明日の注目銘柄（７．４．０７）

後場は、マザーズ指数がゼロ値近辺まで戻して、ＯＳＣを前場比で＋２％の５１％に、ヘラクレス指数もＯＳＣを１％上げて４８％で終了。日経平均は前場比－４％の５２％で終了。いずれも、前日からはＯＳＣを落としており、下降トレンドに転じたのかどうかですが、ヘラクレス指数は２５ＭＡを割り込んでいるものの、全体の地合としてはまだ上昇トレンドです。しかし、短期的には６月２７日を底にしての上昇が一旦調整過程に入ったのではないかと見ております。

もし明日以降にその６月２７日を下回れば、完全に下降トレンド入りと言えるかと思います。

さて、なかなかに難しい局面ですが、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

１．３８５０ＮＴＴデータイントラマート
　まず、直近ＩＰＯからこの株を取り上げます。今日でＯＳＣは－８％の２４％まで下降。６月２７日の安値の５８３Ｋが意識されるところまで降りてきました。今日は寄り天だったようです。明日は６００Ｋ割れからどこで一旦底打つのか注目。このＯＳＣからは５８３Ｋが当面のターゲットかと思います。

２．３８２３アクロディア
　ＮＴＴＤＩＭと比べて、今日の安値からの反転攻勢は先輩銘柄だけにさすがでした。しかしＯＳＣは５月２４日以来の３０％台の３９％へと落ちております。こうしたケースは、今日の４４７Ｋという安値で一旦下落の歯止めがかかるかどうか、そしてそこからの反転が今日と同じようになされるかが焦点です。その反転があってＯＳＣを４０％台以上に戻してのプラ転終了なら、明後日の上昇が期待できそうです。随分と条件が付きました。しかし出来高が衰えないのは凄いですね。指数値は６月１４日レベルまで落としておりますので、その前日に追いつくにはやはり４４７Ｋの攻防となります。

上場来安値圏に沈む３８４６エイチアイと比較されているようですが、ギリシャ神話の主人公を思わせるこの株の名前に、どうもエイチアイこと「エッチなインコ」は負けているような気がしてなりません。この際思い切ってアクロディアとの対抗上、ローマの英雄「カエサル」とでも改称してはいかがなものでしょうか？エイチアイで負けている方々には、カエルの小便のような響きで恐縮です。

３．６７５８ソニー
　ソニーが変調です。アラブの石油成金が確か買っていたはずですが、彼らはもう手放したのでしょうか？そんなことはないでしょう。これだけオイルが上昇しております。銭に困るような方々ではありません。すると、一体全体犯人は誰か？多分、任天堂とそのユーザーでしょう。しかし、ＩＢＭ、東芝との共同開発の「セル」に膨大なお金をかけたのはいかにもソニーらしいと言えます。こうした種まきはすぐには実を結ばないものです。ＰＳ３をつないで、スーパーコンピューターを凌駕するアプリケーションを動かすと言うプランもあると言うではありませんか。こうしたことに資金を投じる会社は実は尊敬に値するものです。世の中がすぐにはついて行けないだけです。ともあれ、その気概に１票は投じたいと思っております。今日の安値６１４０円で止まるかどうか注目です。

４．６４９２岡野バルブ
　今日の６３７８木村化工機や６３５６日本ギア工業のストップ高を見て、もう、やけ糞でこれを取り上げます。その昔４００円位で筆者は閑散とした売買に参加しておりました。決算時期が来ると１－２日動意づくのですが、その後はさっぱりでした。ところが、このところの上げっぷりは一体どうしたことでしょう、岡野社長。まるでバルブの栓が全開どころか、渋谷のスパの事故に影響されて、栓がどっかにぶっ飛んだようです。ＯＳＣはまだ＋３％の６８％で、６月２１日からの３連チャンで付けた８４％からすると、まだまだ控えめです。もっともこの株を買うのは自由ですが、その代わり火傷しても筆者は預かり知りません。どこか近くのお知り合いの消防士さんから出動服を借りての参戦をお勧めします。

５．６７７９日本電波工業
　強気の株をもう一丁。「強い株はより強く、弱い株はより弱く」が今の相場を適切に現しております。致し方ありません。株は人気投票です。この株、月足で見ても青天井です。ｉＰｈｏｎｅ人気とやらで水晶発振器の需要期待があるそうです。ＰＥＲはまだ２２倍。少々不安のある方は、６６６６リバーエレテックもお勧め。こちらはまだＰＥＲが１５倍弱。このリバー、明日は１２３０円あたりに降りてくると買っておいても良いかと。

