株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(5.14.07)

2007-05-13 09:50:23 | 明日のモニタリング銘柄
さて、当面の市場の動きについては、別記事を参考にして頂くとして、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.9501東京電力
 この地味系大型株、明日高く始まりジリ上げならそのまま買い、3820という前日終値以下に押されたならそこで買いか。OSCは+1%の35%とコンバージェンスしております。11日に上げるべきところが頭を押さえられた株。

2.9020東日本旅客鉄道
 明日959K割れが回避出来る勢いがあるなら。

3.6501日立
 先日取り上げてから更に下落。期待を裏切っておりますが、もう少し日柄調整がいったということでしょうか。まだ油断はできませんが、下げ止まりの兆候が出ております。といってもOSCは2日の38%に対して40%まで押されております。明日は底抜けするかも知れません。いずれにしても875円という11日の安値が安泰かどうかを確認してからの参戦です。

4.4502武田薬品
 11日は好決算も利食い売りに晒されましたが、RSIも25%まで落ち、OSCは36%のままです。明日は7640円までは押されるかと思いますが、そこを凌げれば反転するはず。

5.4822ハドソン
 この株、来期見通しが四季報を下回ったということで強烈に売られてきましたが、売られすぎからの反動高で、11日は後場に何とプラ転です。明日は押し目があればすかさず買いも入る状況となっております。1783円が割れるようだとこれはチョイと事情が異なってきますので注意。

6.6871日本マイクロニクス
 これは逆張りです。3650円を割り込むと危険水域に入ります。そうならない前に反発するようだと、ここは一旦切り返しかと。OSCはいずれにしても35%までおちました。RSIも36%とこの株にしては低水準。決算は5月25日ですのでまだ先です。

7.2385総医研ホールディングス
 何とか11日の後場は窮地を脱したようです。OSCも+3%の50%まで回復。RSIも+5%の33%です。この株、オシュレーター系指標は一貫して上げながら、終値を下げ続けてきた典型的なダイバージェンス銘柄です。プラ転するまでは安心できませんが、欲を言えば明日もう一度80Kを試すような下げがあってからの切り返しを期待。出来高極少。疲労困憊。奈落を見続けている株。しかし何故か憎めません。

8.8035東京エレクトロン
 11日の決算では来期予測が四季報よりも良かったようです。このところ押されたおりましたので、明日は上げ必定か。テクニカルにも絶好。しかし、明日の寄り付きではもう遅いのかも知れません。押し目待ち。半導体の設備投資意欲が旺盛ということの証左ですね。筆者もフジミを持っておりますが、半導体関連銘柄は要注目です。

以上です。持ち越しは3846エイチアイ、5384フジミインコーポレーティッド、4680ラウンドワン、そして3774インターネットイニシアティブの4つです。IIJは15日決算。ラウンドワン(来期四季報予想下回る)のこともあり持ち越しは控える予定。

このラウンドワン、うっかりと決算日をチェックし忘れておりました。プラ転していたので11日の引けに試しに指していたら最後の成り売りの一振りで約定。こうしたリバウンド期待だけで動く、業績期待を下回り続けている右肩下がりの銘柄は、決算日をまたいでの持ち越しは厳禁でした。明日は、これまでの下落のモーメンタムが「評価」され、来期の決算への失望が相殺されれば、材料で尽くし感からあまり下げないかも知れませんが、まあ普通なら下げるでしょう。これも1つの勉強かと。
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来週の相場はどうなるか?

2007-05-13 07:36:44 | 株に出会う
NYはひとまず一押しは買いの格言通りには反発したようです。これで明日の悲観論は後退するでしょう。

金曜日は新興市場も全面安の展開にはならずに、寄り付きは「意外なほどに堅調」な銘柄が多いようでした。2126GCAなども寄り付きから少し下がったところ底を打ち、後はじり高&ボックス圏の動きでした。

まだ去年の再来懸念は払拭されていないと思いますが、昨年とは少々パターンが異なるようです。。

昨年は、日経平均で見ると、連休明け2日目から6日連続下落し、5月17日に一旦150円ほど反発、その後は上げ下げを繰り返しながら6月14日には14046円の安値をマークしております。その間、一度も5月17日の安値16034円を抜けませんでした。直前の高値の17480円(4月21日)からの下落率が、5月16日までで7.8%と比較的穏やかでしたが、その後14046円の安値までには累計で19.6%まで下落しております。

今年は同じ尺度で見てみると、4月17日の高値17782円からの下落率は、5月11日でたったの1.8%に留まっております。これは5月1日に一足先に17203円という安値を付けたためです。この時点での下落率が3.2%です。つまり、連休を挟んでの調整をあまりしていないのです。昨年のような大きな下落をする気配がまだ感じられないということですね。

1つの仮説は、NYがこの間ずっと上げ続けていても、日経平均だけは取り残されていた(これにはPER23倍という割高説がありますが。)ことがありますが、この説は昨年から言われていることでありあまり関係ないと思います。やはり来期決算の出揃うのを待っていたことや、SQ値算出を通過するのを待っていたためと見るのが自然でしょうか。

それから、もう1つの仮説は、今年は2月末から3月初めにかけて世界同時株安で9.6%もの下落を短期で成し遂げたという実績?が既にあることです。株式市場のアノマリーの1つに、大きなショックは短期には連続して起こらないというのがあります。まだ3ヶ月しか経っておりません。NYダウが調整をやむなくするにしても上げ下げしながらの穏便な下落調整になっていく確率が、少なくとも夏場までは高いと考えます。

そうなると、ここは日経平均も上げ下げを繰り返しながらのボックス圏での動きがしばらくは続くと考えても良さそうです。ちなみに11日のOSCは56%です。4月11日の66%という直近ピーク値にはまだ「余裕」があります。

さて、新興市場の方ですが、これは日経に引きずられるのは仕方ありませんが、日経がこれ以上大きく落ち込まないとすれば、マザーズ指数の場合で見ると、4月24日につけた897ポイントという安値を大きく下回っての2番底をすぐに付けに行くことも考えにくいと思います。既に新興銘柄の中には、前回の安値を付けた時と同じようなテクニカルな兆候が現れております。命は短いものの、一旦1000ポイントあたりまで戻す展開もあり得るかと思います。その後にNYダウや日経に引きずられながら2番底がひょっこりと姿を現わすという見通しです。

それまでは個別の好業績発表済の銘柄を中心に、新興市場でも東証でもトレードをするのが基本かと思います。

結論として、NYダウはここ1ヶ月くらいかけて「緩慢で正常」な下落調整に入るという見通しに変更します。緩慢といっても、100ドルを越える程度の下落は何度か繰り返すでしょう。株は同じパターンを短期では繰り返さない(学習効果がまだ効いているため)というのが、筆者のつたない経験から得た見通しです。外れたらご免。。。
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