株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(3.12.08)

2008-03-11 21:49:03 | 明日のモニタリング銘柄
夜に入って少々異変が。

ユーロ・ドルが1.5472ドルまで急伸中です。

これに伴いゴールドが982ドルに上昇。原油も1バレル108.76ドルです。

要するにドルが再度売られているということですね。それにしては、ドル・円は小康状態です。これは日本も同時に売られているということでしょう。

3流政治と硬直した官僚機構の跋扈する国では致し方ありません。これも、選民たる国民のこれまでの選択の結果ですから、自業自得というものです。特に高齢者の保守的な傾向が、ここまで我が国を没落させております。その高齢者がこれからの時代に最も被害を受ける憂き目に遭うというのが、何とも皮肉な現象かと。

この時間、欧州株は概ね堅調に推移。金融株も持ち直しているようです。

WSJによると、アメリカ金融当局がリセッション回避のため、住宅ローン担保債券の買い取りや、銀行以外の金融機関への融資など、新たな方策を検討する可能性がささやかれているようです。

何かこれから動きが出るのかも知れません。緊急利下げは駄目です。その効果は1-2週間しか持たないことがこれまでに立証されております。それだけではなく、インフレの昂進という副作用が益々強まっております。ドル安の進行ですね。

さて、明日は明日の風が吹くとして、とりあえず恒例の明日のモニタリング銘柄です。

1.8732マネーパートナーズ
 M2Jがストップ高に行った割には、この株にはお呼びがかからず。M2Jの方が押されていたのは確かです。しかし、PERはこちらが遙かに低い3.4倍です。M2Jは5.53倍。ところでFX業者は何故こんなに低いのでしょう。まあ、一発勝負屋のビジネスと見られているのでしょう。同じ金融でもエスタブリッシュメントとは些か異なるようです。しかし、こうした荒武者のような金融業(サラ金は嫌ですが)は、筆者好みです。その証拠にエスタブリッシュメントとサラ金株は、これまでほとんど買ったことはありません。

2.9020東日本旅客鉄道
 随分とこれにこだわりますが、今日はジリジリと上値を切り上げ、指し値を上に上に持って行っても追いつきませんでした。やっと乖離幅も7Kとなり、明日は、これまでの膠着からの上放れがあるのかも知れません。JR東海が快調に飛ばしているのに、これが低迷している理由はない筈。

3.1968太平電業
 やっと底値を切り上げOSCも+7%の37%にまで戻しました。原子力を始め発電所プラントに強い会社。環境銘柄の一角でもあります。11月20日に利益の大幅増額(24億円から43.8億円)したにも拘わらず、ここまでの売られ方です。多分、太平電業という、左朴全を想像させるような能天気な名前が災いしているのでしょう。左朴全といっても、若い人はピントこないかと思います。黒澤監督の「7人の侍」の農民役で、オロオロするばかりの役柄といえば、多少はピンとくるのかも知れません。あのとぼけた顔立ちの役者です。明日はせめてキリリとした顔立ちで、襲撃に来た野武士に立ち向かい、せめて10人がかりでもいいですから、野武士の1人ぐらいは、竹槍で気絶に追い込んで欲しいものです。

4.8697大阪証券取引所
 あえて押されっぱなしのこの株を取り上げます。RSIが24%→29%と切り返しつつあるためです。OSCも当然に48%→53%と切り返しております。53%は高いと思われますが、この堅調株の今年のOSCの最低値は、何と1月30日の42%なのです。多分、今年になってOSCを40%以上にキープできている銘柄は、ほとんどないのではないでしょうか。

5.6432竹内製作所
 昨日-5円の2035円で撤退した株。実に執拗な売り攻勢でした。今日は更に下げて1925円まで落とされておりますが、そこからは意地の反発です。見捨てた筆者が悪かったです。1925円で拾って上げるべきだったのかも。まだOSCは+5%の23%です。ユーロ・円もこの時間、円安方向になりつつあります。この株には追い風です。トコトン押されてから大きく反発する癖がある株です。明日はそろそろか。

6.6581日立工機
 これも押されすぎ銘柄。乖離幅も59円あります。ここで反発しないと何時立ち上がるのか、フランチェン!!