６．８９３３エヌ・ティ・ティ都市開発　
　どう見てもこの株押されすぎかと。しかし、期待値が元来大きいのでしょう。ＰＥＲは５１倍を超えております。今日の日経にＮＴＴが通信以外のビジネスの売り上げを思い切って増やすとの記事が出ておりました。不動産関連がこの銘柄です。ともあれ、この株、６月３０日にＯＳＣで３０％を付けて以来、今日は前日比＋１％の３４％ですので、まだまだ超低空飛行中です。しかしＲＳＩにしてもＶＲ改にしても底値を脱してはおります。後は日柄の問題だけですが、明日今日の安値の２２３Ｋで踏み度止まれるかどうかが注目です。

７．４８２２ハドソン　
　最後にこの癖株を取り上げます。明日はあくまで押し目を待ちます。１４３０円以下になるのが望ましい。指数値だけを見ると後２０円ばかりの下落で今年の最低値に追いつきます。ＶＲ改はちょうど７０％を超えてきたところ。しかし、この株だけは当てになりません。多分、西部劇に出てくる気障なフーテン野郎のような名前が災いしているのでしょう。

以上です。呉々も自らが市場のフーテンにならないよう、微力ながらお祈りしておきます。
　

機銃掃射に合う

こういうアメリカが大きく上げた日というのは、寄り天になると言われますが、今日の相場は昨日からの上昇局面の波に乗っていたこともあり、原発銘柄など勢いよく１０時過ぎまでは上げました。しかし、さすがにそこからは上げすぎと見た売りが優勢。

例えば、６３５６日本ギア工業など２５日移動平均からの乖離が５３％にもなっております。これはさすがに、一旦利確が正しいでしょう。これも原発銘柄の１つですが、つい先日まで３００円台でした。低ＰＥＲが評価されての買い上がりですが、既に１５倍に達しております。一度押し目を形成しないと一気の駆け上がりは無理かと。

タイトルの機銃掃射にあったのは、３８４６エイチアイこと「エッチなインコ」です。幾ら何でも、今日くらいは少しは戻すだろうと思い、寄り付きからの上昇局面にはついていかずに、３１２Ｋで指していたところ、いきなりの機銃掃射です。それが１０時過ぎにでも出るのなら分かるのですが、何と９時５分頃からです。時間のある方チョイと９時５分の３１５Ｋから以降の投げ売り爆弾をご覧下さい。ＭＭなのにこの一瞬の投げは、普通の個人投資家のシステムではチョイと不可能かと思います。とにかく指し値を１つ１つしないと約定しない訳です。これは多分弱小投資顧問会社かどこかの売りかと思います。

こうした機銃掃射が出る時は、一気に心理面で冷やされます。止む得ず－２Ｋですぐに手を引きました。本当にとんでもないエッチどころか凶暴なインコでした。

前場は、８９３３ＮＴＴ都市開発での１Ｋ抜きだけです。玉が多くないのであまり成果出ず。その後この株２２４Ｋでうずくまっておりましたが、この値段で買うチャンスは、数分ですが、ありました。この一瞬の買いどころの見極めが出来れば、こうした牛馬の歩みの株でも勝機はあるのですが、まだまだ市況との連動の動きが読み切れませんでした。

さて、そうしたトレーダーの喜怒哀楽を巻き込みながら、今日の上昇への期待は、少なくとも前場を見る限り、今日買いに入った多数の投資家にとっては、あてが外れた状態と言えそうです。

ＯＳＣ値も、マザーズ指数が－４％の４９％、ヘラクレス指数が－７％の４７％、日経平均にしても－１％の５６％と下降局面に入っております。これは朝方からの高めの上昇からの下降度合いの方が大きいということを示唆しております。

そのあたりを注意しながら後場のトレードで何とか果実をもぎ取りたいと思っておりますが、特に新興市場銘柄は、このエイチアイのように、時折投げ売りが出ますので、動きが収まるまでは手出しを控えておいた方が良いと思います。急激な投げがあればそこでうまく拾えば、多少のリバウンドはあるのですが、それもこの相場トレンドでは限定的かと思います。