偉そうなタイトルを書いてしまいましたが、3年以上もバカみたいに長いブログを書き連らね、日々試行錯誤を重ねることを標榜しておきながら、「では一体、お前は株式市場について何か分かったことがあるのか?」と、改めて聞かれた時、いや、自問自答した時、このあたりで、中間総括でもしておかないとまずいかなという気持ちがふと湧いてきました。
それが大仰なタイトルを付けた理由です。勝手な法則ですから、あまり精緻に論じてもシラけるだけですので、ごく大雑把に記してみます。あまり参考にならないでしょうが、「まあ、そういうこともあるかも知れない」程度にでも感じて頂ければ幸いです。
法則1:株式市場は「入れ子構造」を形成している
入れ子構造は、フラクタルとも言われますが、要は、世界経済のマクロ面から個別株のミクロな動きまで相似の動きをすることを言います。宇宙の生成と消滅の動きが、体内の生化学的な反応と相似の動きをしているのと同じです。逆かも知れません。
従って、世界の動きがどうなっているのかを正確に理解するだけでなく、それが何時どういった形で現実化するのかについての想像力を働かせることは、極めて大事なこととなります。このブログでも「金融全般」というカテゴリーの記事で、過去様々なマクロ問題を取り上げてきたのもそのためです。
この意味で、いかなる個別株も世界の情勢のあらゆる影響を受けることは自明です。
法則2:市場には必ず歪みが出る
これも入れ子構造的に考えて下さい。日経平均の下げすぎやら上げすぎ、金利の低下のしすぎやら、為替の円高・円安の行き過ぎなど、いわゆるオーバーシュートが市場にはつきものです。これには人間の心理やら、トレーディング・システムの仕組みやらも絡んでおります。ともあれ、一方向へと行き過ぎやすいのが市場です。
個別株のその日の動きだけを取ってもこのことは言えます。買われすぎた状態からは必ず調整がなされます。売られすぎも同様ですね。
法則3:市場にはノイズが絶えず発生する
分かりやすく言えば、騙しのようなものです。通常、市場の歪みをついて悪いことを考える人々や組織がノイズ発生源となります。ライブドアが良い例です。筆者はたったの1度だけですが、例の驚天動地の100分割を発表した時に、これは上がるとの確信を持ってライブドア株を5株だけ買いました。まだ1株20万円台の分割前です。分割後に3200円程度で売って40数万円の利益を手にしましたが、それ以来、ライブドア株には手を出しておりません。(その後8000円にまでオーバーシュート)この会社は「市場のノイズ源」であることを理解していたためです。
現在200銘柄ほどの監視銘柄を日々ウォッチしておりますが、今日も日経1面で詐欺事件として報じられた4566LTTバイオファーマは、学者出身の創業者が放擲された段階で、監視から外しました。また、これも今日の日経で再度の赤字下方修正をしている3773アドバンスト・メディアは、上場当時から、音声認識技術の可能性について再三疑義を挟んでおり、最初の業績下方修正が出た段階であっさりと削除しております。
いわゆるインサイダー疑惑も、市場の大きなノイズの1つですね。
以上、3つの法則が株式市場を取り巻いていると考えることができるようになったのが、この間の収穫かも知れません。
では、どうすればこの株式市場で絶えず利益を出し続けて生き残れるのか?との質問が来そうですので、この法則から誰しも思い至ることですが、簡単にまとめてみます。
『マクロな動きがミクロな個別株の値動きに与える影響とその振る舞いをより正確に理解し、市場の陰の部分である「ノイズ」を上手に除去しながら、市場が作り出した歪みを巧みに突いて勝ち残る。』
ということになりそうです。
そのための具体的な方策やら手段やらは、自分にあったやり方を採用する以外にありませんが、あまり理論的・技術的に精緻なものを考え出しても、これは、人間の行動がついて行けません。また、複雑系でカオス的動きをする市場の現実からしっぺ返しを喰らうことは必定です。
(この点が、学校での勉強とは全く異なる点です。株式市場を猛獣や毒蛇が沢山いる熱帯のジャングル、学校を純粋培養器に見立ててみて下さい。)
