株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(5.9.07)

2007-05-08 21:18:25 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場は前場の傾向とほぼ変わらず、新興市場はそのまま復活することはありませんでした。但し、日経ジャスダック平均だけは、6日連続のプラスです。しかしこれはあまり参考にはなりません。

昨年のGW明けとそっくりな展開となってきましたが、今晩、これまで引っ張りに引っ張ってきたNYダウ株価が大きな下げに見舞われるなら、これは日経平均ももろに影響を受け、新興市場も連れ安することは必定かと思います。

ところで、NYダウが高値を更新しているのは、M&Aの話題性などではなく、企業業績というのは遅行指標だということから来ております。つまり、業績というのは過去の集積であり、将来の業績は先行指標の後からボディブローのように効いてくる性質を持っているためです。

というだけの話ですので、その辺りは先刻ご承知の相場のプロは、行けるところまで行かせるというのが基本戦法な筈です。

アメリカ市場はいずれ軟化します。いや場合によってはハードクラッシュもあり得ます。今はその前夜のお祭り騒ぎの終幕と筆者は考えております。いずれにしても北京オリンピックのファンファーレが鳴ったところですべてはお終いでしょう。今の資源相場もおなじことです。

さて、そんな遠い将来のことは横にどけておいて、今のこの下落相場でも明日の注目銘柄を見つけて、少しでも利益を稼がねばなりません。そこで恒例の明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.6466トウアバルブ本社
 5月1日の高値に後13Kに迫りました。OSCは既に+6%の69%にも達しておりますが、この株、3月15日には何と80%も付けました。まだPERにしても14.57倍です。日本株の平均が22倍程度。割安です。バブルではありません。筆者はどちらかと言うと、逆張り戦法を採用しておりますが、たまにこのような順張り銘柄にも目を付けることがあります。お祭り騒ぎというのは、人が集まって喧噪が最高潮に達するまでは続くものです。どこが最高潮かというのは、お祭りの場合は屋台のおじさんが、お好み焼きを作るのを止めたときです。不良在庫になってしまいますので、少し前に新しく焼くのを止める筈です。この株はまだ、明日はお好み焼きが鉄板一杯に並べ奉られるのではないかと思う次第です。外れたら、急な出来事(例えば、どこかでヤーさんの喧嘩が始まり、素人が一斉に引き上げたとか)でもあったと思って諦めることです。

2.3848データアプリケーション
 25日に上場したばかり。ご多分に漏れず乱高下中です。今日は330Kで待っておりましたが、さすがにそこまでは一気には降りてこず。338Kで踏ん張っております。OSCはデータが少ないながらも+3%の34%ですが、乖離幅が20Kもあります。明日、338Kという今日の安値を更新した場合は、上場来安値の333Kを意識して、そこからの揉み合いからの脱出の気配に乗じるという手です。

3.2142USJ
 この株底力があるようです。65200円から70100円までの切り返しで、OSCも+4%の54%まで切り返しプラ転寸前まで戻しております。公募価格の49Kは高すぎると味噌クソに言われていました。お陰で?筆者は応募を取りやめた程です。しかし今の70Kという金額、誰が予想していたのでしょうか。最近のユニバースでIPOは苦い思いをしましたが、このユニバースはPBR1倍以下なので下値も知れているとは、IPO評論家のご託宣でした。しかし、東北の貧乏県を舞台にしたスーパーと、腐っても鯛のユニバーサルスタジオ、どちらに株としての華があるでしょうか。このあたりの違いについて認識し直すことから始めなければなりません。だからといって、この株が上がり続ける保証はありませんが、今のところ出来高も堅調です。一時のアルクのような株ではありません。70K割れがあれば乗る手か。

4.6501日立
 大御所の登場です。何と言っても世界の日立です。(お年寄りはどういう訳かHidachiと読みます。)多分、「産後の肥立ち」が連想されるのでしょう。ところで家人は、洗濯機は日立製をずっと使っております。Motor(モートルと読みます)に定評があったからです。あったと書いたのは、日立にしては我が家では結構壊れたからです。まあ、家人の過酷な使用条件に耐えることができる洗濯機は、この世の中にはほとんどないと言っても過言ではないでしょう。筆者はと言えば、しごきにしごかれて、幸か不幸か、歌を忘れたカナリヤのように、もはや壊れる術を忘れてしまいました。それほどしつけが過酷です。ところでこの株、ジリジリと戻しております。OSCも久々の30%台から今日は+5%の44%へと復活です。明日は、895円割れがないことを確認してからの買いです。出来れば899円以下で仕込みたいところ。

5.2384SBSホールディングス
 これは逆張りで落ちるのを待つための注目です。明日はまだ落ちるはずです。314Kという安値を4月23日につけておりますが、ここまで落ちると反発に転じるでしょう。RSIは29%ですが、OSCはまだ50%もあります。40%がベースラインです。まあ、少なくとも320K割れでないと手をつけてはなりません。

6.2385総医研ホールディングス
 4月23日の81500円に今日は迫りました。しかし、何とか切り返してのOSCは+3%の49%とコンバージェンスしての終了です。明日は、今日の安値の82300円を再度割り込むようだと、もう少しの調整が必要です。そうでない限り一旦反発に転じる可能性もありますので目を離さないように。この株、RSIが10%台まで落ちないと反発しないのであれば、今日はまだ24%もあります。もう少し日柄が必要となるかも知れません。その時は80K割れになっていることでしょう。しかし、PERはここまで落ちてもまだ213倍です。何と「抗疲労薬プロジェクト」の御利益が大きいことか。。。見ている方が既に疲労困憊です。

7.4568三共
 クスリ屋さんが軒並み良くないようです。この株、しかしボチボチそれなりの切り返しを迎える筈です。OSCは30%まで落ちました。1月16日の29%以来の低水準です。翌日は3440円まで落ちました。今日はまだ3500円割れにはなっておりません。この3500円割れを待ってからの買い出動です。その後上げても3700円止まりですから、ここはきちんと明日以降の没落状態からの立ち上がり局面でしっかりとレバレッジを効かせる手ですが、気がつくとするすると上げてしまい旨味がないのが、こうした株の難点です。まあ、3500円割れがあれば拾っておいて、後は春眠をむさぼることが出来る方向けかと。

8.5384フジミインコーポレーティッド
 三共に興味がある方はこの株もどうぞ。こちらは3200円割れ待ちです。5月11日決算。同じ半導体関連株のミライアル(こちらはウェハー容器)は相も変わらず手が出ないほどの高値圏にありますが、こちらはウェハー研磨剤が専門ですが、世界シェア9割を押さえている割には、株価は押されております。チョイと腑に落ちません。とにかくまだテクニカルには反転のサインは出ておりませんが、いつ反発に転じるかに注目です。4月23日のOSC28%、終値3280円に対して、今日はまだOSCが40%、終値は3270円です。明日以降、3200割れしないとどうも間尺に合わないようです。

9.4728トーセ
 前場の終わりのブログでも少し触れたこの株、今日は46円高ですが、OSCは前日同値の42%です。上げて始まりすぎたので停滞しているように見えますが、まだまだ上げるつもりのようです。任天堂向けのソフトが絶好調と聞きます。2月には2000円を超えていた株です。昭和54年に東亜セイコーより分離独立したと会社沿革には書いてあります。トーセはそこから来ているようです。しかし、なぜトウセではなくトーセなのか?ましてや中国の子会社は東星軟件有限公司と書きます。多分、トウセ(=通せ)に通じ、任天堂様に対して無礼と思ったのでしょう。そんなことはどうでも良いのですが、業績の上ブレが巷間ささやかれております。決算発表も通過済。押し目があれば買いか。ドーセ下値は知れています。

以上です。持ち越し株は癖株6787メイコーの3600円の高値掴みのみ。明日の相場が見えない時は癖株にすがるに限ります。それでは明日は良い日となりますように。
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やはり上げ疲れか

2007-05-08 11:25:21 | 株に出会う
今日の新興市場は昨日懸念したとおり、日経平均ともども先物に振られる展開で、調整入りの気配が濃厚です。

OSC値はマザーズ指数が-10%の48%、ヘラクレス指数は-5%の64%と落としております。マザーズ指数は2月23日の63%まで届かずに失速。ヘラクレス指数はさすがに1月19日の77%という「驚異的」な数字を凌駕するには至らず、これも4月5日の62%を昨日大きく抜いたのを最後に下落モードに入りました。

今の新興市場相場では、もし今日のような日に上げるのであれば、トコトン押し込まれての最初のリバウンドの日くらいではないでしょうか。既に上げ始めから4-5日経過では体力も残っていないでしょう。

このような下落基調を予測していたため、持ち越しの3074ゴルフパートナーは-1Kの145Kで撤退。今日の様な日にゴルフに興じている訳にはいきません。落ちない3034クオールでその損をリカバリーと、前場は行ってこいの状態で、持ち越しは何もありません。ここから数日は下落調整の日となりますので、あまり張り込むべきではないかと。

まだまだテクニカルには落ちるべきところまで落ち込まないと、リバウンドといってもその日限りに終わるようです。

クオールが何故落ちないかは、一応テクニカルには説明がつきます。また、今日見逃しましたが、3845アイフリークがなぜ上がったのかも説明がつきます。つまり、下げ相場でも調整が先に済んでいる銘柄はそれなりに買われるということですね。

それにしても新興市場はリスクが残りますので、ここは、もしトレードをするなら、東証の少しひねくれた株、例えば、筆者はあまりに懐疑心を持っているため、昨日買えなかった6378木村化工機あたりで遊ぶのも手かも知れません。この株仕手性がなければ、膠着状態からの戻しをした昨日の終値で買いでした。裏の裏を読んだため今日のいきなりの上昇にしても、また突き落とされるに違いないとの懸念から手出しできず。

後は4月23日の爆上げからの調整を経ての上昇を始めた4728トーセとか、こうした株を見つけながらのトレードをここ数日は行いたいと思います。

しかし、昨日手放した4296ゼンテック・テクノロジーですが、-14Kの245Kまで売り込まれております。+4Kの269Kで手放したのは嘘のような下落ぶりですね。業績懸念からここまで売り込まれておりますので、昨日のフィンテック・グローバルではありませんが、どこかで噂が流れての売り攻勢にあっているのかも知れません。16日が本決算ですから、もし下方修正があれば近々発表があるのでしょう。しかしながら、フィンテックのような、インサイダー的な値動きをしている株が、相も変わらず散見されますが、このあたり何とかしないと市場からますます人が逃げます。もちろん、市場参加者の単なる漠たる懸念が集合して、今日のような値動きにもなることもあり、確たる証拠がない以上、何とも言いようがありませんが。

まあ、ほどほどに注意しながらトレードした方がよろしいのではないでしょうか。
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