7.6762TDK
 今日は控えめな切り返しの終わっております。しかし、乖離幅は何と500円に拡大。OSCは23%→30%と伸ばしております。明日は一気の上昇で7000円回復を期待。

8.7456松田産業
 アサヒプリテックとどちらを取ろうか迷いましたが、明日はこの株の1発に期待。今の時間、ゴールドが再度上昇中。ラリー・ウィリアムズの「予言」では、今日からゴールドの上昇が始まることのなっておりました。全くよく当たるものです。そうなると、明日はこの株が再度、2月22日に見せたような305円高のような馬鹿上げを期待したくなるというものです。

9.1518三井松島
 1つ位はバクチ株を。1月22日に162円まで下げたことからすると、チョイと下げたらないような気がするかと思いますが、指数値で見ると、実はその日より4円分だけですが、下回っております。このところの下げがきつかった証左です。明日は240円越えがあるなら本復したと見て良いでしょう。資源株にハイライトが当たりそうな雰囲気が今晩は濃厚です。このきれいどころを連想させるような鵺株にも、明日は日が当たらんことを。。。

10.9113乾汽船
 最後にこの海運株を取り上げます。まあ、これまでならここまで押されることなく反撃に転じておりました。相当に水分不足で体力が消耗しているものと見えます。海の上で喉が渇いても、海水を飲む訳にはいきませんが、せめて明日ぐらいは、鯨顔負けに海水を噴き上げて、シーシェパードに一泡吹かせてもらいたいものです。

【番外銘柄】

★9438エムティアイ

 この株、今日は悲哀をかこっての-29K終了でした。指数値は1月22日段階を少し下回っております。この株、一体何ものなのか?よく分かりません。常識では計り知れない株であることは間違いありません。明日の大穴。下手すると、その大穴で墓穴を掘るのかも知れません。

以上です。

どれもこれも魅力的なテクニカルポジションにあります。5銘柄ほどに絞り込むと約束をしておきながら、ついつい、番外編まで書いてしまいました。明日は、持ち越しもあるので、良い日柄となりますように。。
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市場概況(3.11.08)

2008-03-11 16:05:17 | 市場概況
3月11日(火曜日)の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC33%(+3%)ボトムは1月22日の24%
・日経平均:OSC37%(+8%)ボトムは3月10日の29%で切り返し
・TOPIX:OSC39%(+9%)ボトムは3月10日の30%で切り返し
・マザーズ指数:OSC39%(+10%)ボトムは3月10日の29%で切り返し
・ヘラクレス指数:OSC41%(+13%)ボトムは3月10日の28%で切り返し
・国債先物:前日比18銭安、OSC41%(-5%)ピークは2月20日の49%
・日経先物夕場:12690円(大証終値比70円高)
・NYダウ:416ドル高 OSC54%(;14%)ピークは2月28日の63% 更新
・シカゴCME日経先物:13000円(大証比+385円)更新
・ドル円:103.42円(1円63銭円安)OSC54%(+13%)ピークは2月14日の64% 更新

いやはや、今日の後場は、これまでに溜まりに溜まっていた鬱憤が、一気に吹き出した感じです。

テクニカルには、9日のOSC指標から、昨日10日に反発局面を迎えていながらも、また機械受注が予想を上回りながらも、あえて-250円安に沈んで、年初来安値を叩きだし、日経新聞の今日の1面を飾るまでは、その筋のお方は許してくれなかったようです。

その反動でしょうか、OSC4層分析では、①が166件→5件へと激減。代わりに③が7件→159件と激増です。そして、②のコンバージェンス銘柄件数も11件→33件と激増。30件を越えた翌日は基本的には上げることになっております。

まあ、チョイと上げすぎですので、むしろ明日の相場がその反動で腰砕けになることを恐れなければならない程です。NYダウがほどほどに終始してくれれば、明日も今日の勢いが持続し、乗り遅れた方々が一斉に買い向かうのではないでしょうか。

