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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(3.19.08)

2008-03-19 15:49:02 | 市場概況
波乱の3月19日(水曜日)の市場概況です。

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC40%(+7%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・日経平均:OSC40%(+5%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・TOPIX:OSC43%(+6%)ボトムは3月10日の30%で切り返し中
・マザーズ指数:OSC40%(+5%)ボトムは3月10日の29%で切り返し中
・ヘラクレス指数:OSC52%(+7%)ボトムは3月10日の28%で切り返し中
・国債先物:前日比24銭高 OSC53%(-1%)ピークは3月17日の55%で下落中
・日経先物イーブニングセッション:12120円(大証終値比-150円)追加
・NYダウ:12361ドル(+262ドル)OSC56%(同値)ボトムは3月10日の40%で切り返し中 21日朝更新
・シカゴCME日経先物:12220円(大証終値比-70円)21日朝更新
・ドル円:99.46円(+41銭)OSC49%(-1%)ボトムは3月14日の38%で切り返し中21日朝更新

今日、買いエントリーされた方は、ほとんど儲かっていないかと思います。それでも各市場の指数は大幅上昇。

対する、国債価格も少し上昇するも、OSCは連日の1%下落です。やっと株式市場と形勢逆転か?

底値を目指す動きがテクニカル面からは、一旦終息した感じではあります。

今日、少し上げすぎたことから、今晩のNYや海外市場次第では、揺り戻しの下げがあるかも知れません。先物の後場の動きのかったるさがそれを示唆しているようです。

この膠着状態をものともせず、一部の直近IPO銘柄が後場の終盤に動意付いておりました。上場2日目の3624アクセルマークや2173博展です。

特にアクセルマークは、久し振りのIPOの監視銘柄でした。リハビリを兼ねて、どういった動きをするのかを見ておりましたが、180Kを底にしてのボックス圏での動きを抜けてから、今日の前場の高値に2度ほど並び、3度目の正直で上に抜ける時がまさに買い場でした。それは2時過ぎにプラス転換した時です。後は上空で浮遊。それなりにその日のチャートと分足のMACDを頼りにしても、セオリー通りの値動きを見せるようです。

しかし、皆さん雰囲気を読んで、一気に群がるのが実にうまいものです。バッタの大群の話を前場終了後のブログでしましたが、彼らをバッタに擬するのは、チョイと失礼かと思いますので、この際、「集団生活に長けた蜂の大群が、サバンナの王者カバをも倒す」、といった表現ではどうでしょうか?

そのくらい、よってたかってカバに針を突き刺す様子は迫力満点でした。さすがのカバも無数の針が突き刺さりショック死(ストップ高)でした。バッタだといくら群がってもこうは行きません。

明日のモニタリング銘柄は、明日までに検討してアップする予定です。今日は、これから外出して、ある会合のための会場の予約と支払いなど済ませてくる予定。

3月20日朝の市況コメント

NY市場は、早速、「格付会社、ベア生け贄、リーマン・GS連合の3者の出来レース」に早くもほころびが。一方、原油や金が急落。金は945ドルです。前日は終値で初めて1000ドル超えでした。

19日のNYが下げた主因は、原油や金の市況関連株の下落です。アメリカ市場の変調が明らかになる前までは、原油の下落=株の上昇、金の下落=金利の上昇でした。

どこか変だとは思いませんか?

筆者の結論は、それまでの経済原則などおかまいなしに、なりふり構わずに短期の利鞘をとりに行っているのが、追いつめられたヘッジファンドなどの動きだと思うのです。それが、ここまでボラティリティの高い市場にしている理由かと。

3月21日朝の市況コメント

NY市場はフィラデルフィア連銀景気指数が全体に改善されたということ、また原油を始め資源が大きく下落していることを(今度は素直に好感して)受けて、昨日の下落をほぼ取り戻しました。OSCは前日比同値です。3月18日がピークとなって、これから下落する方向かと思われます。ドル・円も円安方向に少し戻しましたが、18日の終値より少し円高で終了。目安としては、シカゴCMEの先物価格12200円あたりで今日は始まるかと思います。
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戻り売りの圧力が強い

2008-03-19 11:31:42 | 株に出会う
それにしてもNYダウが戻しすぎたようです。

株式市場は何かにつけて相対的な位置付けを好みます。投資銀行の四半期の業績予想が市場予想より下回っていれば、その予想値からの乖離分だけ修正が働くという訳ですね。

これを日々、膨大な銘柄についてバランスを取るのが、市場のもっとも大きな使命と言えるかと思います。

従って、たった1日でNYダウがこのように急反発しても何らおかしくはない訳です。

ところが、人間の心理は、特に集団心理というのは、以前にアフリカのサバンナに大量発生するバッタの大群の話をしましたが、いわゆる相変異するようです。
この相変異は、個体の密度が高まって、お互いに身体を接触刺激しあうことによって、体内のホルモンの分泌の変化によって起こされますが、昨日のNYダウにホルモンの分泌を起こさせた「主役」は、前捌きとしての格付会社(金融機関の損失は峠を越えた発言)、そして、「生け贄」としてのベア・スターンズ(古代の儀式にも、現在の未開民族の儀式にも、牛の丸焼きなどの生け贄が絶対に必要)、そして本丸のリーマンとGSのチョイ良かった四半期決算のぶち上げ(格付会社との絶妙の連携)といった、そうそうたる面々による仕掛けでした。

ここまでの周到なシナリオに沿って実行力を見せつけられると、学者出身のバーナンキが1%の利下げに踏み切らなかったという「冷や水」をも沸騰させて余りあるものがありました。

まさに春先の昼寝時に見る、夢心地の失楽園といった風情だったかと。皆さん、この時ならぬ強烈なフェロモンに我を忘れてうっとりしたようです。

ところが、目を覚まして改めて現実を直視すると、変な色をしたバッタ同士のあまり変わり映えのしない風景が拡がっておりました。あの昨日の喧噪は一体何であったのかと。

気が付いたら、大量の狂気と化したバッタ群が餌とする草が既になくなっており、バッタなりに、今後の行き末に改めて「不安」を感じさせた次第。

そこを巧みに察した東京市場は、寄り付きでシカゴCMEより70円も低く始まったにもかかわらず、誰が仕掛けたのか、そこからの脳天突き落とし技が冴え渡っておりました。腰砕けでバッタ連中はただただもがくのみ。長くなった羽根がお互いに邪魔をして、どこか獲物のある場所に飛び立つことも叶いません。

以上、下手な文章で昨晩からこの春の昼時にかけての、世の中の雰囲気の一端を感じていただければ幸いです。
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