Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

新しい付下げのイメージ

2014-09-10 23:20:41 | 日記
春先から公庄工房様にお願いして製作に入っている一つ紋付の付下げが仕立てに
回っていて、今月末には仕立てあがったものが手元に届きます

しばらくの間はいままでほとんど持っていなかった一つ紋付の付下げを集中的に
作る期間と考えているので、今作っているものが仕立てあがったら、すぐに次の
付下げの製作に入りたいと思っています

訪問着の場合は柄が多いので、メインの柄を考えたら、あとは合いそうなものを
後から色々付け足していくだけでよかったのですが、付下げは柄が少ないので、
最初からメインの柄と背景の柄のバランスを考えておかなければいけません

着物雑誌に載っているような付下げはすっきりとしていて良いのですが、京風な
はんなりした柄付けが好きな私としては若干物足りなくて、図案に頭を悩ませて
いるところです

そんな中、とてもイメージに近い雰囲気の着物を見つけました


(画像はとあるブログからお借りしました)

若手の芸妓さんの着物で、落ち着いたクリーム地に、抑えた色合いで菊や秋草を
中心とした花熨斗をメインとして、背景には白上げの七宝が描かれています

このままだと地色も少し地味ですし、柄の色使いも地味ですが、地色をもう少し
明るい卵色のような綺麗なクリーム色にして、花は四季の花を取り入れて明るく
華やかな色使いにしたら、とても素敵になりそうです


でも、先日発売された「きものサロン」に乗っていたクリーム色の付下げも気に
なっていて、こういうテイストも捨てがたい…となかなか決まりません

じっくり考えて、本当に気に入る良い着物を作っていきたいと思います


重陽の節句

2014-09-09 23:15:58 | 季節行事
9月9日の今日は重陽の節句です。

「五節句」と言われるもののうち、1月7日の人日の節句(七草粥)、3月3日の
上巳の節句(雛まつり)、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕はいまでも一般の
家庭で祝われていることと思いますが、この重陽の節句は知らない人も多い行事
ではないでしょうか

古来、数字のうち奇数は陽の数、偶数は陰の数と考えられていたため、陽の最大
数である九が重なる日として、9月9日は「重陽」の節句と呼ばれ非常にめでたい
日とされてきました

中国から入ってきた風習により、平安時代からは日本でもこの日に菊酒を飲み、
邪気を払って長寿を願う行事が行われていました。


特に重陽の節句の前夜、菊の花に綿を被せて朝露を含ませ、その綿で体を拭うと
いう習慣があり、これを「着せ綿(被せ綿)」と言います

なぜ菊なのかというと、それは中国の説話に基づいています。

昔々、周の穆王の時代に、王の身の回りの世話をする子供の一人が、誤って王の
枕を跨いでしまいました。王の枕を跨ぐとは王の顔を足蹴にするのと同じほどの
重罪ということで、子供は遠い場所に流されることになります

その子供を不憫に思った王が「福聚海無量 慈眼視衆生」という観音経のうちの
2文を授け、毎日これを唱えるように言い聞かせます。子供は流されて一人山奥で
暮らすようになってから、毎日この句を川の側に咲く菊の葉に書き付けました。

その菊の葉から滴った水を含んだ川の水を飲んだ子供はその後老いることなく、
なんと七百年も後になって、魏の文帝の勅使に発見されることになります

このことから菊は長寿の象徴となり、9月9日の重陽の節句(菊の節句)には菊酒を
飲んだり、前夜に菊に被せた綿に含まれた菊の露で体を清めたり、健康と長寿を
願う風習が今でも続いているのです

しかしながら、旧暦9月9日は菊の最盛期ですが、新暦9月9日には、まだまだ菊は
自然には咲いていません。いつか着せ綿をしてみたいと思うのですが、それには
菊を自分で育ててみないと無理かなぁ。


中秋の名月

2014-09-08 23:15:57 | 季節行事
今日は暦の上では「中秋」。秋の真ん中という意味ですが、今年はいつもよりも
涼しい日が多かったせいか、その言葉も実感できる気がします

中秋といえば話題になるのは名月ですが残念ながら満月は明日。そして今年は
お天気もあまり良くないとあって、お月見にはいまひとつの夜でした。月が雲に
隠れて見えないことを「無月」と言い、月が見えないながらも、なんとなくほの
明るい風情を賞するのだそうです

どんな状況でも美しく季節を感じ取ろうとする日本人の心が表れた言葉ですね


先日のお茶のお稽古ではお月見をテーマにした室礼がされていました。お軸には
月を詠んだものを掛け、お花は薄とともに秋の草花を活け、お床には三方の上に
お団子を載せてお供えしていました

