株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(3.3.08)

2008-03-02 07:42:50 | 明日のモニタリング銘柄
テクニカル用語の簡単解説

最初にいつものOSC4層分析です。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月21日(-535円)①26件 ②4件 ③6件  ④167件
1月22日(-753円)①179件②17件 ③5件  ④2件
1月23日(+256円)①12件 ②10件 ③143件④37件
1月24日(+264円)①5件  ②17件 ③169件④12件
1月25日(+536円)①5件  ②6件 ③181件④12件
1月28日(-541円)①114件②4件 ③7件  ④76件
1月29日(+391円)①17件 ②1件 ③48件 ④134件
1月30日(-133円)①46件 ②45件③63件 ④45件
1月31日(+247円)①8件  ②49件③135件④7件
2月1日 (-95円) ①31件 ②28件③66件 ④74件
2月4日 (+363円)①30件 ②5件 ③118件④60件
2月5日 (-114円)①61件 ②17件③41件 ④84件
2月6日 (-646円)①117件②36件③23件 ④26件
2月7日 (+108円)①65件 ②10件③43件 ④85件
2月8日 (-190円)①80件 ②37件③37件 ④50件
2月12日(+5円)  ①104件②7件 ③48件 ④44件
2月13日(+46円) ①38件 ②18件③79件 ④65件
2月14日(+558円)①8件  ②1件 ③136件④57件
2月15日(-4円)  ①14件 ②26件③128件④34件
2月18日(+13円) ①12件 ②33件③114件④43件
2月19日(+123円)①40件 ②17件③65件 ④80件
2月20日(-448円)①122件②30件③18件 ④33件
2月21日(+378円)①12件 ②7件 ③132件④51件
2月22日(-188円)①28件 ②62件③72件 ④38件
2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件

②が106件とは驚くべき結果です。これがテクニカル指標の限界点かも知れません。と言うのは、期間を区切っての4本足データのみによる機械的な計算結果であること、更に、地合の位置取り(底値近辺か、中庸な位置か、ピーク近辺に寄せ集まっているのか等)によるデータの偏向については考慮できないこと。この弱点が図らずも露呈しているようです。最初の点については、端的には、先週金曜日段階では、752円も下げた1月22日のデータ(28日前)までが反映されておりますが、翌日からの1000円を越えるリバウンドが、どうも②の銘柄数を激増させているようです。その意味では、テクニカルには「先見の明」を見せてはおりますが、テクニカル指標は、明日の世の中の動きまでは見通せません。その限界でしょう。

②のコンバージェンス銘柄は、地合が大底から這い出す兆候としては、これまでは機能してきました。かろうじて、中庸な地合の場合もそれなりのサインを出しておりました。そのような範囲での限定的な使い方も必要かも知れません。

いずれにしても、金曜日のNYダウの変調やら、為替の急激な円高やらで、明日3月3日に日本市場が一旦押されてから切り返してプラ転に近いところまで行くとは、とても思えないのが、マクロな市場動向から言えるところです。

ところで、大切なのは明日は一体どこで下げ止まるのか?ということです。

NYダウがOSCのピークポイントからの300ドルを越える下落を示したのは、直近では1月31日にOSCを64%まで上げた後、2月5日に370ドル安を付けたケースが、今回の状況に近似しております。

その時の日経平均の2月6日の動きを見ると、寄り付きは約200円安で成立し、その後チョイ上げはあったものの、引けにかけてズルズルと安値を更新し、結果として終値は646円安と最悪の下げを記録しております。それから3日目の2月12日に今年2番目の安値の12923円をマークしました。

明日は、この日のパターンに似通った動きをするのではないかと思われます。ひとまず、13000円割れまでの下落は想定に入れておいた方が良さそうです。但し、その時と違って、金曜日に日経平均は既に322円もの下落調整を行ってしまっております。2月5日は114円の下落調整に留まっておりました。つまり、今回は200円ばかり先行して下げております。こうした点からすると、特に根拠はありませんが、600円もの下落が明日起きるのではなく、せいぜい400円程度の下落で止まるのではないでしょうか。13200円辺りでの下げ止まりですね。ちなみにシカゴCMEは13305円での終了です。その関係からもちょうど良い下落想定ではないでしょうか。但し、オプションの週間のプットを見ると、13000円にリーマンとJPモルガンの大量の買いが入っております。最悪、13000円割れも覚悟しておく必要がありそうです。

そこで、明日の戦略は、この13200円辺りまで日経先物が届いた時から反転を開始すると想定して組み立てたいと思っております。

その時に手がける銘柄は、基本的にはこれまで調子の良かった銘柄であれば何でもOKかと思いますが、明日のモニタリング銘柄としては、押しに押された銘柄の売り枯れからの反発体勢にある銘柄を列記しておきたいと思います。

1.9438エムティアイ
 387Kという2月14日の安値近辺まで降りて来てからの反転期待。

2.9020東日本旅客鉄道
 やっと金曜日に立ち直りかけております。大引けには何と1300株の成り買いがありました。10億9千万円の買いです。ジェイコム君でないならどこかの機関投資家でしょう。もう一度明日は822Kの安値を試しに行く筈です。そこを仮にオーバーランしても、押されれば押されるほどその後の反発は強くなることが、金曜日に立証されております。

3.2142ユー・エス・ジェイ
 新興株からはこれに注目します。OSCは+7%の38%とコンバージェンス。RSIもこのところの最低値の28%をマーク。明日の押し目からの反転はある位置取りです。一応、このところの安値の64100円あたりまでの押し目は想定しておくと良いでしょうね。

4.2914日本たばこ産業
 コア銘柄からはこれにも注目。結局、今回の餃子騒ぎが起きて以来の最安値を金曜日はマークしております。インサイダー疑惑がここまで騒がれましたので、意地でも下げなければならなかったのかも知れませんが、既に「犯人」は空売り抜けていることでしょうから、後の祭りとはこのことです。しかし、池に落ちた犬を鞭打つような今回の下落が、更に明日の地合の悪化で酷くなるようだと、テクニカルにも反転するのがこの世の摂理かと。

5.8924リサ・パートナーズ
 金曜日はダヴィンチショックとやらで、やたら下げました。もう一押しの駄目押しで明日も切り返す気配はあります。172Kという1月22日の安値までは下りないでしょうが、根気よく下げ止まり気配をウォッチしておくと報われるのかも知れません。

6.4564オンコセラピーサイエンス
 一時の火山の噴火を思わせるような値動きと出来高は、パタリと止んでおります。しかし、テクニカルには不気味に再噴火のエネルギーをため込んでおります。この株はもちろん地合には全く関係ありません。円高も関係ありません。そうなると、一部のヤクザなトレーダーがひとときの憂さ晴らしに、ひょっとしてこうした株に目を付けるかも知れません。その兆候はやはり何かのニュースは別にしても出来高でしょう。しかし噴火の確率は5%程度でしょうか。あまり真面目に監視するような銘柄ではありません。何しろ、英語の略称はOTSです。最近氾濫しているKY用語風にいうと、この株は、「Ohzon抱えて-Tokkuに-Shindeいる」になるのだそうです。嘘です。

以上です。
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ベトナム・カンボジアの印象

2008-03-02 06:48:29 | 折々の随想
いろいろと所用があり、2月中旬に帰国した、ベトナムとカンボジアの印象記のご紹介が遅れました。

もうすっかり旅行の詳細は忘却しつつありますが、実際に現地を訪れることでしか感じ取れない、筆者自身の印象記を綴ってみます。

まず、カンボジアは予想通りに貧しい国でした。それは、ポルポト政権時代に200万人に上る知識人(反対勢力の政治家はもちろん、教師や医師等の)を虐殺したことで加速されました。フランスで教育を受けたポルポトによる、このような虐殺が何故起こったのか?ある種のイデオロギー(クメール・ルージュ)が行き着いた結末は、ナチスのドイツと同様な、思想的な背景があったようです。

国は貧しいのに、シアヌーク殿下を中心とする王族は、プノンペンに宮殿などを構えるのはもちろん、あちこちに別荘を持っての優雅な暮らしです。しかし、驚くなかれ、アンコールワットなどの世界遺産の遺跡は、民間の会社がその権益を握っており、月収2万円くらいの貧しい国での、アンコールワットの共通入場券が5千円もしますが、その収入は国家には入らずに、その民間会社に入っているとのこと。これは公に認められた賄賂のようなものでしょう。ビザで20ドル、空港税が25ドルもとられます。まさか、これらも私企業に行っているのではないでしょうね??

