明日の注目銘柄（５．１０．０７）

後場はヘラクレス指数のＯＳＣが７０％まで達して前日安値を抜いたのが目につく程度で、マザーズ指数は前場のまま。日経平均は後場強しといったところでした。しかし、今日の注目銘柄はほぼ全滅。前場に損切った６７８７メイコーは今日の最安値でした。また４１５Ｋで落ちてくるのを拾った３８４６エイチアイは、後場の下落局面で４０８Ｋで損切り。その後引けにかけて一時買値を奪回して終わる、という最悪の日でした。

引けにとりあえず買っておいたのは、３２００円割れからの３２００円回復の際に買った５３８４フジミインコーポレーティッドのみです。これは２週間程度かけての戻しのサイクルに入ればホールド継続です。しかし、１１日の決算を控えて全く嫌な動きです。下方修正はもはやないものの、上方修正もなしといったところですか。

マザーズ指数が特にひどいですね。下げ過ぎと思ってもほんのわずかなリバウンドでもう天井に届いてしまい、そこからは買いが入らずむしろ見切り売りが出るといった、全く市場としては仮死状態です。普通では勝てない相場の動きです。とりあえず見送りといった方々がドシドシ増えているような気がします。

さて、気を取り直しての明日の注目銘柄です。

１．２１２６ＧＣＡ
　マザーズに踏ん張って貰うためにはこの株に期待するとところ大です。ＯＳＣは＋４％の３７％とコンバージェンスし、直近、５月７日のＯＳＣ３６％を抜いての切り返し体勢にあります。ＲＳＩも近来になく２６％まで落ちました。明日は７４２Ｋを巡る攻防からの切り返し期待。一応７３３Ｋまでの下落は覚悟。

２．２１４４やまねメディカル
　この株は昨日ＯＳＣ３２％を付けての今日は＋６％の３８％での＋９Ｋ終了を評価しての注目です。明日はもし押されることがあれば２５７Ｋを下回るかどうかで反転すれば、そこが逆張りの買い場となります。デイサービスセンターという業態はあまり筆者の好みではありませんが、この際贅沢は言っておれません。この平仮名と片仮名混じりの変な株にひとつ注目してみます。

３．３０７３ダイヤモンドダイニング
　どうしてもこの株気になります。ずっと膠着しているようですが、ＲＳＩは５月２日に１６％まで落ちて底を打っております。しかし、ＯＳＣがその日の５１％から下げて８日は４２％になり、今日は＋５％の４７％と回復しております。出来高は極端に細っておりますが、４月１０日、１１日とストップ高を連発するほどの好業績を発表した株です。今が仕込み時かと思います。ここから落ちてもわずか２０Ｋほどのものです。

４．３８３５ｅＢＡＳＥ
　これも出来高が減少中ですが、テクニカルには買い場を迎えております。明日は出来れば４０１Ｋ以下で、駄目でも４０８Ｋ以下で仕込むことです。もし勢いよく４１３Ｋ越えから始まり上昇するようなら、そこは地合を見ながらの追随買いとなります。しかし、地合次第で仕掛けどころが異なるというのが、株の売買にタイミングを難しくしておりますが、そこは簡単に考えるのも一方策です。つまり、前日安値近辺まで押されるまでじっくりと待つ事です。そして、前日安値を下回った時は、まさにリバウンドのエネルギーが益々溜まっていると思って、決して目を離さずに反転時を待つことです。しかし、そうはうまく気持ちがついて行かないのですよね。変な欲が邪魔して。

５．４８２２ハドソン
　来期の見通しが四季報を下回る保守的なものだったとのことで、今日は１９７円も下げました。これは貸借銘柄であることに注意。ＯＳＣは一気に１３％落ちて４９％になっております。まだ下げる動きは当然出ますが、後５０円から７０円ほども下げればリバウンド狙いと買い戻しの動きが始まる筈です。そこを根気よく狙う手です。一応１９１０円以下で拾うようにした方が良いでしょう。

６．３３４３チップワンストップ
　この地味系株、今日は３８９株も出来高を記録しております。これで灰汁抜けしたのかを占う意味で明日は注目です。１９８Ｋ以下で拾えれば良し、間違っても２０５Ｋ以上では拾わないことです。

７．２３８５総医研ホールディングス
　筆者もこの株好きですねぇ～。凝りもせずに取り上げております。疲れ知らずかも知れません。まあ、それほど押されているということでもあります。底なし沼に一緒に引きづり込まれるような快感があるということかも知れません。ずばり明日はプラス始まりならそのまま上に行くかも知れません。下げても８１５００円という直近の安値が崩れなければ、そこからは切り返すでしょう。８５Ｋあたりが上げの最初の関門です。しかし上値が重いとはこの株のためにあるようなものです。大病院は３時間待ちの３分診療というとんでもない待ち時間の重さです。その咎がこうした銘柄に無言のうちに来ているのかも。

８．６７６２ＴＤＫ
　５月１５日が本決算です。そのための買い控えかも知れませんが、それにしてはなかなか１万円割れがありません。そんなに業績が悪いとも思えません。ここは１つ、このところの膠着から抜け出した感のある、明日の動きに注目したいと思います。買うなら１０１００円以下で手当したいもの。もし１００３０円割れになるような動きなら、これは１万円割れは覚悟して、そこからの投げ終わりまで待つ以外にはありません。

以上です。

下落の始まりか単なる踏ん張りか？

今日の前場は、日経平均と新興市場の値動きは対照的でした。日経平均が先物に押されて安く始まったものの、その後は、ＮＹダウの昨日と同じくじり高を辿り、前場終了段階ではプラ転しております。

それに対して新興市場は、その日経の反転にはついていけず、じり安で終了しております。このあたり、まだまだ腰が弱いどころか、どこか骨折でもしているのではないかと思うほどの腰砕け方でした。４７５１サイバーエージェントがその典型です。一体上げたいのか下げたいのか全く不明な値動きです。幸い、家人が昨日仕込んでおり、朝の少し高いところでうまく売り逃げたので救われております。

しかし、今のところ新興市場は拮抗している感じがあります。ＯＳＣではマザーズ指数が前日同値の４８％、ヘラクレス指数が＋２％の６７％です。

今日これ以上後場に押されなければ、明日の日経やＮＹの状況によっては、少し追随していけるかどうかといったところです。

ソフトバンクの値動きが新興市場に大きな影響を与えているようです。そのバンクは１０時を過ぎてからの切り返しが鮮明です。日経平均もこれに引きづられているのでしょうが、新規ＩＰＯの一角が急に動意付いたのも、このバンクの切り返しと軌を一にしております。

筆者は初動でのその動きを２１３８ウェブドゥで知りましたが、例によって棒上げした後でまた押されるだろうと思っておりました。ところが、その他の銘柄、３８４２ネクストジェンや３８４４コムチュアなども上げているのを見て、３８４６エイチアイを指しておきましたが、どんどんと上に行くばかり。何とか指し値を切り上げて４１５Ｋで約定しましたが、さて、後場はこのような前場の直近ＩＰＯの動きが加速するかどうかに注目です。勝負はやはり今日一杯でしょう。この不安定な中で持ち越しても、明日をも見えない相場です。皆さんの気持ちもそのようです。明日は明日の風が吹くようです。

それに引き替え、従来の新興市場の値動きのなさといったらありません。唯一の持ち越しの６７８７メイコーはあまりのかったるさに３５００円でついに匙を投げました。この株では勝った試しがありません。そして、目を離した時に限って２－３００円の上昇を演じているのです。全く相性が悪い株です。しばらくは手がけないこととします。

相場に復帰の家人は三菱ＵＦＪニコスやサイバーエージェントで小遣い稼ぎをしているようです。ひとまず資金繰りもうまくいっているようで安心ではあります。塩漬けにならないよう、それだけは口を酸っぱくして言っております。

いずれにしても当面は神経質な相場が続くかと思います。それにいつＮＹダウが大きく落ちるか、皆さんそればかり気にしているため、短期の需給勝負とならざるを得ないようです。落ちたら落ちた時に拾うだけの資金を確保しておいた方が良さそうです。しかし、今度落ちると、結構キズが深くなるような気がします。世界同時株安の時のリバウンドを思い出し早めに手を出すと、今度はチョイと様子が異なるのではないでしょうか。そんなにきちんと歴史は繰り返さないものですから。