この時期に相応しくとっても素敵な室礼でしたので、普段は撮影などは出来ない
のですが、特別にお許しを頂いて写真を撮らせて頂きました


この三方に載せるお団子の数が決まっているのはご存知でしたか数については
諸説あるそうですが、一番有力なのは十五個。十五夜にちなんで、ということの
ようですが、他には一年の満月の回数にあわせて十二個という説も

十五個を並べる場合は、一段目に九個、二段目に四個、三段目に二個並べます。

今年は引越し準備でバタバタしていて、お月見どころではありませんでしたが、
来年は家族三人で、ゆっくりお月見をしたいなぁ


久しぶりの最初の保育園 / お茶のお稽古 / おうちごはん(イタリア料理教室の復習)

2014-09-06 23:15:15 | おうちごはん
今週末はお天気があんまり安定しないようで、おでかけには向かない週末になり
そうですね。我が家は来週に迫った引越しのため黙々と準備をする週末なので、
ちょうど良かったのかもしれません

来週の引っ越しにあたって、たまたま実家の都合が悪くてその日は娘を預けられ
ないため、以前お世話になっていた保育園にお願いすることになっています

最後に娘を預けてから3ヵ月以上経ってしまったため、当日急に預けると、以前に
通っていた場所だということを忘れていて泣いてしまうといけないので、事前に
一度連れて行って様子を見ることになりました

そこで、今日はちょうど月に一度の大掃除で先生たちが来ていらっしゃるという
ことでしたので、娘を連れて遊びに行ってきました

久しぶりに先生方にお会いすると「大きくなったねぇ~。ずいぶん女の子らしく
なったね」などと言いながら遊んで下さって、娘も少し忘れていたのか最初は
固くなっていましたが、10分もするといつもの調子で遊び始めました

これなら大丈夫そうなので、引っ越しの日は朝から娘をこちらの保育園にお預け
して、帰ってくるまでに片づけを終わらせてしまおうと思います

帰ってきたらお家が違う場所になっているのを不思議に思うかな

午後からは先にお稽古へ行っていた夫と交代で、お茶のお稽古へ行きました

今日のお稽古は旅箪笥を使った薄茶のお点前。こちらは毎年何度かお稽古をして
いるお手前ですので、つまづくことなくスムーズにお点前できました

お菓子は週明けが中秋の名月ですので、兎を模した「兎餅」で「鶴屋吉信」製。
お軸は「明月清風共我家(めいげつせいふう ともにわがや)」と書いた墨蹟。
茶花は大毛蓼・金水引・薄・藤袴・山萩の5種を、焼き締めの花入れに。

お稽古が終わって帰宅してから、娘を寝かしつけてディナーの準備をしました。
今日は昨年習ったイタリア料理教室の復習メニューです

今日のお料理のレッスン記事はこちら→
【イタリア料理教室:シチリア料理編・9月】

今日は前菜とパスタで共通の「基本のトマトソース」を使うので、昼間のうちに
作って置きました。とっても簡単に作れるのにお料理がぐんっと美味しくなる、
まるで魔法のソースです


前菜はズッキーニのグラタン風。焼いたズッキーニ・ゆで卵・ハム・バジル
モツァレラチーズを重ねて基本のトマトソースをかけたもの。それをオーブンで
焼くとアツアツとろとろのグラタンになります


パスタはノルマ風スパゲッティ。こちらもベースは基本のトマトソースで、揚げ
ナスとバジルを具にして最後にリコッタチーズを載せたもの。リコッタチーズも
もちろん手作りしました

いつもよりも良い牛乳を使ったらとてもクリーミーで美味しいチーズが出来て、
夫と2人でびっくりしましたやはり素材自体の美味しさって大事ですね


メインはメカジキのインヴォルティーニ。シチリア料理なので中はお決まりの
パン粉と松の実が入っています。それに加えてモツァレラチーズが入っていて、
仕上げにレモンを使っているので、わりとしっかり目のお味です


食後はゆっくりDVDを見ました。先日まで見ていた「ダヴィンチ・デーモン」
ファーストシーズンを見終わったので、新しい海外ドラマを借りてきました

今日借りたのは「オールモスト・ヒューマン」。私達が大好きなJJエイブラムス
監督の作品。とある事件を追う刑事と、その相棒である、人の心を持った人型の
アンドロイドのお話で、なかなか面白かったです

残念ながらシーズン1で打ち切りだそうですが、最終話でどこまでたどり着くのか
気になるところですね