長く続いた戦乱のため、アンコールワットの近くには、未だに、世界で最悪の「地雷原」が拡がっております。地雷を踏みつけて片腕や足をなくした人が大勢、観光地で物乞いをしておりました。子供達も、母親が物陰でこっそりと見守る中、観光客に物乞いをしておりました。こんな生活では学校にも行けないのですが、国が用意してる収容施設(ここからは学校に行ける)に入ると、物乞い収入(外人観光客から1日に20-30ドルも与えられることがあるようです。)がなくなるので、そうした施設に入りたがらないようです。

それでも、プノンペンの中心地ではコンドーミアムが建設されており、約2000万円もするそうです。ガイドさんの月収が2万円の国です。一体誰が買うのか?今、不動産屋が一番景気が良いそうです。ここにもいつか来た道がありました。

対するベトナムは、何と言っても若者の国です。戦後生まれ(ベトナム戦争終結の1975年以降)の人口が半分を占める若い国です。写真にあるように、若者がオートバイで町中を、まるで蟻の大群のように走り回る姿は圧巻でした。

日本企業も多く進出しており、その勤勉さと手先の器用さ、そして日本人のような気だての良さで、中国の人件費の高騰やら、人材管理の難しさから、中国からベトナムにシフトしている企業が増えているそうです。

しかし、ご多分に漏れず経済成長率は高いものの、インフレもそれに劣らず昂進しております。14%の成長率ですが、インフレ率も10%に達しております。しかし、まだまだ物価は安い水準です。

例えば西欧でのトイレチップは日本円で50円程度が普通ですが、ベトナムでは3円程度でした。

いくつかの写真をご紹介します。



これがカンボジアの典型的な高床式住居です。なぜ高床式かですが、毒蛇やら猛獣の襲撃を避けるためだそうです。昔は野生の象までいたそうです。しかし、階段を伝って毒蛇が進入して来るのではと、人ごとながらチョイと心配。



最初の写真は、カンボジアの孤児を収容する宗教施設の一部ですが、そこにいた女の子です。持っていたチューインガムをあげたら、このポーズをしてくれました。チョイとあさっての方向を向いているのが残念ですけれど。観光地にいる浮浪児と違い、宗教施設にいる子供は物乞いをしません。逆に観光客にこうして挨拶をしてくれました。そうすると何かあげたくなるのが人情というもの。



ホーチミン(昔のサイゴン)の大統領府にいた若者達です。女性はアオザイを着ております。男2人はどういう訳か、30度にもなる暑い中、ネクタイ姿ですね。ちなみに、一番右に写っている女性は筆者の家人ではありません。同じツアーに参加した河口湖の女性です。多分、ご亭主にデジカメで写してもらっているところでしょう。アオザイを着れば似合いそうなお方ですね。



これはアンコールトムの仏像群の1つ。アンコールワットより、トムの方が仏像の遺跡としては見所があります。その中でも、この仏像は、往年の京歌子を彷彿とさせると、現地を訪れる日本人の間で評判のようです。現地人や欧米人は、当然ながら無反応。そう言われれば口元が似ております。



有名なハロン湾に住む水上生活者の筏です。ハロン湾クルーズは確かに鏡面のような内海を3時間ほど動き回るのですが、似たような島々が続いているだけであり、すぐに退屈します。水上生活者の物売りが、観光船の窓を勝手に開けて何やらモノを差し出します。(不思議なことに船内から窓は開きませんでした。)家人はバナナを1ドルで買いましたが、渋くてとても食べられたものではなかったようです。



最後は、ハノイのオートバイ軍団です。ほとんどが若者です。ホンダのスーパーカブのようなオートバイに、3人乗り、4人乗りは当たり前。ホーチミンで見たときは、最高で7人乗りの家族がおりました。どうやって乗るのか?想像がつかないでしょう。小さな子供はよく見ないとどこにいるのか分かりませんでした。よく見るとぺっちゃんこになって体と体の間に挟まっておりました。ところで、あちらでは免許が不要です。乗車定員もありません。お酒を飲んで運転してもOKのようです。バイクタクシーも自由自在。町中では自転車タクシーが外人客を乗せて走り回っておりました。

以上、日本の戦後の闇市の光景(筆者は記憶にありませんが。)を思い起こさせるような、ベトナム・カンボジアでした。それなりに混沌とした光景は異国の風情もあり面白い旅でした。料理は期待したほどの味ではありませんでしたが、なかなかにフランス風ベトナム料理などは乙なものでした。両国とも、米ドルなら喜んで受け取り、釣り銭を現地通貨でよこすのも、かつての戦乱の傷跡を見せているようで不思議な気持ちでした。

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