株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(7.13.07)

2007-07-12 21:45:02 | 明日のモニタリング銘柄
いやはや、久し振りの天から降って涌いた急襲でした。原発銘柄などの仕手株を前場に仕込んだ方にとっては、天から降ったのは雹やあられどころか矢のように感じたことでしょう。破魔矢であれば良かったのでしょうが、自ら望んで地獄の3丁目に足を踏み入れた方々にとっては、それはもとより望むべくもありません。そのあたりにはいわゆる仏さんはいないものです。

木村化工機の大量の特売りがきっかけかも知れませんし、8604野村ホールディングスの年初来安値がきっかけとも言われておりますが、やはりサブプライムローン問題の深刻さが背景にあるものと思います。日本の金融機関も影響がない訳ありません。

さて、若干の持株はパニック下げが始まる少し前に処分し比較的軽症で済みましたが、家人は例によって放置プレーで、PCの前で昼寝を決め込んでおりました。お金を大事にする感覚がどうも生まれつき麻痺しているようです。

明日以降ですが、日経平均を見るとOSCはまだ前日同値の43%と踏ん張ってはおります。25日移動平均線を少々割り込んだところ、かつ75日移動平均線からはまだ少々上に位置するところにあります。まだ、奈落を目指す軌道に乗ってしまった訳ではなさそうです。18000円割れはあったものの、17900円を下回らない限り、まだ上昇過程にあるとの相場博士のご託宣もあり、OSCから見てもその通りではないかと思います。日経平均の今年のOSCの最低値は3月7日にマークした38%です。その後は41%というのを2度マークしての、今日は43%での終了です。明日は30%台を窺うのかどうかが焦点です。今晩のNY市場で更に状況が悪化すれば、30%台突入は不可避かも知れません。いよいよ風雲急を告げてきました。

日経がこのような状態です。新興市場はもっと悲惨な下げに見舞われるのではないでしょうか。今日でマザーズ指数のOSCは-6%の38%ですが、ヘラクレス指数の至ってはまだ-1%の54%です。30%割れまでも覚悟をしなければならないかも知れません。

そうした中で、束の間のトレーディングのための明日の注目銘柄です。
コンバージェンスが銘柄を中心に、テクニカルにそれなりの健闘を示しているもののみ自動的に抽出してみます。

テクニカル用語の簡単解説

【2%以上のコンバージェンス銘柄】

1.2144やまねメディカル
 今日の安値の223Kは下げすぎだったのかも知れません。このまま明日も切り返すかどうか?

2.4849エンジャパン
 まだ25日移動平均線からの下方乖離率は9%です。400K割れなら一昨年の4月1日以来です。

3.3840イーキャッシュ
 まだ押される余地あり。すると463Kという7月5日の安値がまず意識されます。どこで下げ止まるかが勝負。

4.5727東邦チタニウム
 ストップ高を付けた6月15日以前の水準まで訂正されるかも知れません。そうなるとOSCで37%、終値で4740円あたりが下げ止まりどころかと。安値としては4600円割れあたり。

5.6677エスケーエレクトロニクス
 新規事業期待への思惑買いで6月中旬以降は出来高が増えておりましたが、ここにきてさすがに期待だけでは人気も離散するというもの。しかし、この上げ基調の影響からか、OSCとしては2%コンバージェンスしての56%です。あまり下げ影響がなかった銘柄でしょう。

【OSCの10%以上の急落銘柄】仕手株を除く。

7.2459アウンコンサルティング 50%→40%
 決算期待で買われた分、揺り戻しも大きいということか。しかし200Kを割るような銘柄ではないと思います。

8.6368オルガノ 64%→53%
 6月8日以来の前日安値割れです。一度明日は落ち度止まったところからのリバウンドは期待できるかと思われる下落です。

9.6920レーザーテック 73%→63%
 25日移動平均の2960円あたりまで降りてくればとりあえず反発か?

10.7236ティラド 70%→56%
 ロシアでの合弁事業など囃されて高値更新したのが11日。たったの1日での調整。704円という6月28日の安値が意識されるところ。

11.5010日本精蝋 49%→38%
 6月14日に35%というOSC値をマークして以来の低さ。後3%分の「余力」がありますが、464円あたりの直近の安値をターゲットとしての下げ止まりなるか?

12.6256ニューフレアテクノロジー 61%→49%
 このところの上げが筋の方々の支援もあったようで急でした。その反動でしょうか。しかし後20Kも下げればまたぞろ物色されるかも知れません。

【番外編】

ついでに、この地合にもかかわらず終値、OSCともにプラス圏に終始し、やけに強かった銘柄。何か事情があるに違いありません。明日はこの頑張りの反動に注意。

・4822ハドソン ・8894原弘産 ・9438エムティアイ
・4974タカラバイオ ・9436沖縄セルラー電話
・2371カカクコム ・6787メイコー ・4613関西ペイント
・8874ジョイント・コーポレーション ・9107川崎汽船 
・4548生化学工業 ・4775総合メディカル ・8902パシフィックM
・8905イオンモール ・4972綜研化学 ・4816東映アニメーション
・3971東セロ ・1976明星工業 ・4502武田薬品
・7751キヤノン ・7201日産自動車 ・7267本田技研
・6758ソニー ・6752松下電器産業 ・2413ソネットM3
・4238ミライアル ・6158和井田製作所 ・8941レイコフ
・6259大崎エンジニアリング ・

以上です。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

根っこにある不安が

2007-07-12 11:26:57 | 株に出会う
アメリカの例の問題が段々と市場心理を冷やしております。

一昨日はサブプライムのCDO(資産担保証券の一種)の格付問題で、S&Pなどの格付会社と金融機関の株が売られました。このCDOは様々な格付の証券をいわばごっちゃ煮にしているようですが、投資家はAAA格付で安心と思っても、住宅価格の低迷または下落による破綻が増えているため、債券の格付けそのものが「実質下落」している訳です。しかし、格付会社は信用にかかわるため、一度付けた格付を早期に変更することは避けようとしますが、それが避けきれなかった程に、資産担保価値の実質下落が進行しているのが、ことの真相のようです。

こうなると、アメリカの消費を支える住宅関連需要が大きく後退する懸念がいよいよ現実味を帯びてきております。それだけで済めばよいのですが、レバレッジを効かせすぎて破綻したヘッジファンドの解散を受けて、連鎖的な金融機関の信用不安が醸成されるようなことになると、これは日本のバブル崩壊後の状況に似てきます。

こうした世界経済を揺るがす根っこの問題が解消されない限り、じわじわと景気が押し戻されるのではないでしょうか?

そうした重苦しい雰囲気を反映してか、多少のリバウンドで今日はプラス圏に日経平均はありますが、更に上を窺うエネルギーには乏しいようです。先物にしてもたったの40円の値幅です。

かといって、ここで新興市場祭りが開催される訳はありません。まだ余韻の残る原発祭りは、6378木村化工機が孤高の頑張りを見せておりますが、さすがに1-2度リバウンド局面を見せてからは、明らかに下を向いております。ここでまだホールドしている方々がいること自体不思議です。他の原発銘柄はほぼマイナス圏に沈んでおります。

前場は、まだエントリーがうまくいかず、4062イビデンを7900円で待って買ったのはいいのですが、その後7860円まで押され、その後の切り返しでプラス転換するも、前場の引けにかけて再度下を窺う勢いです。結局+1Kでの逆指し値作動で一旦撤退。逆に3789ソネットエンターテインメントは-1Kでの損切り撤退でした。

後は、301Kが固いと見ての3836ディーバの一発逆転狙いでの304Kでの仕込み玉だけが残っております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする