンゴレやペスカトーレなど魚介のソースとも相性バツグン

今日はドライトマトを使ったペースト状のソースを合わせます。


まずはボウルに強力粉・セモリナ粉・オリーブオイル・塩・水を入れて混ぜて、
ひとまとまりになったら表面が滑らかになるまで捏ねていきます。捏ねあがった
生地はラップにくるんで1時間ほど休ませます(出来れば一晩が理想です)。


次はメインの仕込みをします。メインは「Costine di maiale alla calabrese」。
カラブリア州の郷土料理です。カラブリア州は唐辛子が特産品のひとつなので、
ピリッと辛いお料理が多いそうです。また豚肉も良く食べる地方なので、今日は
そんな2品を合わせた煮込み料理を

南イタリアなので煮込みと言ってもトマトベースに唐辛子を効かせたさっぱりと
した煮込み料理。これが北イタリアになると、同じ煮込み料理という定義でも、
赤ワインやクリームを使ったどっしりとしたお料理になります。

今日は豚スペアリブ肉を煮込んでいきます。お好みで肩ロースでも良いのですが
煮込み料理は骨付きの方が美味しくなります



まずは玉ねぎ・にんじん・セロリ・にんにくをミキサーにかけてみじん切りに。
それをオリーブオイルをひいたお鍋で弱火でじっくり炒めていきます。



豚スペアリブ肉は全面に塩コショウをして、小麦粉をまぶします。フライパンに
オリーブオイルをひき、お肉をソテーして全体に焼き色を付けたら、白ワインを
入れてアルコールを飛ばします。


炒めた野菜の鍋に豚肉を入れトマト缶・水・ローリエを加えて塩コショウをし、
蓋をしてお肉が柔らかくなるまで1時間ほど蒸し煮します。


仕上がりの10分前になったらキャベツを加えて煮込めば出来上がりです


続いて前菜を作ります。今日の前菜は「Tortino di verudura alla primavera」。
トスカーナやローマなどの中部イタリアあたりで、イースターの頃に食べられる
お料理だそうです

イタリアではイースターは「Pasqua」と言って、敬虔なキリスト教徒の多いこの
国ではクリスマスに次ぐ一大行事です。

イースターと言えば卵料理ということで、ちょうどその時期に取れる春野菜と
卵を合わせたこのお料理が登場します。

ケーキのように大きく作って切り分けて食べる家庭料理ですが、レストランなど
でも小さいものが前菜の盛り合わせの1品として出てきたりもするそうです


フライパンにオリーブオイルをたっぷりと入れたら、つぶしたニンニクを入れて
オイルに香りを移します。


1cm角くらいに切った茹で筍とアスパラガス、そしてグリーンピースをソテーし
塩コショウで味を整えます。本来は筍ではなくアーティチョークを使いますが、
日本では手に入らないので筍で代用します。


ボウルに生クリーム・粉チーズ・みじん切りのイタリアンパセリ・塩コショウ・
卵を入れて混ぜ合わせて卵液を作ります。



耐熱皿に炒めた野菜を敷き詰めたら、上から卵液をかけて、200度のオーブンで
15分ほど焼けば完成です


次にパスタソースを作ります。今日はドライトマトと松の実を使ったペースト。
このペーストは保存食として作られたものなので、オイルを多めにして作れば、
瓶詰してある程度長期保存が可能です。

今日はこれにフレッシュのミニトマトを合わせますが、魚介や肉を炒めたものと
このペーストを合わせても美味しいそうですよ



ミキサーに、ドライトマト・松の実・ニンニク・ケッパー・オリーブ・バジル・
オリーブオイルを入れて回します。このときに粗めに仕上げるのがポイントで、
回しすぎて完全にペースト状になってしまうと食感がつまらなくなります



最後はパスタを形成します。生地をパスタマシーンに通るくらいの厚さまで手で
押して伸ばし、メモリを下げながら何度か生地をマシーンに通して薄く伸ばし、
パスタマシーンの幅に合わせて折りたたんでからまた何度かマシーンに通して、
少し厚めのシートを作ります。



シートを1.5cmの幅にカットして、紙縒りを作るときのようにして、両手をこすり
合わせて生地を捻って10cmくらいの長さでちぎります。



手が乾燥していると難しいので、その場合は手に少し水を付けて軽くふき取って
から作業するとやりやすいですよ。くるくるっと適当に作業するだけで、こんな
パスタが出来上がりました。長めのカサレッチェのようなイメージでしょうか


出来上がったパスタは3分ほど茹でます。



そのあいだにソースを完成させます。フライパンにオリーブオイルをひいたら、
半割りにしたミニトマトを炒め、さきほどのペースト入れて水を少し加えます。


そこにパスタを入れて良く混ぜ合わせたら、塩コショウで味を整えれば完成

全て出来上がったところで、お待ちかねの試食タイムです。


前菜は春野菜と卵のオーブン焼き。とても簡単なオムレツのようなものですが、
耐熱皿に入れてあるとずっとアツアツで食べられるので、フライパンで焼くより
こうしてオーブンで焼く方が楽しめますね


手打ちパスタ・ストロッツアプレッティ、ドライトマトと松の実のソース。少し
太めのモチモチしたパスタに酸味のあるソースがとっても良くあって、さっぱり
食べられる美味しいパスタでした


メインはスペアリブとキャベツのカラブリア風トマト煮込み。豚スペアリブ肉が
とっても柔らかく仕上がっていて、ピリ辛のソースと良く合って、パクパクっと
食べられてしまう一品。香味野菜が良い仕事をしています


食後はコーヒーを淹れて頂いてホッとひと息。


実は今回衝撃の発表がありました。6月で今まで通っていたレッスンが終了すると
聞いていたのですが、実は新たに7月から基本コースのメニューをリニューアル
することにされたそうなのです

こちらのお教室に定期的に通うのは6月までかぁ…と寂しく思っていたので、この
発表にはびっくりするとともにとても喜んでしまいました

新メニューがスタートするのであれば、是非とも通わなければということで、
夏から通い始めるつもりであった茶懐石はあと一年延期して、もう一年こちらの
お教室に通わせて頂くことにしました

またまたイタリアンのレシピが増えますが、もうこうなったらこれからは、毎週
土日両方ともイタリアンかフレンチのコース料理を作ると腹をくくって、楽しく
通わせて頂こうと思います

どんなメニューが発表されるか、ドキドキワクワク楽しみです