複雑な市場のその日の動きを、自身のやり方を通じてその振る舞いの理解ができ、その(自身の見方との)誤差の理由が認識でき改善できる程度にまで、如何に単純化できるかがキーポイントとなるのではないでしょうか。
それが大仰なタイトルを付けた理由です。勝手な法則ですから、あまり精緻に論じてもシラけるだけですので、ごく大雑把に記してみます。あまり参考にならないでしょうが、「まあ、そういうこともあるかも知れない」程度にでも感じて頂ければ幸いです。
法則1:株式市場は「入れ子構造」を形成している
入れ子構造は、フラクタルとも言われますが、要は、世界経済のマクロ面から個別株のミクロな動きまで相似の動きをすることを言います。宇宙の生成と消滅の動きが、体内の生化学的な反応と相似の動きをしているのと同じです。逆かも知れません。
従って、世界の動きがどうなっているのかを正確に理解するだけでなく、それが何時どういった形で現実化するのかについての想像力を働かせることは、極めて大事なこととなります。このブログでも「金融全般」というカテゴリーの記事で、過去様々なマクロ問題を取り上げてきたのもそのためです。
この意味で、いかなる個別株も世界の情勢のあらゆる影響を受けることは自明です。
法則2:市場には必ず歪みが出る
これも入れ子構造的に考えて下さい。日経平均の下げすぎやら上げすぎ、金利の低下のしすぎやら、為替の円高・円安の行き過ぎなど、いわゆるオーバーシュートが市場にはつきものです。これには人間の心理やら、トレーディング・システムの仕組みやらも絡んでおります。ともあれ、一方向へと行き過ぎやすいのが市場です。
個別株のその日の動きだけを取ってもこのことは言えます。買われすぎた状態からは必ず調整がなされます。売られすぎも同様ですね。
法則3:市場にはノイズが絶えず発生する
分かりやすく言えば、騙しのようなものです。通常、市場の歪みをついて悪いことを考える人々や組織がノイズ発生源となります。ライブドアが良い例です。筆者はたったの1度だけですが、例の驚天動地の100分割を発表した時に、これは上がるとの確信を持ってライブドア株を5株だけ買いました。まだ1株20万円台の分割前です。分割後に3200円程度で売って40数万円の利益を手にしましたが、それ以来、ライブドア株には手を出しておりません。(その後8000円にまでオーバーシュート)この会社は「市場のノイズ源」であることを理解していたためです。
現在200銘柄ほどの監視銘柄を日々ウォッチしておりますが、今日も日経1面で詐欺事件として報じられた4566LTTバイオファーマは、学者出身の創業者が放擲された段階で、監視から外しました。また、これも今日の日経で再度の赤字下方修正をしている3773アドバンスト・メディアは、上場当時から、音声認識技術の可能性について再三疑義を挟んでおり、最初の業績下方修正が出た段階であっさりと削除しております。
いわゆるインサイダー疑惑も、市場の大きなノイズの1つですね。
以上、3つの法則が株式市場を取り巻いていると考えることができるようになったのが、この間の収穫かも知れません。
では、どうすればこの株式市場で絶えず利益を出し続けて生き残れるのか?との質問が来そうですので、この法則から誰しも思い至ることですが、簡単にまとめてみます。
『マクロな動きがミクロな個別株の値動きに与える影響とその振る舞いをより正確に理解し、市場の陰の部分である「ノイズ」を上手に除去しながら、市場が作り出した歪みを巧みに突いて勝ち残る。』
ということになりそうです。
そのための具体的な方策やら手段やらは、自分にあったやり方を採用する以外にありませんが、あまり理論的・技術的に精緻なものを考え出しても、これは、人間の行動がついて行けません。また、複雑系でカオス的動きをする市場の現実からしっぺ返しを喰らうことは必定です。
(この点が、学校での勉強とは全く異なる点です。株式市場を猛獣や毒蛇が沢山いる熱帯のジャングル、学校を純粋培養器に見立ててみて下さい。)
複雑な市場のその日の動きを、自身のやり方を通じてその振る舞いの理解ができ、その(自身の見方との)誤差の理由が認識でき改善できる程度にまで、如何に単純化できるかがキーポイントとなるのではないでしょうか。