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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(5.7.07)

2007-05-03 21:02:26 | 明日のモニタリング銘柄
さて、連休を挟んでの明日の注目銘柄です。この原稿を書いている段階では4日の海外市場の動向や為替は考慮には入れておりません。日経が日替わりの上げ下げから上に抜けるのか、そして新興市場の戻しは本物なのか、といったあたりに注目しながらの、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.8701SBIイートレード証券
 やはりこの株を今の段階で取り上げておきます。ずっと膠着状態が続いておりますが、テクニカルにはいつ反発に転じても不思議ではありません。減益幅の大きかったカブコムが2日にはようやく反転しました。この株の大幅上昇があれば、新興市場の心理もかなり回復するでしょう。とにかく125K割れを起こさずに上に上へと行くかどうかです。上げ目途は131Kです。

2.8941レイコフ
 これはリバウンドなるかどうかに注目の銘柄です。好業績で179Kまで買われましたが、そこから40Kもの下落調整です。この大きな調整で一旦リバウンドの動きが出るかどうかに明日は注目です。ギリギリOSCは前日同値の38%で踏ん張っております。明日は133K以下まで落とされる局面があれば、そこは黙って買いか。

3.3809バリオセキュアネットワークス
 これは持久戦用。130Kの底値は固そうな値動きです。3Qの好業績で4月16日にはストップ高まで付けましたが、その後は停滞。かといって、これ以上売り込む理由もなしといったところです。132Kあたりで待てる辛抱強い方向け。さざ波1つ立たぬ池面に釣り糸を垂れ、何時間でもじっと獲物がかかるのを待つ。そして3匹程度の収穫で十分に満足して家路を急ぐような、生まれつき静かな気性を持つ奇特な方向けとも言えるでしょう。

4.3811ビットアイル
 2日は114Kからの急反発での533株の出来高は、この株の底堅さを示しております。RSIも18%まで落ちました。ダイバージェンス度が6Kあります。この時期の新興市場株には珍しい。明日は少し押されたところを拾っておいて、後は根気よく持つというのがいいかも知れません。一応の戻しの目安は135Kあたり。

5.9020東日本旅客鉄道
 明日は963K以下、960K以上での仕込みです。上げは975Kから980Kあたりまで。一気に欲を掻こうとしても、こうした株は駄目です。軽く利益を10Kから15K稼ぐためのもの。寄り付きがプラスではじまるかどうかも1つの目安です。ちなみに取り上げた理由はOSCのプラ転(35%→36%)と乖離幅2Kという数字からです。

6.4502武田薬品
 もう1つ内需関連株。この株、こうしたポジションからは高めで始まることが多いようですが、できるだけ7740円以下7700円以上での買いを入れるのが良いでしょう。7600円の直近の安値に近づくようだと、これは底割れと見て、下落一巡するまでは様子見となります。4568第一三共はいち早く底割れしております。こちらは明日、3600円割れを再度起こすようだと、武田も一蓮托生で更に落ちるかも知れません。しかし、夜明けは近いかと思います。いずれにしてもボラティリティが低いのでレバレッジを効かせる方向け。5月10日本決算。

7.3727アプリックス
 仕手株も少々。RSIは15%まで落ちました。明日は263Kという2日の安値を崩されてから、再度263Kを抜きにかかるかどうかが焦点です。もし抜いてプラス終了しOSCもプラ転すれば、翌日の念押しとして、明日の安値を下回らないことさえ確認できれば、そこからは反転に転じる筈。そうした2-3日の値動きのちょうど屈折点を迎えております。一旦爆発すると、こうした株の頂点は翌日の前場となります。そこで一旦降りなければなりません。いずれにしてもデイトレの技を磨くには格好の材料を提供している株です。出来高も多いし信用取引ができないというのも、今時珍しい新興市場の野武士のような株です。しかし、チャートを見るまでもなく落ち武者風となっていることだけはお忘れなく。5月15日決算。さては皆さん、下方修正に怯えているのかな。。

8.3774インターネットイニシアティブ
 4月26日出た日経の業績好調の記事で429Kまで上昇。その後会社側が否定するという茶番劇風のドラマがあって下落を続けましたが、この株ようやく落ち着きを取り戻してきました。何の因果でここまで落ちてしまったのか。ナスダック上場のインターネットの名門企業です。もうそろそろ毀誉褒貶に振り回されるのはよいではありませんか。と言うわけで、明日は406Kがあくまでも底堅いことを確認してからの買いです。そのまますーと上に行きそうだったら2日の終値をチョイと下回るところあたりまでの押し目待ちか。いずれにしても5月15日の決算で結果が出るでしょう。

9.5726住友チタニウム
 このチタニウムの王者、東邦チタニウムと違ってチョイともたついております。4月27日に好決算を発表しましたが、折り込み済みだったのか? 明日あたりが正念場です。12530円割れから12500円をも割り込むようだと非常事態宣言が必要です。その非常事態宣言は長くは続かないと思います。そうなればなったで、その後の反発力が倍増されますので、いずれにしても要ウォッチの段階に入ってきました。

思えば、この株、筆者が会社を辞めた2003年の5月の安値は2137円でした。それが今は12610円です。約6倍です。同じ頃、別子こと5713住友金属鉱山の株価が660円くらい。それが今は2485円です。約3.8倍です。いかにチタニウム効果のレバレッジが大きかったことか。ちなみに、金の価格はそのころグラム1500円でした。それが今はまだ2624円です。たったの1.75倍です。別子の株を買っていた方がよほど収益が上がっておりますね。このあたりの理由は、筆者がくどくどと述べるより、株式のレバレッジについての専門家をお見たてを参考にしてみて下さい。こうした金融工学的な知識があるかないかで、長い目で見た資産運用に差がでるのでしょうね。しかし、資源高はもう済んだ話です。北京オリンピックの前を頂点にして、これからは逆レバレッジが効いてくるリスクもあります。今の別子の賑わいはそのクライマックスに向けての最後のお祭りイベントかも知れません。チタンも同様です。

以上です。今のところ、日経平均は1日に底打ち、マザーズ指数は4月24日に、ヘラクレス指数は4月27日にそれぞれ底打ちしております。いわば、足並みが乱れてのまだら模様と言えます。ヘラクレス指数のOSCなどは前日比+9%の60%にも既に達しております。底打ちをしてから既に天井が近い状態です。マザーズ指数もこのところのOSCの最高値まであとたったの3%分です。日経平均のOSCは底打っての前日比+2%の46%であり、直近の高値の時の66%までまだ「上げ余裕」はあります。このあたりが新興市場との現状での差かと思います。

しかし、こうしてみると、明日の注目銘柄はバランスが取れて、なかなかに役者が揃った感じではあります。またまた自画自賛か???
コメント
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