しばらくのお別れ

　夫の誕生日を、少し早めにする事になった。

娘がこちらにいる間に、との夫の希望で。

　今日は大阪の百貨店へ行き、卒業旅行用のスーツケースを買ってもらい。娘は、満足そうだった。

　卒業式用の袴も手配し、草履も誂えた。

　帰り道は娘の運転で、予約していたフレンチのレストランへ。

実家の両親もまっ赤な苺を、「お祝いに」と持って参加。

　美味しい食事の後に、夫は子供たちからをもらった。
とても嬉しそうだ。

　今夜を境に、娘は当分帰ってこない。大学の履修も全て終わった。

　皆、言葉少なだ。それぞれに、淋しい気持ちを抱えているのだろう。

今夜は、静かな夜である。

今夜から、マクドナルドの新CM始まりましたね～。

「マフィン」が美味しそうです。来月は「挟んで食べるパン」がテーマ。
「マフィン」も、いいかも？朝食にはぴったりですものね！

どや！

　最近の我が家の流行語は、「どや！」と「土下座しいや！」である。

いずれも言い出したのは、。

　「土下座しいや！」とは、夫に対して「もっと感謝の気持ちを示せ！！」とのの叱責なのであるが。

　先日、正月早々にタイヤのホイールに傷を付けてしまった。左の後輪だ。

ゴリゴリッといった瞬間に、同乗していた子供達からは非難ごうごう。

　家に帰ってからも、「パパに電話せんでいいの」とうるさい。

　少なくとも夫とは、子供たちより私の方が付き合いが長い。同じ状況の時に彼の反応は、「車で良かった。人に怪我させんで」なのだ。

　彼はそういう面では、冷静で寛容である。

　さて、夫が帰宅した。娘は鬼の首を取ったように、玄関先で訴えた。

「ママが私の車をこすった（アルミホイールですけど。それにあなたの車ちゃうし）」

　夫は、「そうか・・・」と意に介さない様子。娘は執拗に訴える。

そこで彼は言った。「車で良かったやないか～。人の心を傷つけた訳でなく」

　そして「どや！！」（ええ事、たまには言うやろ？）という顔をした。

　思わず娘と顔を見合わせた・・・。心？・・・確かにそうだけど。

パパ、その「どや！」顔は止めてください。

そんなに落ちこむなよ～。

　「明日、東京に帰るわ」と突然言う娘。
当初、１６日までこちらに滞在すると聞いていたから、夫はうろたえ・・・。

「えっ・・・・・」とその後は、声も出ない様子。

息子も「そんなに、淋しがらんでも～」と心配する程の落胆よう。

「でも、明日帰っても、明後日また帰ってくるから」

え～っ。また帰ってくんのかよ～と私は心の中でつぶやく。

　男どもは、娘が帰ると気分も華やぐらしいのだが。私の方は、複雑。

第一、娘は文句が多い。手がかかる。

　年末に「親知らず」を抜いたから、「痛い。痛い」と家の用事すら手伝わず。
４時間おきに痛み止めを飲んでいるが、３時間で効果が切れるらしく・・・。それはそれで、お気の毒だとは思うのだが・・・。そのせいか、いたく機嫌が悪い。

　おまけに、顔面ににきびがポツポツ・・。

「何でこの家に居てたら、にきびが出来るん！！」

「おもち食べたからちゃう？」

「お餅？なんで言うてくれへんかったん？そんなん聞いてたら、お雑煮食べんかったのに！」

「ママのせいや！」

　挙句の果てには、「ママの汚い顔見てたら、私まで汚くなる！」だってさ。

　友人に愚痴っていたら・・・・。
彼女のところは、大学生の息子さん。年末からお正月まで風邪引いて寝込んでいたらしい。
　息子さんいわく、「この家いると、すぐ風邪ひくわ！！」

その上、ご馳走を食べた挙句に「この家にいると、太る！」と怒って帰っていったらしい・・・。

　いずこも同じか～。

少々身が張る

　年明けからご馳走づくしで、顔が重い。

夫も同じ気持ちらしく、二人でウォーキングしようと言う事になった。

　自宅近くの国道を超え、小山を越えると作り酒屋がある。そのお店を探しながら歩こうという事になった。早速、googleマップで検索。歩いて１時間位はかかるか・・・・。

　年末に近鉄百貨店の方から、「山鶴」の絞りたて大吟醸を勧められ。

近くにある地元の作り酒屋さんらしいのだが、今までそこのお酒を飲んだ事もなくて～。

　この機会に注文してみたところ、非常に美味しいかった。

　一体どんな場所で、こんな美味しいお酒を作っているのだろう。探しに行く事になった。何か目的がないとね。

　夫と私は帽子に手袋。重装備で山を登る。最初は上り坂。車ではまではよく行き来する道だけど～。徒歩となるとキツイ。

　夫は意外にすたすたと歩くから、どんどん私から離れて行く。

「ちょっと、待ってよ。早いやんか」
「なら、君。先に行きいや」

　今度は私が先頭に立つ。途中、反対側から歩いてくるご夫婦に出会った。皆、中高年のご夫婦だ。

　山を登りきると、今度は下り坂。足取りも軽く。額の汗も引いていく。風が気持ち良い。

　歩きながら思った。これって、結婚生活に似ているわと。

　山あり、谷あり。子供が小さい時は、二人で必死で登って行く、少し楽になって下り坂になったり。また、山があったり・・・。

　行きかう他のご夫婦も、そんな事を感じているのかも・・・。

　目的地は意外と近かったが、夫が「足首が痛い・・・。」とついにギブアップ。

　結局、娘に車で迎えに来てもらった私達。ランチを餌にねいやはや、情けない。

　

明けましておめでとうございます。

　今年は例年とは違い、雪がちらつく寒い元旦でした。

我が家では、毎年恒例の氏神さん詣り。すぐ近くの神社へ初詣に行きます。

　引越ししてから、かかさずお参りに行っています。

　そして元旦の恒例と言えば、ＮＨＫの新春大歌舞伎。テレビで見る度に、新しい年を迎えたなぁと思います。

　今年は私の好きな海老様は、新橋演舞場らしい・・。娘が帰る時に一緒に東京へ行こうかしら・・・。
　
　でも、息子は受験の年。そのせいか、今年はゲームも封印して勉強部屋に閉じこもっている。（何しているか分からないが・・・・）

　娘はと言えば、こちらは卒業旅行にパリとイタリアへ行くそうで。こちらもパソコンに座っては情報を収集。ガイドブックに行きたい店を書き込み。

　ｇｏｏｇｌｅマップで、街並みを確認。（今は世界中の街並が分かるのね。恐ろしい気もするが）すっかり、現地へ行った気分に浸っている。

　一年の計は元旦にありと言うが、久しぶりに通信教育のテキストを開けども～。頭に入ってこない。やはり、何か目標がぶら下がっていないと、腰が上がらない私。娘が言うには、私は「尻軽」ならぬ「尻重女」だそう。

　夫は、仕事の準備で忙しく。皆、それぞれ新しい年を迎えている。