明日のモニタリング銘柄は、今日乗り遅れた銘柄やら、控えめな反発に終わっている銘柄に焦点を当てて、別稿にてアップしますが、OSCの4層分析だけ、チェックが済んでおりますので先に記述しておきます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日(+414円)①20件 ②7件 ③69件 ④107件
2月26日(-90円) ①78件 ②0件 ③20件 ④101件
2月27日(+207円)①32件 ②12件③92件 ④65件
2月28日(-106円)①46件 ②17件③83件 ④54件
2月29日(-323円)①39件 ②106件③42件④14件
3月3日 (-611円)①147件②21件③12件 ④21件
3月4日 (+0.1円)①77件 ②19件③48件 ④58件
3月5日 (-20円) ①80件 ②21件③31件 ④71件
3月6日 (+243円)①20件 ②13件③119件④51件
3月7日 (-433円)①127件②32件③19件 ④24件
3月10日(-250円)①166件②11件③7件  ④20件
3月11日(+126円)①5件  ②33件③159件④7件

以上です。

持ち越しは珍しく2つ。3859シナジーMを平均318Kの高値で掴み直し。そして、地味系のPER4.75倍の割安株の6163エイチアンドエフが、今日の相場で、安値を切り下げなかったことに敬意を表して590円で買い、この2つを持ち越しです。

登録204銘柄中38銘柄が、前日安値を割り込んでおりませんでした。意外と多かったようです。今日はこれら38銘柄にもフォーカスして、明日のモニタリング銘柄として、夜にご紹介したいと思っております。

12日朝のコメント

ついにFRBが住宅ローン担保証券(MBS)の買い取りと、通貨スワップ協定を各国中銀と結んでの、国際金融協調体制を取ったことから、2003年3月以来のNYダウの上昇率です。今日の日経平均は、シカゴCMEの13000円回復を目指す形となりそうです。この、いわば公的資金の投入で、少なくとも当面の節目が変わったのかも知れません。
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テクニカルにも切り返し

2008-03-11 11:15:08 | 株に出会う
前場終了にかけての12500円回復で、テクニカルには綺麗に切り返しております。プラ転している銘柄も増え、マイナスの株でもOSCはコンバージェンスしている銘柄多数。

各市場のOSCを見ても、先物が+2%の32%、日経平均が+6%の35%、TOPIXが+5%の35%、マザーズ指数も+6%の35%、そしてヘラクレス指数が+8%の36%となっております。

為替もまずまずの落ち着きを見せております。

前場の終わりにかけてはいわゆる打診買いをした方も多かったのではないでしょうか。

しかし、何となく釈然としない上げ方です。市場は、もう一段、二段の下げを予想していた筈です。テクニカルにもその余地はありました。NYダウはぱっとしません。まだ下げ余地があります。

筆者の解釈は、確かにまだ下げ余地はあったでしょうが、昨日のブログで書いたように、OSCが20%前後を彷徨う銘柄が結構出ております。通常10%台へと転落すれば、これは目をつぶって買いの水準です。特に主力市場の株はそうです。

ということは、ここのところの押しが強すぎて、喩えてみれば、巨大なバネを上から押さえつけていたのですが、最初は結構軽かったものの、下へ下へと押し下げるに連れて、段々と重くなり、ここはチョイと一休みしようと、売り方が手を少々休めた、その隙に、まさにバネの自律反発が起きるがごとく、自然に上へと押し出されたといった様が、今日の前場の状況かと思います。

筆者も4293セプティーニと3859シナジーMを打診買い。下で待っていても降りてこないので、悪いとは思いながらの上値追いの打診買いでした。まあ、相場が上記のような「バネ事情」なら、そこにふわーっと乗っかるのも、自然と空中浮揚の感覚が楽しめ、それはそれで良いのかも知れません。

何だか、ひと頃のオオム真理教の教祖のような言いぐさになってきました。

空中浮遊はいいが、気が付いたら支え棒も何もなく、あえなく地上に転落とならないよう、後場の寄り付きの雰囲気に気を付けることとします。

持ち上げておいて、油断をさせて、一気に落とすという、当世にやけに流行っている3段構えの技を、皆さん、特にプロフェッショナルと言われる方々は、得意中の得意技にしておりますのでね。
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